RoB環境で最も使われたデッキはドロシーウィッチです。
現環境ではそれほど使われていませんが、デッキパワーはまだまだ高いので、ランクマッチでも十分戦えます。
そこで今回はToG環境のドロシーウィッチを解説します。
圧倒的な展開力
ドロシーウィッチの強みは除去出来ない程の展開力です。
現環境でもこの展開力は健在で、対処は決して簡単ではありません。
「次元の魔女・ドロシー」はドローと同時にスペルブーストを行うので、「ベビーウィッチ・エミル」や「ゲイザー」を0コストで出すことができます。
【次元の魔女・ドロシー】
コスト:9
クラス:ウィッチ
効果:ファンファーレ 手札をすべて消滅させ、カードを5枚引く。5回スペルブースト する。
スペルブースト コスト-1
【ゲイザー】
コスト:5
クラス:ウィッチ
効果:スペルブースト コスト-1
【ベビーウィッチ・エミル】
コスト:3
クラス:ウィッチ
効果:スペルブースト コスト-1
手札次第ではAoEを使わせる前に致命傷を負わせることも出来るので、相手からしたら厄介でしょう。
スタッツも高めなので、完璧に処理するなら「テミスの審判」などのAoEを使うしかありません。
デッキ例
フォロワー
古き魔術師・レヴィ 3枚
マナリアウィザード・クレイグ 3枚
ベビーウィッチ・エミル 3枚
神秘の探求者・クラーク 3枚
ゲイザー 3枚
刃の魔術師 3枚
次元の魔女・ドロシー 3枚
スペル
エンジェルスナイプ 2枚
知恵の光 3枚
マジックミサイル 3枚
ゴーレムの練成 3枚
ルーンの貫き 3枚
死の舞踏 3枚
変異の雷撃 2枚
序盤の動きが重要
ドロシーウィッチはAoEに弱いので、できるだけ早く盤面を取る必要はあります。
「マナリアウィザード・クレイグ」のスペルブーストはドロシーに使いがちですが、2ターン目に限りゲイザーに使うことが最善手です。
【マナリアウィザード・クレイグ】
コスト:1
クラス:ウィッチ
効果:ファンファーレ スペルブースト を持つ手札のフォロワー1枚を、2回スペルブースト する。
3コス3/4というスタッツは非常に対処することが難しく、ほとんどの場合ゲイザーは生き残って次のターンに攻撃できます。
結果的に盤面が強くなることでダメージが増え、終盤に詰めやすくなります。
このデッキはできるだけ早く20点を減らすことを目的としたデッキなので、「次元の魔女・ドロシー」に依存しすぎることは避けましょう。
デッキのダメージソースを考えてプレイしよう
上記の通りこのデッキは20点のダメージを生み出すことを意識することが大事です。
基本的に理想的に動いたとき以外は疾走を持たないフォロワーでダメージを生み出すことは難しいので、「ルーンの貫き」などの手札から使える火力が重要です。
【ルーンの貫き】
コスト:4
クラス:ウィッチ
効果:相手のフォロワー1体に2ダメージ。相手のリーダーに2ダメージ。自分のフォロワーが進化したとき、このカードのコストを2にする。
時には「マジックミサイル」ですら貴重な火力になります。
【マジックミサイル】
コスト:2
クラス:ウィッチ
効果:相手のリーダーか相手のフォロワー1体に1ダメージ。
カードを1枚引く。
その為、ドロシーで手札を流す際には事前にダメージスペルは使い切りましょう。
ただし、盤面の状況やスペルのコストを考えると、無駄になっても流したほうが良い場面も少なくありません。
そこの判断で実力の差が出るので、よく考えて臨機応変に対処しましょう。
火力上昇に繋がる新カード
新カードの「変異の雷撃」はかなり特殊なAoEです。
【変異の雷撃】
コスト:6
クラス:ウィッチ
効果:相手のフォロワーすべてを燃えネズミに変身させる。
ダメージによる効果も強いのですが、このカードの本質は対戦相手フォロワーを弱体化させることができるところです。
このカードを使うことで対戦相手の盤面が大きく弱体化するので、こちらのライフを20 削るまでのターンが対戦相手の想定よりも大きく増えます。
その間にこちらは瞬間火力を持つカードを引けるので、終盤のダメージレースにおいて、大幅な有利を取ることが出来ます。
もちろん、相手のフォロワーが多ければダメージソースとしても有効です。
終盤は対戦相手も横に並べることが多いので、止めの一撃に最適なカードです。
ドラゴンに不利
このデッキの使用率が現環境で減った原因として、ランプドラゴンの台頭が挙げられます。
回復手段とAoEが豊富なので、効率よく封じ込められてしまいます。
PPブーストも強化されたので、想定よりも速く対策カードを使われるようになってしまったことも痛手です。
幸いなことに、ランプドラゴンはナーフの影響で大きく弱体化しました。
今のところ使用率はそこまで増えていませんが、研究が進めば回転率が高いドロシーウィッチは徐々に使われてるようになるでしょう。