4月13日現在「グランブルーファンタジー(グラブル)」のゲームページ上に「宝晶原石」を使用したRMTの注意喚起と、廃止に関する対応についてのお知らせが掲載されました。今回はこの問題について解説してみます。
「宝晶原石」は「宝晶石」の代用品?
グラブルでは毎日もらえる「ログインスタンプ」報酬や、クエストの初回クリア、称号獲得報酬として「宝晶石」がもらえます。これを使って課金しなくてもレジェンドガチャ(ガチャ)ができる。「コイン」の代用品となるものです。
「宝晶石」は上記の条件達成や運営からのプレゼント、またはシリアルコード経由での入手するものですが、1つだけプレイヤー同士で入手する手段が存在しました。
それが「宝晶原石」システムです。
元々はプレイヤー同士でプレゼントするためのもの。
宝晶原石は記念日のプレゼントやちょっとしたお礼として購入し、プレイヤーにプレゼントするために存在するシステムでした。プレゼントされた側は使用することで「宝晶石」に変換され、ガチャなどに使うことができます。
検索してみると2014年時点ですでに実装されていたようです。
以前は「宝晶原石」が運営からプレゼントされていた。
2016年1月頃の「700万人突破キャンペーン」をはじめ、運営主催のキャンペーンでも「宝晶原石」がプレゼントされていました。「当たったら友達もうれしい」キャンペーンにするべく配布していた模様です。
考えられる活用法は?
本来は「複数アカウントを同一プレイヤーが所持してはいけない」と読み取れる規約もあるため禁則事項なのですが、2つのアカウントをつかって端数「宝晶石」の足りない分を「宝晶原石」で埋めて10連ガチャを回す、などの方法が考えられます。
そしてもう一つは「RMT」の存在です。
RMTとは。
RMTは「リアルマネートレード」の略で、オンラインゲームやスマホゲームのデータ(アイテムや装備)を現金で売り買いすることの略称です。
基本的にゲーム内で公認されている場合を除き、禁止項目です。最悪取引した後のデータを運営側から停止(BAN)され、遊べなくなってしまうこともあります。「ダメ、絶対」な行為です。
スマホゲームのRMT問題はかなり深刻。
RMT問題はパソコンのオンラインゲームが主流の時代からいたちごっこを繰り返しており、スマホゲームでも例外ではありません。
スマホゲームの場合は「引き継ぎコード」や「アカウント」をやりとりするだけで簡単に引き継げてしまうため、不正アクセスされたグラブルアカウントが売り飛ばされていた、という例も存在します。
グラブル上で考えられるRMTって?
グラブル上で考えられるRMTについては以下のようなものが考えられます。
パターン1:RMTの代金を「宝晶原石」でやりとりする。
RMTでは電子マネーでやりとりすることが横行していますが、最近では規制が入っており、簡単にやりとりすることは難しくなりつつあります。
そこで手軽におくれる宝晶原石をつかって支払いに充てようと考えるプレイヤーが存在したモノと思われます。
パターン2:特定のバトル報酬の対価として「宝晶原石」が使われた?
例えばグラブル上には特定の「トレジャーアイテム(トリガー)」を消費して発生するマルチバトルがあり、HPを半分以上一人で削ればMVPが確定する「確定流し」が存在します。
特に「マグナ」戦などは一日の自発回数が限定されているため、アイテムを集めるならほかのプレイヤーとの合流が不可欠。
フレンド同士で自発して、必要な属性のMVPを相互交換する人もいるでしょう(これ自体は全く問題ありません)、ただしこのバトルを譲った対価として「宝晶原石」を使うのはグレーゾーンです。
パターン3:ほかのサイトのポイントを現金化する。
ゲームサイトの広告報酬として「コイン」「ポイント」がもらえるものがあります。
例えば「クレカを契約」「ニコニコ動画の会員になる」こと100~3000コインがでもらえたりします。
これを「宝晶原石」にしてメインのアカウントに送ることで結果的にガチャを回せるようになるので、かなりトリッキーな方法ですが増やそうと考えるプレイヤーも存在したのではないでしょうか。
今回の対応内容とは。
この「RMT」問題が懸念されていたためか2017年1月頃から「宝晶原石」の販売は停止、そして今回完全にシステムが廃止される流れとなりました。
対応1:宝晶石への変換。
現在プレイヤーが購入済みの「宝晶原石」については、ほかのプレイヤーに譲渡できない「宝晶石」として変換が行われています。
対応2:プレゼント機能特例処置
対応1によって「プレイヤーが自由に譲渡できない」状態となり、本来の機能が消滅してしまった救済として、有効期限が残っている「宝晶原石」については運営に依頼することで受け渡しが行えます。
まとめ:一つの問題がやっと決着へ。
以前から存在について問題提議されていた「宝晶原石」システムが撤廃されることでやっと決着することとなります。
個人的には「もう少し早く対応できなかったのか」と懸念する面もあったものの、今後のイメージアップのために必要な判断だったのではないか、と感じました。
これもまだ氷山の一角です、トラブルに巻き込まれないためにも、プレイヤーの皆さんはくれぐれもRMTをしないよう気をつけましょう。