前回記事でハイブリッドウィッチというデッキのコンセプトとプレイングを紹介しましたが、今回はマリガンの解説をします。
目次
常にキープするカード
プレイング同様、マリガンも相手に合わせて変える必要がありとても難しいため、常にキープするカードとしないカードを説明した後はクラス別に解説していきます。
なお、相手のデッキタイプは分かっていない状況を前提とします。
「知恵の光」「次元の魔女・ドロシー」
超越プランをとるにせよドロシープランをとるにせよ序盤からスペルブーストをかけて手札を回転させていく必要があるため、「知恵の光」は来たら必ずキープします。
また、「次元の魔女・ドロシー」も常にキープします。
ドロシープランをとる際には当然必要ですし、超越プランをとる相手であったとしても5枚ドローして超越を探すカードとしての役割も果たせるため戻す理由がありません。
常に戻すカード
「ゲイザー」「刃の魔術師」
この2種類のカードをキープすることはありません。
なるべくドロシーで引いてきたいというのと、序盤はスペルカードで手札を回さなければならず、これらのカードはその歯止めになってしまう可能性があるというのがその理由になります。
エルフ相手には超越は戻す
最も警戒すべきリノエルフ相手には超越が間に合わないことが多いので、ドロシーやゲイザーでの盤面制圧を狙います。
なので超越は返し、ドロシーをキープします。
他にキープしたいものは、マジックミサイルや、後攻の場合ウインドブラスト(エンシェントエルフへの回答として)です。
ロイヤルにはドロシー、ゴーレム、除去札
現環境最も多い「ミッドレンジロイヤル」には疾走フォロワーがとても多く、超越プランは狙えません。
「コントロールロイヤル」であれば後から超越プランに切り替えても間に合うため、マリガン時点では速いタイプのロイヤルを想定し、「次元の超越」は返します。
先行であれば「ゴーレムの錬成」、後攻であれば「ウインドブラスト」「虹の輝き」「古き魔術師・レヴィ」が是非とも欲しいところです。
また、先攻でも「運命の導き」とセットであれば手札切れのリスクが軽減されるため「ウインドブラスト」をキープできます
ウィッチには超越かドロシーを全力で探す
超越ウィッチドロシーウィッチも得意な相手とは言えないため、多少思い切ったマリガンをします。
超越かドロシーがなければ知恵の光を除いて全て戻して引きに行きます。
超越かドロシーがキープできている場合には、先行であればゴーレム、マジックミサイル、後攻であればレヴィもキープします。
ドラゴンには超越とキャントリップ
一番に想定されるのがサハルシを軸にしたコントロールタイプのランプドラゴンなので超越を持っておきたいところですが、序盤余裕があるのでマリガン時点ではあまり無理をせずにキャントリップさえ確保できればいいでしょう。
超越とセットならば「魔力の蓄積」もキープして構いません。
あとはハンドに拡張性が欲しいので、先行であれば「運命の導き」は持っておきたいところです。
ネクロにもドロシー、ゴーレム、除去札
対ロイヤルと同じですね。
「ネフティスネクロ」の場合中盤からでも対応できるので「アグロネクロ」に対応するためのマリガンをし、「次元の超越」は戻すことになります。
先行であれば「ゴーレムの錬成」、後攻であれば「ウインドブラスト」「虹の輝き」「古き魔術師・レヴィ」を探します。
「運命の導き」とセットであれば先攻の「ウインドブラスト」をキープする点もロイヤルと同じです。
ヴァンパイアにもドロシー、ゴーレム、除去札
「コントロールヴァンパイア」ならば後からどうとでもなるので「アグロヴァンパイア」についていくことだけを考えます。
従って当然、「次元の超越」はキープしません。
盤面が重要なので基本的にロイヤルネクロと同じですが、1/1の横並び展開が厄介なため「マジックミサイル」の優先度が跳ね上がります。
先攻で「マジックミサイル」とセットであったり、他にキープできるものが何もなかったりする場合には「エンジェルスナイプ」をキープすることも考えます。
ビショップには超越と虹
セラフや陽光などのコントロールデッキが多いため、対ドラゴンと同じようなマリガンをします。
ただし、「詠唱:獣姫の呼び声」だけは警戒する必要があり、疾走ビショップだった場合にも対応しやすくなるので、「虹の輝き」の優先度が非常に高くなります。
「詠唱:聖なる願い」の存在からまず腐らないこともあり、二枚キープしてもいいかもしれません。
今回でハイブリッドウィッチの解説記事は終わりになります。
マリガンは人によって変わる部分も大きく、環境によっても変わりますし、大会などで相手のデッキに関する情報がある場合には更に変わるため、基本的な部分のみの話になりましたが参考になれば幸いです。