紙装束 4 赤い糸

紙装束 4 赤い糸

パブリッシャー Heartbeat Plus

ジャンル 2D脱出ゲーム

価格 基本プレイ無料

注意・ガチで怖い!恐怖演出が大きく進化したシリーズ最新作!中国が舞台のホラー脱出アドベンチャー

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紙装束 4 赤い糸のレビュー画像

インターネットで話題の「呪い」に関する噂。所詮は噂だと思っていると…?

インターネットで出回る「呪い」の噂を描いたホラー脱出ゲーム

紙装束 4 赤い糸」は中国を舞台に、インターネットで出回る「呪い」の鵜沢を描いたホラー脱出ゲーム。

4とナンバリングされている通りシリーズの最新作だが、前作「紙装束3愛の咎」から直接ストーリーが繋がっているわけではないので本作からプレイしても何の問題もなく楽しめる

中国の田舎が舞台となっていた前作に対し、本作のスタートはインターネットのとある噂。その内容は、「恐ろしい結婚式の電子招待状が届いたら、大切な友達や親戚へ転送しないと、呪いにかかってしまう」というもの。

インターネットによくある、使い古されたチェーンメールの一種。そう思う主人公だったが、目の前で信じられない光景が展開。怪現象へと巻き込まれていく。

本作は前作よりホラー要素を高めており、この冒頭から一気に恐怖を体験させてくれる。ガチで怖い。ホラー好きな筆者が大喜びな一作なのだ!

システムはオーソドックス!タップで探索を進めよう

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ゲーム的にはオーソドックスな脱出ゲーム。謎を解いて物語を進行しよう。

ゲームシステムは脱出ゲームとしてオーソドックスなものになっている。

画面をタップして探索。この時アイテム欄を選択状態にしておけば、タップした場所にそのアイテムを使用できる。

もちろん謎解き要素も満載。暗号入力をはじめとした様々な謎を解くことで、物語が進んでいくぞ。

行き詰ったらヒント機能!広告閲覧か有料でコインを入手

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ヒントを見るにはコインが必要。ほぼ答えといえる内容が表示されるぞ。

どうしても謎が解けず、行き詰ってしまったらヒント機能を使おう。ヒントというより答えそのものを教えてくれる。

ただしヒント機能を使うためにはコインが必要。

コインは動画広告を鑑賞するか、課金によって獲得できるぞ。

「紙装束 4 赤い糸」の魅力はガチで怖いホラー演出

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恐怖表現が巧みで、純粋な「怖さ」のクオリティは前作以上!

本作のビジュアルは、絵画のような厚塗りで人物や背景をリアルに表現している。とりわけサビや埃といった汚れの表現がリアル。恐怖感を高めている。

ただ、こうしたビジュアル表現そのものは前作と大きく違わない。にもかかわらず、恐怖感は前作よりアップ

というのも、恐怖感を伝える演出表現がパワーアップしている上、舞台設定の巧みだから。

そうくるか!思わず悲鳴が出る恐怖表現

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はいはい、よくある恐怖演出ね…と油断させてからのダメ押し表現が怖い。…やるな!

単純にグロテスクなクリーチャーをリアルに表現すれば怖いのか?…というと、実はそうでもない。たとえば主人公サイドが物凄く強く、クリーチャーが倒されるために出てくるような存在だと、たとえグロテスクであってもそれほど恐怖を感じないだろう。

では何が怖さを作るのかというと、不安感と想定外の出来事。「言葉にできないが、何か悪いことが起きそう…」という心細い状況で意表を突かれると、たいていの人間が恐怖を感じて悲鳴を上げてしまう。

本作はこの心細い状況づくりと意表の突き方が上手い

たとえば本作冒頭では、怪異の姿を繰り返し描くことで心細い状況を作っていく。そして上手いのが、怪異の姿を繰り返し描くことで、「これだけ繰り返し見せてるんだから、もう怖くないぞ」と思わせることだろう。

だがそう思った瞬間に本作の恐怖現象は襲ってくる。これには筆者も思わず「怖いだろ!」と叫んでしまった。いや、ガチで怖いよ

最悪のシチュエーション!焼け焦げたバスの中に一人

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乗客の代わりに紙人形が座ったバス車内。しかも焼け焦げてる。いやいや、怖いでしょ。

