ISOLAND4: The Anchor of Memory

ISOLAND4: The Anchor of Memory

パブリッシャー

ジャンル 探索アドベンチャーゲーム

価格 Android:220円 iOS:300円

宇宙飛行士に灯台に鹿…!不条理に見えて意味はある?奇妙過ぎる世界観が魅力のアドベンチャーゲーム

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ISOLAND4: The Anchor of Memoryのレビュー画像

宇宙に浮かぶ人物と部屋にいる片角の鹿…。なんとも奇妙な世界観。

奇妙すぎる世界を探索するポイント&クリック型アドベンチャーゲーム

「ISOLAND4: The Anchor of Memory」は、「奇妙」という言葉に収まらないほど「奇妙」…すなわち奇妙すぎる世界を舞台にしたポイント&クリック型アドベンチャーゲーム。

タイトルに4とある通りシリーズ作品の最新タイトルで、これまでの作品も、もちろん奇妙すぎる世界観

たとえば序盤の展開を言うなら、宇宙飛行士が落ちた先の部屋から窓をつたって他の部屋へ移動すると、そこには角の折れた鹿がいた…といった具合。ジョジョ第三部のポルナレフじゃないが、ありのまま話したものの、何を言っているかわからねーかもしれない。

だがポルナレフと違う点は、プレイしていると何が起きているのかなんとなくわかること。朝起きて夢の内容を思い返すと意味不明だが、夢を見ている時には意味が通っているように感じてしまう…そんな奇妙さが本作の魅力になっているのだ。

操作はタップするだけ!ありのまま完全理解可能

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画面をタップして情報やアイテムをゲット。謎を解いてゲームを進めよう。

理解の難しい世界観に対して、本作のゲームシステムは非常に理解しやすい。

ポイント&クリック型アドベンチャーゲームとしてオーソドックスに作られており、画面をタップして情報やアイテムを探し、謎とを解いていく…というもの。

世界観が難解な分、謎解きの難易度は控えめ。このため、世界観にたっぷり浸れるようになっている。

コスパはよし!不安なら他作品から試してみては?

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買い切り型だからこの奇妙な世界観にどっぷり浸ることができるぞ。

本作は買い切り型のゲームとなっており、広告やアイテム課金といった仕組みはナシ。価格もiOSが300円、Androidが220円と、脱出ゲームとしてお手頃価格になっている。

それでももし体験版なしに課金することに不安を感じるなら、このデベロッパーが提供している他ゲームをプレイしてみてほしい。基本的にこのデベロッパーの作品は手描きグラフィックによる独特な世界観が舞台のクリック&ポイント型アドベンチャーゲームになっているので、プレイすることで、本作の方向性を知る手掛かりになるだろう。

「ISOLAND4: The Anchor of Memory」の魅力は夜の夢のように奇妙な世界観

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パーカーの人物のフードから舞い出てくる蝶の群れ。これは現実か…?

夜に見る夢のストーリーは、現実世界からするとまるで辻褄のあわない、不条理な展開になることがある。でも、夢をみているときには、どうしてかそれが現実と勘違いしてしまう。

脳がそういう仕組みになっているからと言われればそれまでだが、自分自身で味わう感覚としてはなんとも不思議で奇妙。でも、居心地が悪いわけじゃない。…まあ、悪夢のように居心地最悪というケースもあるけれど。

そんな夜の夢を見ているような奇妙さを、なんと目の覚めた状態で味わえる。これぞ、本作の魅力だろう。

奇妙さを生み出すギミック!脈絡のない展開

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宙に浮く船で別次元へと向かう人物。SF?ファンタジー?本作の世界観とは…。

何が本作に奇妙さをもたらしているかといえば、脈絡のない展開

宇宙に浮かんでいた宇宙飛行士が重力に引き寄せられ落ちたかと思えば、部屋の中にいる。隣の部屋には土星のような形状の模型、しかし書いてある言葉は「Dark Side Of The Moon(直訳で月の暗黒面。ただ、ロックバンド・ピンクフロイドのアルバムタイトルでもあり、その場合狂気という意味を帯びる言葉)」。さらに部屋を進んでいくと、鹿のいる部屋勉強部屋実験室…といった具合で、部屋の繋がりに脈絡がない。

このため、現在いる場所がどんな建物なのかわからず、どんな世界観なのかすら不明。ビジュアルがコミカルなので恐怖感はないが、足元の安定しない不安定感が常につきまとっている。

この世界観の不安定さが、本作の持つ夜の夢のような空気感に繋がっていると感じた。

作品世界との対話!条理を成立させる謎解き

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実験室の培養ポッドには鹿の角。そういえば、どこかに片角の鹿が…?

