ついに予告されていたナーフ情報が告知されました。
環境はおおよそ混沌としていましたが、やはり勝率の高いデッキはいくつかあったようで、今回のナーフはそれを中心としたもののようです。
大会とランクマッチのメタは違うのですが、今回お仕置きをくらったカードたちを見るに、どうやらランクマッチの環境をなんとかしようとしているようですね。
では、今回のナーフを受けて環境はどうなっていくのでしょうか。
ナーフ情報と共に、環境の変化を予想してみたいと思います。
ナーフ情報公開! これらってまだ使える?
8月30日付けで、以下のカードがナーフされるようです。
簡単な考察と共に各カードを紹介していきます。
ルナルの魔術師・プリス
そのままエンハンス能力だけが削除されました。
進化で疾走が付与される特性は変わっていませんが、後半のフィニッシャーとしての信頼度は落ちそうですね。
ただ、強力な除去能力は一切変わっていないため、ニュートラルウィッチにはまだまだ現役で投入できるのではないでしょうか。
加えて4点の疾走という個性も失っていないことから、7PPよりもはやく相手を仕留めるデッキにはまだまだ採用圏内だと思います。
魔将軍・ヘクター
全体2/0バフの能力は変わらず、ネクロマンスが8に固定され、かつ登場するゾンビが2体に減りました。
アグレッシブなネクロマンサーのデッキでは全体バフのほうを使うことが多かったため、十分に採用できる能力は持っていそうですね。
また、ネクロマンスは8と重くなりましたが、条件を満たせば相手の場に8点を飛ばせることには変わりありません。
あらゆるデッキに投入される状況は減りそうですが、それでもネクロマンサーのデッキへの投入率が大きく下がることはそれほどないかもしれませんね。
豪拳の用心棒
コストが5になりました。
強力すぎるファンファーレによって先行ゲーが加速していたため、妥当な調整だと思います。
これで守護を除去していたアグロヴァンパイアには結構な致命打になりそうですね。
投入するかどうかは、かなり環境とデッキを選ぶカードになったと思います。
ただ、「緋色の剣士」とコスト帯が被ってしまったこともあいまって、少々つかいづらいカードになったといえるでしょう。
緋色の剣士
ファンファーレ能力を相手リーダーに撃つ事ができなくなりました。
盤面の掃除能力は変わらないため、中速以降のヴァンパイアデッキにはまだまだ採用されるのではないでしょうか。
必殺能力も失っていないことから、今回で最も影響の少ないカードかもしれませんね。
ただ、相手リーダーに向けて2点をうつことが多かったアグロデッキには投入されるか悩むカードになりそうです。
今回のナーフの目的は? どうしてこれらのカードがナーフされた?
公式の記事によると、今回のナーフでは「勝率の高すぎるデッキ」を抑えるのが第一の目標であったようです。
そのため目をつけられたのが、環境の3強と呼ばれていた「ニュートラルウィッチ」「アグロヴァンパイア」「ヘクターネクロマンサー」の3クラス。
これらのクラスは公式の統計でもユーザーの統計でも数が多く、実際にこれらのクラスを多く目にしているという人も多かったのではないでしょうか。
そう聞くと、これらのデッキのキーカード、あるいは中盤を繋ぐカードであるカードたちがナーフされたのも納得のいくものでしょう。
また、第二の目標として「先行の勝率を是正する」というものもあったようです。
そのため、「豪拳の用心棒」は特に重いナーフを受けましたし、あと一押しの勝負を決めてしまいがちな「緋色の剣士」も盤面の掃除用になりました。
先行の勝率がかなり高めなアグロヴァンパイアのカードを2枚もナーフしていることから、運営がいかに先行の勝率を下げるのに苦心しているか伺えますね。
今回のナーフで環境はどう動く?
環境がどう動くのかは、実際に見てみなければわかりません。
ただ、環境最速のアグロデッキであるアグロヴァンパイアは大きくその数を減らすことになるでしょう。
特に守護フォロワーを無視して殴り続けるということが4ターン目に出来なくなってしまったので、デッキをほぼフォロワーで埋めるようなヴァンパイアのアグロデッキは廃れていくのではないでしょうか。
アグロデッキが数を減らすとなると、高いカードパワーで相手を押さえつけるドラゴンが頭を出すことが予想されます。
ドラゴンをメタるのは、恐らく強力なラストワード持ちの多いネクロマンサーとアグロデッキたちでしょう。
ヘクターは7ターン目のフィニッシャーとしての特性は未だ失っていないため、低コストフォロワー+ヘクターで固めたネクロマンサーがドラゴンがPPを加速しきる前に押し切ることが予想できるからです。
いずれにしても、環境は否が応にも動き始めると思います。
これからのシャドウバースにも是非注目したいところですね。
余談ですが、シャドウバース運営は「意図的に強いクラスを作る調整はやめる」という宣言も同時にしています。
来月からは新カードのプレビューも来るでしょうし、そういう点でもしっかりと注目していきたいところですね。