ハースストーンプレイヤーの皆さん、新環境にはもう慣れましたか?
ハースストーンでは新カードが来る頻度はそこまで多くないですが、その代わりに新カード群が来る度に環境が大きく変わります。
あまつさえスタンダードモードの追加で、新カードが来る度に使えなくなるカードが非常に多いので、環境についていくので精一杯というプレイヤーも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな悩めるプレイヤー達のために、新カードを紹介していきたいと思います。
今回紹介するカードは『ゴラッカ・クローラー』。海賊狩りの蟹です。
低コスト、高パワーで序盤のボードコントロールを有利に
ゴラッカ・クローラーは新パック大魔境ウンゴロから入手できるカードです。
スタッツは『リバー・クロコリスク』等と同じ2コスト2/3の獣。
獣はサポートカードも多く、強化し易いのでコストの軽い獣というだけでかなり便利なカードです。
相手が海賊を採用していれば、海賊のメタカードとして運用する事も出来、場に海賊がいなくても通常のスタッツのミニオンとして召喚できる便利な低コストミニオンです。
ミラーブレイカーとしての役割
このカードは海賊デッキでの採用率が高いようです。
海賊デッキ同士の戦いになると、このミニオンが入っているだけで相手に対して大きく有利を作れる可能性があり、ミラーマッチを突破する切り札としての役割を持つことが出来るからでしょう。
また、獣デッキでもこのミニオンを採用する事で海賊デッキに有利がとれるので、特にドルイド等のデッキで採用率が高そうです。
クラフトしよう
一先ずはデッキレシピを見つつ、自分の魔素と相談しながら1枚つくるか、2枚つくるかを決めていきましょう。
ゴラッカ・クローラーはレア度がレアなので、クラフトに必要な魔素は100、還元で得られる魔素は20になっています。
コンスタントにパックを開封していれば楽にクラフト出来るのではないでしょうか。
ドルイドデッキでの採用
ドルイドデッキではマーロックを主軸としたアグロドルイドデッキで対海賊デッキ用のメタカードとして採用されています。
ドルイドの呪文には味方単体に+2/+2を与え、対象が獣の場合はカードを1枚引く『ヤシュラージュの烙印』があるので、敵に海賊がいれば1枚ドローしつつ5/6のミニオンを場に残すことも出来ます。
アグロデッキでは単に2/3のミニオンとして特攻要員にも出来るので、強化系の呪文が多いドルイドデッキではかなり活躍の機会が多いでしょう。
ハンターデッキでの採用
ハンターデッキでは、獣族を多く採用するミッドレンジハンターで獣族の一員として採用されています。
ハンターの呪文には言わずと知れた『殺しの命令』があり、味方に獣がいれば3ダメージが5ダメージに強化されます。
また、腐肉食いのハイエナを場に出せば、ゴラッカ・クローラーが倒されてもハイエナの糧にすることが出来ますし、猟犬使いの効果で+2/+2と挑発をつければ雄叫び効果と合わせて5/6の挑発という、コスト6に値するミニオンに変身します。
他にも獣系のシナジーカードが多いので、ミッドレンジハンターにおける海賊対策カードとしては非常に優秀なカードでしょう。
味方の海賊を食わないほうが良い
このミニオンの特性上、どうしても海賊を犠牲にして出したくなってしまいがちですが、それではこのミニオンの無駄遣いになってしまいます。
あくまでこのミニオンは『敵の海賊を処理しつつ、パワーが上昇する』というダブルのアドバンテージが取れる場合に本領を発揮するミニオンであり、わざわざ自分で出した海賊を破壊しながら出すのは自滅行為に等しいです。
この考え方はボードコントロールの概念と通じるところがあるので、そのあたりについてもお話したいと思います。
ボードコントロールで有利をつくろう
ゴラッカ・クローラーはボードコントロールを行う上で非常に優秀なミニオンです。
ボードコントロールとは、名の通り盤面を制御して、出来る限り自分に有利な状況を作り続けるという考え方で、ハースストーンにおいてはもはや常識といっても過言ではない考え方です。
とはいえ、初心者にはわかりづらい話だと思いますので、数値を混じえた話にしていきたいと思います。
実際のボードコントロール
例えばですが、敵のミニオンのHP、攻撃力の合計と、こちらのミニオンのHP、攻撃力の合計を数値で表記してみましょう。
相手には3/5のミニオンが1体おり、こちらにも2/3のミニオンが1体いる場合、ここで何も無くゴラッカ・クローラーを出した場合は相手が3/5、こちらが4/6でこちらが少し有利です。
ここで相手が海賊だった場合、相手が0/0、こちらが5/7となりさらにこちらが有利になります。
ところがこちらが海賊だった場合、相手が3/5、こちらが3/4となり、こちらの不利になってしまいます。
これはあくまでスコア化してわかりやすくした場合の話ですが、このように盤上のミニオン達の総スタッツを気にして戦えると、このカードをもっと上手く扱えるのではないでしょうか。