とはいえ、ただ単に脈絡なくストーリーや部屋を繋げただけなら、意味不明なものになってしまう。夜の夢は決して意味不明なものではない。

我々は、夜の夢に対して「何らかの意味をもっているんじゃないか?」と常に考えている。「夢占い」のように夢を意味あるものとして解釈しようという試みが生まれたのは、だからこそだろう。

意味とは、道理が通っていることだろう。つまり、不条理に対する条理。そしてこの条理を本作にもたらしているのが、ほかならぬ謎解き

プレイヤーが謎を解くためには、ゲームの世界内のアイテムや出来事を理解し、正解を提示しなければならない。そして正解を提示できたということは、作品内の理屈を正しく理解できたということ。

つまり、本作は謎解きを通して意味が理解できるようになっているのだ。ただし意味が理解できる範囲は部分的で、決して全体を理解できるわけじゃない

なので、意味が理解できた部分と、意味不明な部分とで常に不安定に揺れ動くことになってしまう。ああ、だからこそ本作は、夜の夢のようなのだ…。

ゲームの流れ

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いきなりゲームスタート。とりあえず、画面をタップして手掛かりを探ろう。

なお本作はシリーズの4作目だが、前作までの内容を知らずともプレイできる。これは一般的なシリーズ作のように、ストーリーが地続きかどうかという話ではない。本作はこれまでのシリーズも奇妙で不条理な世界観を描いているため、前作までプレイしていたとしても本作を理解するのは難しいだろうし、本作からプレイしても理解が難しい。ようするにシリーズを経験していたとしても、経験してなかったとしてもあまり変わらないということ!

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最初のシーンの謎を解くと、タイトル画面へ。鳥の羽と小屋、灯台と海。なにか海にまつわる世界観のように思えるが…?

ちなみに本作、AppStoreでは紹介文が英語表記になっているが、本編はしっかり日本語対応しているぞ。不条理なメッセージの数々もバッチリ日本語で理解できる。

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ゲームスタート!海を舞台に何かが展開するのかと思いきや、場面はいきなり宇宙。宇宙飛行士が浮いており、ゆっくりと落下を始める。

すると、次の瞬間宇宙飛行士は部屋の中に立っていた。この脈絡のない展開は一体…。

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窓をタップすることで部屋を移動できるぞ。移動しつつ気になるものをタップしよう。

この部屋では、何やら標識のようなものが立っている。何らかの暗号の入力順を示しているのだろうか。

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画面右上のチェックポイントマークをタップすると、部屋と部屋のつながりを示した地図が確認できるぞ。ちなみにアイコンは、山羊や土星など、各部屋にあるメインオブジェクト。

もしかすると、何らかの謎解きのヒントになっているのかもしれない。

「ISOLAND4: The Anchor of Memory」の攻略のコツは人の話を聞くこと

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鹿に角を使うと、部屋に木が生えてきて、物語が進行…!

ポイント&クリック型アドベンチャーゲーム攻略の基本は、画面内をくまなくタップし情報やアイテムを収集すること。

この点は本作も同様。世界観こそ独特だが、ゲームシステムはポイント&クリック型アドベンチャーゲームなので攻略方法もそのまま活かせるぞ。

ただ攻略の際、意識しておいた方がいい本作ならではのポイントもある。それは、人の話を聞くこと。

アイテム使用のカギ!キャラのメッセージ

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本が好き。…これはつまり、本を探しているということでは…?

本作の序盤の展開は、獲得したアイテムをキャラクターに対して使用することで進んでいく。

このため、誰に対して何を使うかがポイントとなる。

そしてこのポイントを知るためのカギが、各キャラクターのメッセージ。各キャラクターは一見わけのわからないことを言っているようにも思えるが、実際には自分が探しているアイテムのことを言っているぞ。

話は最後まで聞く!繰り返しタップしよう

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何度もタップして、メッセージを最後まで読もう。

「人の話は最後まで聞く」…これはコミュニケーションの基本だが、本作を攻略する上でも基本となる。

各キャラクターのメッセージは、一回タップしただけでは完結しない。何度もタップすることでメッセージが変化していくので、必ず繰り返しタップして話を最後まで聞こう

最後まで聞くと、また話は冒頭に戻るぞ。