ワンダーランドドリームスの配信日も近づき、ついにほとんどのレジェンドカードが出揃いました。
その中でもヴァンパイアの新レジェンドは大きな注目を浴びているようですね。
その能力は以下になります。
昏き底より出でるもの
フォロワー 8コスト レジェンド
進化前 攻撃力6 体力7
【潜伏】このフォロワーが潜伏状態で攻撃したときなら相手のリーダーに6ダメージ
【ラストワード】このフォロワーが潜伏状態で破壊されたなら相手のリーダーに6ダメージ進化後 攻撃力8 体力9
【潜伏】このフォロワーが潜伏状態で攻撃したときなら相手のリーダーに8ダメージ
【ラストワード】このフォロワーが潜伏状態で破壊されたなら相手のリーダーに8ダメージ
かなり攻撃的な能力を持っていますね。
潜伏に加えて攻撃をすることで6ダメージ(8ダメージ)でもかなり脅威なのですが、破壊された場合でも同じダメージを与えることが出来るのは非常に強力です。
そのターン進化させて殴るだけでも8ダメージを相手リーダーに与えることが出来る、いわば擬似疾走のような能力も持っています。
似たような能力とコストを持つ「ファングスレイヤー」と比べても、潜伏を持つ点、相手リーダーを殴っても追加でダメージを与えられる点は勝っていますが、一度しか使えない点では劣っているといえるでしょう。
注目したいのは、潜伏能力を持っている上に6/7という高いスタッツを誇る点。
カード1枚で除去をしたいのであれば、「ファイアーチェイン」、「黙示録」ぐらいでしょうか。
あとはビショップによる「テミスの審判」「神魔裁判所」、ネクロマンサーの「よろめく不死者」などの対象を取らない確定除去を取るしかありません。
ライフを削りやすいヴァンパイアにとって、まさしく強力なフィニッシャーだといえるでしょう。
しかしこのカード、アグロヴァンパイアなどの速いデッキに入れても、ノイズになる可能性は否めません。
そこで、ここでは現環境でも活躍している、ヴァンパイアの遅いデッキを紹介していきたいと思います。
デッキ紹介動画と参考デッキレシピ
以下はsio氏によるデッキ紹介動画です。
コントロールながらも攻撃的な構成が特徴的ですね。
なお、紹介するレシピはある程度基本的なものなので、紹介動画のものとは異なることに留意してください。
フォロワー
蠢く死霊 3枚
ユニコーンの踊り手・ユニコ 3枚
糸蜘蛛の悪魔 3枚
風の軍神・グリームニル3枚
サディスティックナイト3枚
裁きの悪魔 3枚
ベルフェゴール3枚
ブラッディメアリー3枚
セクシーヴァンパイア3枚スペル
鋭利な一裂き 3枚
鮮血の口付け 2枚
ディアボリックドレイン2枚
黙示録 3枚アミュレット
漆黒の契約 3枚
デッキ概要
高いボードコントロール能力を活かしたデッキです。
通常のヴァンパイアではなかなか採用されることのない「黙示録」や「漆黒の契約」の採用が特徴です。
これらのカードは大きくアドバンテージを得ることが可能で、相手の攻撃をうまくかわすことに重点を置いています。
自分から復讐状態にはいることも多々あるので、常に相手の手札を予想しながら闘わなければなりませんが、(イージスやモルディガイなどの例外を除いて)返せない盤面はほぼありません。
また、ヴァンパイア特有の攻撃的なカード、すなわち「鋭利な一裂き」などを投入することができる点も1つの利点といえるでしょう。
相手リーダーに直接ダメージを与えることが出来る手段にも事欠かず、自傷と回復を繰り替えす姿はまさに不死の吸血鬼です。
古典的ゴシックホラーの吸血鬼になりたい方は、是非触ってみて欲しいデッキですね。
マリガンとプレイング
コントロールヴァンパイアのマリガンとプレイングを紹介していきます。
紹介するのはあくまで基本的なことなので、戦略の発展によっては大きく状況が異なってくることがある点に注意してください。
マリガン
序盤に「漆黒の契約」を唱えることができればかなり強力ですが、相手のデッキによってはデメリットによって敗北してしまうことも多々あります。
相手が簡単にリーサルを出せないデッキの場合はキープしてもいいかもしれませんが、基本的には低コストカードをキープしましょう。
候補としては、「鋭利な一裂き」「ユニコーンの踊り手・ユニコ」などです。
場合によっては「ディアボリックドレイン」「鮮血の口付け」などもキープ対象でしょう。
環境にフォロワーで押してくる相手が多い場合は前者、リーダーへの直接ダメージが多いなら後者がキープ対象でしょうか。
プレイング
序盤はとにかく凌ぐことを考えます。
相手が展開にもたついているようならば「漆黒の契約」を張ってしまい、ハンドアドバンテージに差をつけましょう。
相手が素早いデッキであれば、盤面の処理を優先させます。
とにかく後半のターンにもつれこまさせ、アドバンテージを優勢に保つようなプレイングを心がけていくといいでしょう。
後半まで来たのなら、こちらのカードの枚数が、あちらのカードの枚数よりも増えるようなプレイングを心がけるといいと思います。
除去能力は全リーダー中1位2位を争うレベルなので、除去できないフォロワーを除けば、盤面を綺麗にする術は事欠かないはずです。
あとは疲弊した相手を重量カードの嵐で叩き伏せましょう。
もちろん、後半特有の大ダメージには要注意。
特に終盤は、はやる気持ちを抑えて盤面を処理し、体力の回復を優先したほうがいい場面もあります。
常に相手の手札から出るダメージに注意しながらプレイングをしていきましょう。
デッキ改造案 新レジェンドは新たなフィニッシャー?
新レジェンドである「昏き底より出でるもの」は復讐状態に関わらない新たなフィニッシャーとして期待することができます。
現在コントロールヴァンパイアのフィニッシャーは「セクシーヴァンパイア」などが勤めていますが、それを超える大ダメージが期待できるこのカードは、新たなフィニッシャーとなるでしょう。
環境にもよりますが、潜伏状態を処理しづらい環境になるのであれば1枚で16点ものダメージを叩き出すことも可能です。
とはいえ、「セクシーヴァンパイア」と比較すると出たターンの回復がないため、そのあたりは環境とデッキ構成との兼ね合いといったところでしょうか。
現環境でデッキを改造するのであれば、もう少しカードを後ろに寄せることが考えられるでしょう。
「封じられた織天使」デッキが流行っているのなら「オーディン」の投入も考えられますが、そのあたりは周りの環境次第です。
「氷剣の悪鬼」などでさらにカードアドバンテージを稼いでもいいかもしれません。
感想とまとめ 天敵が多い
現状のコントロールヴァンパイアは、確かに強力なデッキではありますが、睨みあいに有利な「超越ウィッチ」や、そもそも処理することが不可能な「デュエリスト・モルディガイ」「ヘヴンリーイージス」など、少々分の悪い相手が多くなっています。
というのも、現状のコントロールヴァンパイアは相手に致命的なダメージを与える術が少なく、時間をかけていてはどうしようもなくなる場合が多くなってしまうからです。
他にも、もちろん高速なアグロ相手には処理しきれずに負けてしまうこともあり、いまいちな状況が続いています。
しかし、新レジェンドはこのデッキのあらたなフィニッシャーになりうる、高い性能を誇っています。
今後このデッキがどうなっていくのかは環境次第でしょうが、今から触っておく価値も十二分にあるのではないでしょうか。