シャドウバースの大会はBo3コンクエスト形式がほとんどです。Bo3とはBest of 3(最大3戦)の略で、いわゆる2本先取です。コンクエストとは一度勝利したクラスが使用できなくなるルールです。つまり大会で勝つには2つのクラスを用意して、それぞれ1勝しなければならないのです。 そこで、現在トーナメントでよく使われている強い組み合わせや考慮するべき点を紹介します。
ランクマッチとは異なる使用率
大会はトーナメント形式がほとんどなので、負けることが許されません。デッキ変更も出来ないので、受けが広くて単純にデッキパワーが高いものが選ばれやすいです。そのため、より強いクラスの使用率上がり、かなり偏りが生まれます。ランクマッチではドラゴンが22%、ネクロマンサーが28%という使用率ですが、大型大会ではドラゴンが56%、ネクロマンサーが71%にまで上がっています。2つ選べるので単純に使用率は倍になることは普通ですが、それ以上の増加数です。
構成例
クラスの組み合わせはかなりの数になりますが、強いクラスの組み合わせで絞るとそれほど多くありません。そこで、特に結果を残している代表的な構成を挙げてみます。
ネクロマンサー・ドラゴン
最も使われている組み合わせです。ネクロマンサーはほとんどの相手に不利にならず、非常に安定して勝てるクラスです。どのクラスが相手でも勝ち目があるので、初手に使われることが多いです。逆にその性質を狙ってネクロマンサーのメタを張ったデッキが来ることも留意しておきましょう。レシピは非常に多彩で、プレイヤーの個性が出やすいデッキです。ミラーマッチが多くなるので盤面で勝負するミッドレンジ系が比較的多くなっています。 ドラゴンはネクロマンサーほどではありませんが、弱点が少ないクラスです。AoEが多く、デッキ構成や展開次第ではネクロマンサーを倒すこと十分可能です。ミラーも意識するとなると、「風読みの少年・ゼル」を絡め得たコンボを中心に、疾走フォロワーが多く採用されることのなります。
ネクロマンサー・エルフ
使用率の高いドラゴンを2タテしやすい構成です。エルフは白狼白銀とOTKどちらでもドラゴンに対して有利を取れます。手札から勝負を決めるカードが主力なので、「バハムート」で盤面を取られることはあまり怖くありません。大きなフォロワーも「クリスタリア・リリィ」で無力化できます。 ネクロマンサーは最も弱点が少ないので、採用しています。単純にネクロマンサーというクラスが強いので、高い確率で1勝をもたらしてくれます。「ファントムハウル」を採用したアグロに寄せた型を使えば、ドラゴンに有利になるでしょう。
ロイヤル・ネクロマンサー
参加人数500人を超える大型で優勝した組み合わせです。ロイヤルはガウェインを採用した指揮官ロイヤルではなく、前環境のミッドレンジロイヤルの発展型です。マナカーブ通りに動き易く、PPを無駄にせず効率的に戦えばネクロマンサーやドラゴンと5分位の強さを持っています。ネクロマンサーの方はかなりアグロに寄せており、優勝したレシピでは「魔将軍・ヘクター」ですら採用されていない程軽めの構成です。しかし、ある程度環境が落ち着いた現在では、アグロ構成でも「魔将軍・ヘクター」を入れた方が良いかと思われます。
ロイヤル・ビショップ
ドラゴン・ネクロマンサーに対して有利に運べる組み合わせです。ネクロマンサーに対してはビショップ、ドラゴンにはロイヤルを当てるように相手の使用クラスを読みましょう。特にビショップはネクロキラーとして有用で、「詠唱:禁じられた儀式」はまさに「骨の貴公子」を潰すためのカードと言っても良いでしょうランクマッチの使用率からしてロイヤルとビショップを相手にしている回数は少ないので、動きを読まれにくいというメリットがあります。奇襲性の高い組み合わせなので、環境が定まっていないうちがチャンスです。デッキパワーはドラゴン・ネクロマンサーより低いので、徹底的にメタを張りましょう。
ネクロマンサーが組み合わせの軸
現状ネクロマンサーは構築の幅が広く、どのクラスにも対応出来てしまいます。メタを張れるビショップも確実とはいかず、さらに他のクラスには負けてしまうということのが現状です。そのため、構成を考えるにあたって、まずネクロマンサーを確定させてからその相棒を考えるのが一般的となっています。
2タテされるデッキは避けよう
トーナメントは2つ負けてしまうだけで終わる厳しいルールです。不利な相手が多いデッキを持ちこんだり、慣れてないデッキでミスをするだけであっさり2連敗してしまうことも珍しくありません。そのため、シンプルに強いデッキや使いなれたデッキで挑むことが良いです。
RAGEの結果に注目しよう
間もなく参加人数3000人を超える大型大会「RAGE Vol.4」が開催されます。他の大会同様にBo3のマッチングで行われる為、最も強いクラスの組み合わせがこの大会で事実上決まります。他の大会と比べても試合数が圧倒的に多く、注目度も抜群です。参加する人もしない人も、上位入賞したデッキは必ずチェックしておきましょう。