「ワンダーランドドリームズ」1月目の環境も半分が過ぎ、いよいよ下半期に突入しようとしています。
メタゲームはそれほど大きくは動かず、ヴァンパイアが一強状態を維持、それに追随する各クラスという形でメタゲームが進んでいるようです。
さて、そんな中、ヴァンパイアから「昏き底より出でる者」が少しずつ居場所を減らしています。
というのも、このカードは最強レベルのカードであるがゆえに警戒され、なかなか最初期のような強さを発揮できないでいるからです。
ゆえに対策の対策として、あえて「昏き底より出でる者」の採用枚数を減らす、あるいは不採用にしたデッキも見かけるようになっています。
そんな中、「昏き底より出でる者」によって最も脅かされたといっていいドラゴンが復活の兆しを見せているようです。
ここでは、そのように「昏き底より出でる者」を警戒しつつ、新しく出てきたヴァンパイアのデッキにも対応できるようにチューンナップを施された「ランプドラゴン」を紹介したいと思います。
参考デッキレシピと紹介動画
以下は「あつぶー」氏によるデッキ紹介動画です。
最新のメタゲームを考慮しつつ、様々なカードが採用されています。
なお、参考デッキレシピはあくまでもサンプルなので、動画のものとは内容が異なる点に留意してください。
フォロワー
ドラゴサモナー 3枚
風の軍神・グリームニル 3枚
ドラゴンナイト・アイラ 3枚
ゴブリンブレイカー・ティナ 2枚
水竜神の巫女 3枚
サハクィエル 3枚
ルシフェル 2枚
ウロボロス 1枚
イスラフィール 2枚
バハムート 2枚
ゼウス 2枚スペル
ブレイジングブレス 3枚
竜の託宣 3枚
サラマンダーブレス 3枚
竜の闘気 3枚
灼熱の嵐 2枚
デッキ概要
マナを伸ばして大型を叩きつけるというコンセプトはスタンダード時代より全く変わっていません。
ただ、現環境においての最も大きな違いは、「サハクィエル」が採用されていることでしょうか。
このカード、かなり強力なカードであることには違いないのですがなにぶん重く、そもそもドラゴンには超強力な重量クラスカードが存在することからあまり話題になることはありませんでした。
「水竜神の巫女」や「ウロボロス」によって盤面を取ることと延命の両方が可能になったからです。
しかしながら、「昏き底より出でる者」が登場してからは環境が大きく変化。
1撃最大16点ダメージの圧倒的な火力によって多少のライフゲインは意味がないものに。
そして潜伏を持っていることからドラゴンではほぼ処理できない性能。
極めつけには最短6ターン目には出てきてしまう……
と、まさにドラゴンを殺すための性能になっていました。
そこで活躍するのが「サハクィエル」。
このカードで盤面を取ることによって「昏き底より出でる者」牽制できるだけでなく、「ゼウス」による最大7点のリーサル、「ルシフェル」による回復と、かなり使いやすいカードになっています。
「ワンダーランドドリームズ」から加入した新顔、「ドラゴサモナー」にも注目です。
このデッキにおいては「水竜神の巫女」を持ってくるだけではなく、1枚でゲームを決める力のある「ウロボロス」をサーチする役目もあります。
デッキに採用されているドラゴンの数が限られているからこそできる芸当で、通常のランプドラゴンではランダムになってしまう点をうまく緩和しているのです。
このカードの採用によってデッキ全体に大きく安定感を増すことが出来ました。
マリガンとプレイング
ランプドラゴンのマリガンとプレイングを紹介します。
以下は基本的なことなので、採用するカードによっては大きく状況が異なってくることに注意してください。
マリガン
「竜の託宣」を探します。
ランプデッキの欠点として、序盤にPPを加速するカードがなければ後々かなり厳しい戦いを強いられてしまうことになるので、できる限りキープを目指しましょう。
「ドラゴサモナー」は優秀なカードですが、このデッキにおいてはそれほど盤面を取った状態で出さなければ役割を果たすことは難しいので、ほかの手札がよければ交換しても構いません。
また、「ブレイジングブレス」をはじめとした除去カードは出来るだけもっておきましょう。
ランプデッキは序盤に弱いので、うまく序盤を捌けなければ厳しい戦いが待っているからです。
プレイング
序盤はPP加速に尽力します。
PPを加速するカードは、共通して「はやく使えばはやく使うだけ強い」という特性を持っているので、手札に選択肢がある場合は、基本的にPP加速カードを先に使いましょう。
ただし、次のターンのリーサルが見えている場合や、このターンで盤面をとらないと敗北の危険性がある場合は別です。
PP加速は非常に強力ですが、「不思議の探求者・アリス」のように、盤面を一気に固定してしまうカードが出ないうちに盤面を処理することを覚えたいところです。
ただしこのデッキには最強のリセットカードである「バハムート」が搭載されているため、素早くPPを加速することがそのまま盤面を取ることに繋がる可能性もあります。
PPを加速するか、盤面を取るかの選択肢が生まれた場合は、それぞれの行動をした場合の次ターンの盤面を想像しながら動きましょう。
デッキの軸となる「サハクィエル」は基本的に盤面を奪うために利用しますが、上述したようにリーサルにも使用できます。
「ルシフェル」を使えば回復要員にもなれるので、うまく手札のフォロワーの能力を使いましょう。
デッキ改造案
「ドラゴサモナー」から出てくるカードを広くする選択肢が考えられます。
具体的には、序盤に強い「ラハブ」などを投入するのも手でしょう。
また、疾走ニュートラルフォロワーを投入することで相手の体力を素早く削る方向にシフトしてもいいかもしれません。
もしくはもっと序盤のための除去札を増やしたりするのもいいでしょう。
環境にアグロが多いのか、はたまた重いデッキが多いのかでも変わってくると思います。
感想とまとめ ランプドラゴンは環境に残れるのか?
現状のランプドラゴンにとって、やはり「昏き底より出でる者」は最悪の天敵です。
特に6ターン目に出てきてしまうと全くどうしようもない場合が多く、唯一の返し札となる「バハムート」で返すためには、かなりうまくデッキが回っていなければなりません。
各クラスが「昏き底より出でる者」を対策してくれたおかげで確定で彼を6ターン目に出すデッキは減ってはいますが、いまなおつらい環境は続いています。
しかしながら、PP加速によるその圧倒的なカードパワーと、高い除去能力はいまだ健在です。
7月31日のナーフの内容次第ではランプドラゴンが環境に復権することも十二分にありうるかと思います。
これからの環境に期待したいところですね。