超越ウィッチはスタンダード環境から存在する伝統的なデッキです。
前環境から引き続きミッドレンジ型のデッキが強いので、出番は少なそうと思われていましたが、スタイルと少し変更して復活してきました。
そこで、今回はWLD環境の超越ウィッチを解説します。
除去手段を増やした新型超越ウィッチ
現環境の超越ウィッチは主要パーツに関しては依然と同じですが、脇を固めるカードが大きく異なります。
除去スペルに「魔女の雷撃」や「破魔の術式」を採用しており、中型フォロワーを処理することを重視しています。
【魔女の雷撃】
コスト:3
クラス:ウィッチ
効果:相手のフォロワー1体に4ダメージ。自分の場に進化後フォロワーがいるなら、カードを1枚引く。
【破魔の術式】
コスト:3
クラス:ウィッチ
効果:コスト3以下の相手のフォロワー1体を破壊する。
エンハンス 5; コスト3以下のフォロワーではなく、相手のフォロワー1体か相手のアミュレット1つを破壊する。
また、「昏き底より出でる者」対策として「冬の女王の気紛れ」を採用しています。
【昏き底より出でる者】
コスト:8
クラス:ヴァンパイア
効果:潜伏
このフォロワーが潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに6ダメージ。
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに6ダメージ。
【冬の女王の気紛れ】
コスト:5
クラス:ウィッチ
効果:お互いのフォロワーすべてをスノーマンに変身させる。
「冬の女王の気紛れ」は「オズの大魔女」と組み合わせて使うことで、「オズの大魔女」のラストワード効果を発動させないというシナジーがあります。
【オズの大魔女】
コスト:5
クラス:ウィッチ
効果:ファンファーレ カードを自分の手札が5枚になるまで引く。
スペルブーストを持たない自分の手札のスペルすべてのコストを1にする。
ラストワード つぎの自分のターン開始時、自分の手札のスペルすべてを消滅させる。
このコンボは少ないデメリットでスペルのコストを大きく下げることができるので、非常に強力です。
定番の除去スペルである「ウィンドブラスト」が少ない理由は、スペルブーストを持っているのでコストを1にすることができず、代わりに前述の「魔女の雷撃」と「破魔の術式」を多く採用しています。
【ウィンドブラスト】
コスト:2
クラス:ウィッチ
効果:相手のフォロワー1体に1ダメージ。スペルブースト +1ダメージ
また、スタッツの低い「スノーマン」に変身させるので、5体並べられたら盤面ロックさせることが有効です。
このように使い道が非常に多彩なので、毎回適切なプレイングをすることは非常に大変です。
デッキ例
フォロワー
古き魔術師・レヴィ 3枚
学院の新入生・ルゥ 3枚
オズの大魔女 1枚
フレイムデストロイヤー 3枚
スペル
エンジェルスナイプ 2枚
知恵の光 3枚
マジックミサイル 3枚
ゴーレムの練成 2枚
ウィンドブラスト 1枚
虹の輝き 3枚
魔力の蓄積 3枚
魔女の雷撃 3枚
破魔の術式 2枚
運命の導き 3枚
冬の女王の気紛れ 2枚
次元の超越 3枚
9ターン目に超越を使ってもOK
依然の超越ウィッチはより早く「次元の超越」を使うことに注力していました。
【次元の超越】
コスト:18
クラス:ウィッチ
効果:このターンのあと、自分の追加ターンを行う。スペルブースト コスト-1
そのため、8ターンで勝負が決まることは普通であり、場合によっては6~7ターンで「次元の超越」が使えることもありました。
しかし、現環境はアグロヴァンパイアの様な超高速デッキは少なく、多少遅くなっても大きな影響はありません。
相手のデッキ次第で変わりますが、先攻を取っているなら9ターン目に「次元の超越」を発動させるくらいがちょうど良いでしょう。
デッキ構成もそれに合わせて軽いスペルが少なくしているので、序盤から強引にスペルブーストするよりも、相手のフォロワーを除去することを優先しましょう。
横展開に弱い
現環境でも相変わらず、超越ウィッチは横展開に弱いです。
そのため、ネクロマンサーやロイヤルとは非常に相性が良いです。
意外な事に、ニュートラルヴァンパイアとはそこまで相性は悪くありません。
ニュートラルヴァンパイアは中盤以降横に広げることが難しく、「昏き底より出でる者」による大ダメージにも期待できないからです。
しかし、「ファントムキャット」を軸としたデッキとは相性が悪いので、ヴァンパイアを見ても安心しないようにしましょう。
【ファントムキャット】
コスト:6
クラス:ヴァンパイア
効果:ファンファーレ カードを2枚引き、相手のリーダーに「引いたニュートラル・カードの枚数の2倍」と同じダメージ。
非常に扱いが難しい
超越ウィッチは元々上級者向けのデッキです。
プレイングの複雑さはトップクラスであり、いきなり使おうとして使えるものではありません。
超越ウィッチだけで何千勝もしているプレイヤーも多く、プレイングの奥深さが窺えます。
さらに、デッキ構成が以前よりも大きく変わっているので、以前に使いこんだ人でも再度練習する必要があります。