ナーフ後の環境は以前混沌としており、これまで使われなかったカードが何枚か使われるようになっています。
特に使われるようになっているのは、ドラゴンによるエンハンス版「ライトニングブラスト」で一掃されがちだった重い大量展開系のカードたち。
宿敵ともいえるライトニングブラストを失ったことで、盤面を固めやすくなり、それらのカードをデッキに採用しやすくなったようですね。
さて、ヴァンパイアの重量フォロワーである「メイルストロームサーペント」もその1つ。
ここでは、メイルストロームサーペントを中心にしたデッキを紹介していきたいと思います。
参考デッキレシピと紹介動画
以下は極楽会氏によるメイルストロームヴァンパイアのデッキ紹介動画です。
ミッドレンジ気味に組むことで盤面の制圧力をあげているようですね。
紹介するデッキレシピはアグロ寄りなものになりますが、こちらも面白そうです。
フォロワー
蠢く死霊 3枚
呪剣の吸血鬼 3枚
ブラッドウルフ 3枚
糸蜘蛛の悪魔 3枚
吸血姫・ヴァンピィ 3枚
バフォメット 3枚
御言葉の天使 3枚
裁きの悪魔 3枚
ベルフェゴール 3枚
メイルストロームサーペント 2枚スペル
鋭利な一裂き 3枚
眷属の召喚 3枚
夜の群れ 3枚
デーモンストーム2枚
メイルストロームヴァンパイア デッキ概要
このデッキの主役は、メイルストロームサーペントです。
一見、8コスト5/5と低いマナレシオを持っていますが、当然、凄まじい効果を持っています。
通常状態でも自身を複製する効果を持ち、5/5が2体並びます。
これだけでも、総計スタッツは8コスト10/10と十分に強いのですが、復讐状態だとその能力がグレードアップ。
なんと場が上限になるまで5/5で埋め尽くします。
盤面が空の状況で出せば、総スタッツは25/25。
この圧倒的な展開力を駆使して戦うのがこのデッキの特徴です。
この効果を生かすため、「復讐」状態を維持できるようなカードが大量に積み込まれています。
「神々の騒乱」以後、ヴァンパイアのエースカードとなった「ベルフェゴール」がその筆頭でしょう。
メイルストロームサーペント以外の特徴といえば、「バフォメット」の採用があげられるでしょうか。
これによってメイルストロームサーペントをサーチ、エンハンス状態で出せば、なんと6ターン目に5/5が5体並びます。
マリガンとプレイング
メイルストロームヴァンパイアのマリガンとプレイングを紹介します。
なお、これは基本的なことなので、デッキの改造具合などによっては全く異なることに留意してください。
マリガン
アグロデッキと同じように、セオリー通り、1コストフォロワーをキープしてください。
メイルストロームサーペントの弱点は、相手の場にフォロワーが残っている状態で出しても、場合によっては返しのターンに敗北してしまうことです。
なので、できるだけ盤面をとっていきましょう。
軸となるカードだけにバフォメットをキープしたくなるかもしれませんが、盤面が取れなければあまり意味がありません。
とにかく1コストフォロワー1枚、2コストフォロワー1枚を目標にマリガンをしましょう。
プレイング
相手に圧力をかけるために、序盤から素早い展開を心がけます。
普通のアグロデッキと違うのは、最初から相手の体力を削りきることを目標にするのではなく、相手のフォロワーの処理も計算に入れておくことです。
有利交換が行えるのならば、積極的に有利交換に行くべきでしょう。
もちろん、手持ちのカードだけで相手の体力を削りきれるようなら、そちらのプランで行くべきです。
特にビショップ相手には、長引かせてもいいことはないので、進化権も含めてダメージリソースに変換し、素早く倒してしまいましょう。
もし削りきれないようならば、メイルストロームサーペントを召喚、一気に盤面を制圧します。
ただし、復讐状態で出す場合は手札からの大ダメージに気をつけましょう。
守護フォロワーではないので、いくら盤面を制圧しても、負けてしまっては意味がないからです。
メイルストロームサーペントによって押し込めば勝利は目の前、あとは手札のカードを使い切って勝利を目指しましょう。
デッキ改造案
よりアグロに特化した構成が考えられます。
具体的には「ダークジェネラル」などを投入し、敵のライフに圧力をかけるスタイルです。
この場合は、相手に盤面の処理を強要させ、そこにメイルストロームサーペントを叩きつけるという構成は変わっていません。
アグロが嫌いであるのなら、大幅にデッキを改造し、ミッドレンジ気味にすることも考えられます。
その場合は、盤面を一層する手段である「黙示録」や体力を回復する手段である「ディアボリックドレイン」「鮮血の口付け」などを投入することが考えられるでしょう。
「クイーンヴァンパイア」などを投入してコウモリトークンを軸にしても面白いかもしれません。
この場合は、隙を見せた相手にメイルストロームサーペーントを叩きつけます。
アグロ形態よりもメイルストロームサーペントが除去された後の展開を簡単に考えることが出来る反面、序盤には弱くなるので、どちらを取るかは取捨選択といったところではないでしょうか。
まとめと感想 メイルストロームヴァンパイアは勝てる?
序盤・中盤・後半と活躍するカードがはっきりしているので、かなり戦いやすいデッキだと思いました。
しかし、重いカードを入れるぶん事故率が少々高く、今はお前じゃない、ということが多々あります。
しかし、「ライトニングブラスト」のエンハンス削除がかなり嬉しく、また、ドラゴンも少なくなったおかげで、かなり闘えるようになりました。
ナーフ前ですと、バハムート・ライトニングブラストとメイルストロームサーペントに対する解答が多すぎて、かなりつらい闘いを強いられていたので、それに比べたらかなり勝てるようになったデッキだと思います。
ただし、ビショップは相変わらず天敵です。
メイルストロームサーペントを6ターン目に出しても「テミスの審判」で一掃されてしまいますし、優秀な守護フォロワーの数々も面倒。
相性がはっきりしているデッキでもあるので、自分のランク帯のメタがはっきりしているという方は是非使ってみてはどうでしょうか。