ナーフが発表されてから、各所では色々な予測が立っています。
サイゲームス社がこれまで実施してこなかった大規模ナーフを予想する人もいれば、使用率トップのヴァンパイアのみに調整を入れて終わりと予想する人もいるようです。
もちろん、7月30日当日にならなければその真偽はわかりません。
プレイヤーにできるのは、現環境を分析すること、そしてナーフを予測してデッキを組むことだけです。
そんな中、最近「昏き底より出でる者」の対策に辟易してきたヴァンパイア側が「ファントムキャット」を主軸にしたデッキを作り始めました。
各クラス「昏き底より出でる者」には苦戦していたのですが、そんな中で最も喜んだのはドラゴンデッキの愛用者かと思います。
ドラゴンには「昏き底より出でる者」を明確に対策するカードがなく、苦戦を強いられることが多かったです。
そこで、ここではドラゴンデッキの使用者が導き出した「昏き底より出でる者」を対策するドラゴンデッキ、「ニュートラルフェイスドラゴン」をご紹介したいと思います。
参考デッキレシピと紹介動画
以下は「るいきゅん」氏によるデッキ紹介動画です。
グランドマスターへの道を考えて、メタにあったチューンを施しています。
なお、参考デッキレシピはあくまでサンプルなので、動画のものとはレシピが異なる点に留意してください。
https://www.youtube.com/watch?v=wU2MdvSCuck&t=273s
デッキ概要
「フェイス」とは相手の顔=リーダーの顔が表示されている部分を示しています。
つまり、「フェイス○○」といった場合は、相手リーダーをひたすら攻撃するデッキを示す場合がほとんどです。
フェイスドラゴンもその例にもれず、基本的には相手の体力を素早く0にすることを狙ったデッキになります。
そのため、疾走カードの代名詞である「ダークドラグーン・フォルテ」がしっかりと投入されています。
ワンダーラドンドリームズで追加された「ヒッポグリフの乗り手」もまた、強靭な疾走カードの1枚です。
大きな特徴は、「ワンダーランドドリームズ」の看板カードである「不思議の探求者・アリス」以下ニュートラルパッケージが採用されていることでしょう。
彼女たちニュートラルカードは疾走こそないものの、盤面を固定するという意味では彼女たち以上に適任者はいません。
序盤に1コスト、2コスト、3コスト、アリスとテンポ良く出すことができれば、もはや相手の体力は風前の灯。
あとは相手の顔面に思い切り大ダメージ疾走を叩き込んでやりましょう。
マリガンとプレイング
ニュートラルフェイスドラゴンのマリガンとプレイングを紹介します。
なお、以下のことはあくまでも基本的なことなので、相手のリーダーや環境によっては大きく変わってくることに注意してください。
マリガン
1コスト、2コスト、3コストカードと並んでいるのが理想の手札です。
それらが全てニュートラルであるのなら、さらに最高。
とにかく数字を並べられるようにしましょう。
ただし、相手がヴァンパイアで「トーブ」を出してくる可能性が高いのであれば、「サラマンダーブレス」を探したいところです。
「不思議の探求者・アリス」は非常に強力なカードですが、盤面を取っていない状況ですと手遅れになることもままあるので、キープしないほうが無難だと思います。
1コスト、2コスト、「アリス」のような場合のみキープするか考えましょう。
プレイング
序盤はそれほど顔を叩くことはしません。
盤面有利な状況で「ゴブリンリーダー」をおくことができれば、結果的に総計ダメージがあがるからです。
有利交換を続け、4ターン目以降は顔を殴りきりましょう。
もちろん、基本的には相手にこちらのフォロワーを処理させる前提で殴りきったほうがよいのですが、次のターンに「アリス」が出せて結果的にダメージが上がる場合などは盤面の処理を優先しましょう。
盤面を処理することと体力を削ることの二者択一になった場合は、「どちらがより体力を減らせるか」ということを考えます。
もし中盤以降で迷った場合は、基本的に顔を叩いておけば問題ありません。
このように、序盤もたついてしまうと基本的に勝てなくなってしまうので、極力はやいターンから動けるように尽力したいところです。
デッキ改造案 ナーフ後新環境でフェイスドラゴンはどうなる?
もちろんこれはナーフの内容によるのですが、「不思議の探求者・アリス」がナーフされた場合、このデッキにとっては大きな打撃となります。
特にコストがいじられた場合は盤面を固定することが難しくなるので、ニュートラルカードを減らすときが来るかもしれません。
そうなると、今度は疾走フォロワーを大量に投入、「疾走ドラゴン」に似た構成にしたほうが勝ちやすいでしょう。
仮に「アリス」がいじられず、「昏き底より出でる者」のみがナーフされるのならば、6ターン目以降の長期戦にも十二分に目が出てきます。
そうなれば、このデッキももう少し遅めの展開を意識したカードが投入されるかもしれませんね。
感想とまとめ 現環境のフェイスドラゴンの立ち位置はどこ?
フェイスドラゴンは、基本的に地雷デッキです。
やはり前環境の「ランプドラゴン」のインパクトがまだ尾を引いているのか、多くの人はドラゴンとマッチングした場合、長期戦を覚悟したゲームメイクを想定します。
このデッキはそこに付け入るデッキなので、なかなかに勝率が高く、相手の驚く顔が目に浮かぶようでした。
ただ、仮にナーフ後にこのデッキが主流になってしまうと、むしろ勝ちづらくなるデッキかと思います。
新環境がどのような環境になるのかは不明ですが、新たな環境では新たな構成が見られるかと思うと、とても楽しみですね。