前作で描かれた、古い習俗に縛られた田舎の村というシチュエーションもホラー的な怖さを持っている。だが、本作第一章のシチュエーションには敵わないでしょう。

焼けたバスの中に自分一人。しかも、バスの席には不気味な紙人形…。

いやこれ、不安感しかないでしょう!心細すぎる…。

この舞台設定を思いついた時点で、本作の勝ちだと思う。舞台設定の時点でもう怖いもの。

ゲームの流れ

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「タップ」をタップしてゲームをスタートしよう。ちなみに本作は日本語対応している。もし日本語以外の言語で表示されるようだったら、設定から言語を変更しよう。

ちなみに翻訳のクオリティは超高い。長文で世界観を説明する場面も多いが、なんの違和感もなくスムーズに読める。

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インターネットに書かれた、とある呪いの噂。主人公の一人である崔はどうもホラー系のライターのようで、この噂を記事にしたい模様。

しかし、記事作成を進めている内に怪異に巻き込まれてしまう…。

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怪異に巻き込まれた崔がすがれるものは、噂しかなかった。噂の通り、電子招待状を別の人間へ送れば、この呪いは解ける…のか?

しかし、怪異のまっただ中にいる崔に悩んでいる余裕はなかった。彼女は、張という男性へ招待状を転送する…。

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第一章の主人公は、崔が電子招待状を転送しようとしていた張その人。ただし、時系列が転送後かどうかはわからない。

張は祭りに向かうため、一人バスに乗っていたが…。

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気づくと社内の様子が様変わり。そこここが焼け焦げており、しかも乗客はおろか運転手さえ乗っていない。そこにあるのは、紙人形…。

張ならずとも速攻で脱出したいシチュエーション。さあ、探索して脱出を目指そう。

「紙装束 4 赤い糸」の攻略のコツはヒントの前に詳細確認

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自然と目につく箱の中だけでなく、画面全体をくまなくタップしよう。

脱出ゲームの攻略の基本は、くまなく調べること。この時意識したいのが、画面を右上、左下、中央…といった風にエリアに区切ること。

画面を絵のようにとらえてしまうと、カバンだとか机だとかいった、目立ったものに目を奪われてしまう。この結果、目立たない場所にある手掛かりを見逃してしまう…なんてことが発生する。

なので絵ではなくエリアのように認識し、各エリアをくまなくタップするという意識でプレイしよう。見逃しが発生しにくくなる

それでもどうしても行き詰った、ヒント機能を利用すればいい…んだけど、その前に詳細ボタンをチェックしておこう。

詳細ボタンをチェック!TIPSや手掛かりを獲得

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文字のボリューム満点!手掛かりも隠されているので、しっかり読もう。

本作に登場する背景の一部やアイテムには、虫メガネ型の「詳細」ボタンがついている。このボタンを押すことでより詳しい情報を確認できるぞ。

とくに、書類やメモといった文字情報系は、必ず詳細ボタンを押そう。ストーリーを補足するためのTIPSが確認できる上、場合によっては謎解きのための手掛かりが潜んでいることもある。

もし行き詰ったと感じたら、詳細ボタンをタップして丁寧に文字情報を読んでみてほしい。それで解決することも少なくないだろう。

また、ヒント機能を使う前にも、改めて確認しておきたい

もうヒントを使うしかない!でもその前に…

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第一章では、バスから出て建物に入ることになる。けど時にはバスへ戻ることが必要。

画面もくまなくタップした、詳細ボタンも押して文章も細かく読んだ、でも謎の解き方がわからない!もうヒントを使うしか…。

そんな状況になったら、ヒント機能を使う前に一度、以前の場面に戻ってみてほしい新しく移動可能な場所で獲得した手掛かりを、以前の場面で使う…というシチュエーションが本作には結構存在している。

なので、一度前の場面に戻ってみることで解決する…ということが少なくない。

もちろん、そんなのは面倒だからヒント機能を使いたい…という人はヒント機能を使ってもらって構わないぞ。