ネクロマンサーとドラゴンのナーフがあって数日、環境は確実に動き始めています。
新しいデッキを試す人、古いデッキを掘り起こす人、新環境を読んでデッキをチューンする人、色々な人がいるのではないでしょうか。
ナーフ前の環境から目立ってはいたものの、なかなかトップに躍り出ることが出来なかったリーダーも、ちょくちょくと顔をのぞかせはじめているようです。
ここでは、そんなリーダーの1人、ヴァンパイアのデッキをご紹介していきたい思います。
参考デッキレシピと紹介動画
以下は「天野さとし」氏によるデッキ紹介動画です。
新環境にあわせ、「復讐」状態でのシナジーを狙ったカードが多数採用されています。
なお、ご紹介するデッキレシピはある程度スタンダードなアグロヴァンパイアのものです。
フォロワー
蠢く死霊 3枚
ブラッドウルフ 3枚
吸血姫・ヴァンピィ 3枚
御言葉の天使 3枚
吸血貴・ヴァイト 3枚
ダークジェネラル 3枚
ベルフェゴール 3枚カオスシップ 3枚
スペル
鋭利な一裂き 3枚
眷属の召喚 3枚
群れなす飢餓 2枚
ディアボリックドレイン 3枚死の舞踊 2枚
アミュレット
吸血鬼の古城 3枚
「アグロヴァンパイア」デッキ概要
とにかく高速の決着を目指すデッキです。
シャドウバース黎明期から「鋭利な一裂き」が相手のリーダーに打てることに注目され、すでに存在していました。
カードが追加されるたび、その攻撃力はより鋭さを増していき、環境最速のデッキとして恐れられることになります。
「神々の騒乱」では、「ベルフェゴール」が追加され、復讐状態にのみ機能するカードをより組み込みやすくなりました。
特に、手札の尽きやすいアグロデッキにとっては2枚ドローが非常に強力で、「鋭利な一裂き」を2枚引ければ次のターンで6点のダメージを与えることが出来ます。
さらに強制的に復讐状態にしてくれるため、「ダークジェネラル」が疾走を持ったり、「ディアボリックドレイン」のマナレシオが大幅にあがったりするのです。
マリガンとプレイング
アグロヴァンパイアのマリガンとプレイングを紹介していきます。
なお、下記のものはあくまで基本であり、相手のリーダーや環境によっては変わってくることに留意してください。
マリガン
1コストフォロワーを探します。
1コストフォロワーがすでにいるのなら、2コストフォロワーを探しましょう。
アグロデッキの常として、序盤にフォロワーを展開できなければほぼ負けてしまいます。
3コストフォロワーは基本的に返してしまっていいでしょう。
とにかく相手よりも早く、そして相手よりも多くのカードを展開する必要があるので、数を並べることができるマリガンを意識しましょう。
プレイング
とにかく相手リーダーのライフを削ります。
「ユニコーンの踊り手 ユニコ」など、相手のライフを継続的に回復するフォロワーが出ない限りは、相手リーダーを殴り続けましょう。
手札に複数の選択肢があるときは、基本的にフォロワーを優先します。
盤面にフォロワーを増やすことで、相手に処理をする分のPP消費を強制させられるからです。
進化権は、疾走フォロワーや攻撃可能な自分のフォロワーに使い、相手のライフを削るために使います。
単純に使っても2点ダメージが増える上、脅威が増すため、相手はより面倒な処理を強制されるからです。
ただし、「ベルフェゴール」の出すタイミングには注意しましょう。
2ドローは確かに強力で、より火力を引くことが出来ますが、体力が10点になるということを忘れてはいけません。
シャドウバースにおいて、体力10点は即死圏内。
相手のリーダーによっては、手札からのカードだけで削れてしまいます。
そうでなくとも、相手のフォロワーが残っている場合はできるだけ出さないようにしましょう。
また、同系のアグロデッキを使っている場合も要注意です。
今、体力10点になっても自分は大丈夫か、ということを意識しながら出すようにしましょう。
後半にもつれこんでも、「ベルフェゴール」と「ダークジェネラル」の存在から、まだ勝利のメはあります。
諦めずにドローして、相手リーダーを叩き続けましょう。
デッキ改造案
より「復讐」のシナジーを狙ってもいいでしょう。
具体的には、自分のリーダーにダメージを与える「糸蜘蛛の悪魔」などを採用して、よりマナレシオの高いフォロワーを増やしつつ、ベルフェゴールを引かなくとも復讐状態にはいれるようにします。
その場合は、「鮮血の花園」を追加するのもいいでしょう。
2コスト以上にマナレシオの高いフォロワーが多い為、1ターン目のロスをそれほど気にすることなく闘うことができるからです。
他にも、「吸血貴・ヴァイト」「夜の群れ」などを採用することも考えられます。
その場合は「吸血鬼の古城」などを採用してみると、面白い動きが出来るのではないでしょうか。
コウモリ系と復讐軸、どちらに軸を移すかによって全くデッキが変わってくるので、資産に余裕がある人はどちらを作ってみても面白いかもしれませんね。
まとめと感想 アグロヴァンパイアってどう?
とにかくはやい、というのが感想です。
ほかのアグロデッキと異なるのは、理想の動きが出来なくとも4ターン目にベルフェゴールさえ出せれば、以後の動き次第では勝てる可能性さえあること。
半ば盤面を無視してひたすら攻撃する様は、獰猛な吸血鬼の一面をしっかりと表しているように思いました。
しかし、アグロデッキの宿命として、大型守護フォロワーが多いデッキをはじめ、盤面を簡単に一掃されてしまうデッキは苦手です。
また、ほかのアグロデッキにはない弱点として、自分で体力を減らしてしまうため、手札から一気に大ダメージを叩きだせるデッキはかなり不得意としています。
「骨の貴公子」が3コストだったときのネクロマンサー相手には、盤面合戦でどう頑張っても勝てなかったのですが、ナーフのおかげで3PPまでに盤面を固められる可能性が出てきました。
これから、どのような軸に進化していくのかも含めて、注目のデッキといえるでしょう。