環境がドラゴン・ネクロマンサーの2極化して久しい中、ついにナーフが実施されました。
「ゼル」「ライトニングブラスト」「骨の貴公子」の3枚にメスが入り、それぞれデッキの変更を余儀なくされています。
とはいえ、ネクロマンサーに関しては「骨の貴公子」のコストが1重くなっただけと、それほどひどいナーフは受けていません。
むしろ、骨の貴公子の代わりは骨の貴公子しかいないとばかりに、ナーフされたにも関わらずしっかりと3枚採用されているレシピも目立っています。
ここでは、そんなレシピの中から「魔将軍 ヘクター」を採用したミッドレンジネクロマンサーを紹介していきたいと思います。
参考デッキレシピと紹介動画
以下は「ハル」氏によるデッキ紹介動画です。
新環境になりましたが、それほどリストは変わっていません。
デッキレシピはスタンダードなミッドレンジネクロマンサーのものを紹介したいと思います。
フォロワー
スカルビースト 3枚
天弓の天使・リリエル 3枚
ダークコンジュラー 2枚
シャドウリーパー 3枚
破魂の少女 3枚
風の軍神・グリームニル 2枚
ボーンキマイラ3枚
オルトロス 2枚
骨の貴公子 3枚
ケルベロス 3枚
不死の大王 1枚
魔将軍・ヘクター 3枚スペル
ソウルコンバージョン 2枚
ゾンビパーティ 3枚
ファントムハウル 1枚
死の祝福 3枚
「ミッドレンジネクロマンサー」デッキ概要
「魔将軍ヘクター」を中心にした構成のデッキです。
彼は、墓地を3枚消費ごとにゾンビを1体、そしてその後全てのフォロワーに突撃と2/0の修正を与える強力な効果を有しています。
仮に自分の場に1/1の「スケルトン」が4体いるのなら、「魔将軍」ヘクターを出すだけで12点のダメージ、進化権を使えば14点、「ココ」「ミミ」などを利用すればさらにダメージは上昇します。
なので、相手は常にこちらのフォロワーを除去し続けなければならず、結果、息切れを余儀なくされるでしょう。
この圧力がこのデッキの最も強いところです。
「骨の貴公子」が4コストに上昇したものの、「魔将軍 ヘクター」には一切のナーフが入らなかったため、その圧力は健在。
「ボーンキマイラ」および「ゾンビパーティ」など、1枚で複数のフォロワーを出すことに特化しています。
倒しても倒してもつきないリソースはまさにネクロマンサー。
「ネクロマンサー」というクラスを体現したデッキの1つだと思います。
マリガンとプレイング
ミッドレンジネクロマンサーのマリガンとプレイングを紹介します。
なお、これは基本的なことなので環境の変化や相手リーダーによっては変わることがある点に留意してください。
マリガン
「スカルビースト」をもっておきたいところですが、もし2コストフォロワーがいるのなら無理して探す必要はありません。
フォロワーを多く出してくる傾向のリーダー相手には除去スペルを握っておき、そうではない場合はとにかくフォロワーを出すことを考えましょう。
なお、「シャドウリーパー」をキープするのはおすすめできません。
というのも、「シャドウリーパー」は2ターン目に出してもあまり強力ではなく、2ターン目は相手もフォロワーを出すことが多いからです。
なので、できるだけ最良のスタッツである2マナ2/2のフォロワーを探しましょう。
プレイング
とにかく自分の場にフォロワーを残すことを考えましょう。
相手の体力を削るのは2の次で構いません。
というのも、フォロワーがいる状態で「魔将軍 ヘクター」を出すことが出来れば、相手の体力を大幅に削れるからです。
出来るだけ自分のPPを使いきれるように動くのが大事になってきます。
手札に複数の選択肢がある場合は、自分のフォロワーの数が、相手より多くなるように選択をし続けましょう。
このデッキでの「魔将軍 ヘクター」はフィニッシャーではありますが、除去要因でもあります。
敵の大型フォロワーが出てきた場合は、「魔将軍 ヘクター」を出してしまい、4/2突撃と化したゾンビで敵のフォロワーを破壊してしまいましょう。
敵にとっては、5/6のヘクターが残るだけでも十二分に脅威だからです。
あらかじめ「ケルベロス」を出しておけば、相手は嫌でも大ダメージを警戒しなければなりません。
とにかく相手に圧力を押し付けるように立ち回りたいところです。
デッキ改造案
様々な方向への改造が考えられます。
より横に並べることを意識して「ゴブリンプリンセス」を投入することも考えられますし、環境の変化次第では、より除去にスロットを割くことも考えられます。
環境にアグロが多いのであれば「ユニコーンの踊り手 ユニコ」などを投入しても構わないでしょうし、デッキをさらに前に寄せ、アグロ気味にすることも考えられます。
デッキを重くするのであれば「不死の大王」の枚数を増やしてもいいでしょうし、コンボ要素を狙って「ウルズ」を選択しても面白いかもしれません。
入れるカード、抜くカード含めてとにかく選択肢が多く、カード間のシナジーも強いので、色々なカードを試してみるのもいいかもしれませんね。
感想とまとめ ミッドレンジネクロマンサーってまだ強い?
まだ十二分に強いです。
というよりも、致命的になりやすかったエンハンス版の「ライトニングブラスト」がなくなったおかげで、むしろ戦いやすくなったような気さえします。
ただ、伝統として消滅除去を有するビショップ相手はかなり悩まされますし、骨の貴公子が4マナになったことで、先行をとっても3コストのAOE(全体攻撃)が間に合うようになってしまいました。
もし環境がネクロマンサー一色に染まるのであれば、他リーダーもこれまで採用しづらかったカードを採用して対抗してくるでしょうし、まだまだ最強デッキかどうかは不明です。
とはいえ、「ゾンビパーティ」および「魔将軍 ヘクター」が放置されているおかげでデッキパワーは相応に高く、一強レベルになる力は十分に備えていると思います。
もし環境が傾くようなら、ミラーマッチ用のカードや、メタのメタを積んでいくなど、様々な方向に派生する可能性がある、高い可能性を誇ったデッキではないかな、と感じました。