Mini Tennis(ミニテニス)

Mini Tennis(ミニテニス)

パブリッシャー Miniclip.com

ジャンル オンラインスポーツゲーム

価格 基本プレイ無料

カジュアルな見た目にだまされるなかれ!多彩な打ち分けによる駆け引きが超アツい対戦型テニスゲーム

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一見カジュアルなテニスゲーム。しかし多彩な打ち分けが可能で、駆け引きは本格派。

多彩な打ち分けという戦術性とお手軽プレイを両立させた対戦型テニスゲーム

「Mini Tennis(ミニテニス)」は、多彩な打ち分けによる戦術的なプレイとお手軽さを両立させた対戦型テニスゲーム。

テニスというと、15…30…40…とポイントを重ね、デュースを考慮しなければ4回ポイントを取ることで1ゲーム先取というルール。そしてプロの試合では6ゲーム先取で1セット獲得2セット、または3セット先取で勝利…というかたちになっている。

本作ではこの試合形式を6ポイント先取で勝利というルールに単純化。早ければ1試合2分程度という短時間で手軽にたのしめるようにしている。

このお手軽さとディフォルメの効いたキャラクターデザインから全体的にカジュアルな印象を受けるが、アクションや操作は本格派。多彩な打ち分けができ、戦術的なプレイが可能アツい対戦が楽しめるぞ!

相手選手を翻弄!打球を思い通りに打ち分けよう

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ボタンタップで仮想パッドの操作がカーソルに切り替わる。打ち込み先を選ぼう。

操作は仮想パッドと3種類のボタンで行う。

ボタンはトップスピンスライスロブというかたちで打球の軌道ごとに分かれている。タップで力を貯めはじめ、指を離すとスイング。

仮想パッドはボタンを押していない状態ではキャラクターの移動。ボタンを押していると打球打ち込み先カーソルの移動となる。

つまり、打球の高低といった軌道についてはボタンで選択。そして左右遠近の打ち分けについては、スイングまでの間に仮想パットで行うというかたちで打球を打ち分けることができる。

試合に勝ってカードをゲット!マイ選手をカスタマイズ

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カードパックを入手!育成は「クラロワ」のシステムに近い。

本作の勝負に影響を与えるのは、プレイヤースキルだけではない。選手や選手の装備にはパラメータの概念があり、強力な選手強力な装備で固めればその分試合に勝ちやすくなる。

選手や装備はカード化されており、カードパックから入手可能。カードパックは有料アイテムのジェムと交換で購入できるほか、勝利を重ねることでも獲得できるぞ。

パックから出てきたカードがダブった場合は経験値となる。一定以上経験値が貯まるとゴールドを消費してレベルアップが可能。レベルアップによってパラメータが増えていくぞ。

「Mini Tennis」の魅力は打球の打ち分けによるアツい駆け引き

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本作はタイミングも細かく判定している。遅れたかどうかは表示でわかるぞ。

デジタルゲームとしてのテニスは、タイミング打球の打ち分けという2つの要素を持っている。

タイミングとは、ボールが来た時にいかにジャストタイミングでスイングできるかという要素。打球の打ち分けとは、コートの手前、奥、左、右のどの場所にボールを打ち込むかという要素。

たいていのテニスゲームがこの2つの要素を備えているが、カジュアルになればなるほど打球の打ち分けという要素が薄れ、タイミングが重視される傾向にある。これは、打球の打ち込み先の指定という要素を操作に落とし込もうとすると複雑になってしまい、カジュアルなものから離れてしまうからだろう。

この点で本作の操作は、打球の打ち分けという要素をほとんど削ることなく、しかもカジュアルにまとめてみせた

このため、相手はどこに打ってくるのか?自分はどこに打つのか?…というテニス本来の駆け引きをまったく薄れることなく体験できる。これはアツいぜ…!

リズムを作って壊す!打ち分けによる駆け引き

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同じ方向へ打ち返して、相手にリズムを覚えてもらう。さあ、いつ仕掛けるか?

個人的に駆け引きで最もアツさを感じる部分は、仕掛けるタイミングの読み合い。いつ相手は牙をむいてくるのか?そしてこちらはいつ仕留めにかかるのか?

基本的に駆け引きはリズム構築からスタートするように思う。たとえば、相手の右側に向けてスライスで打ち込む。二球目も右に向けたスライス、三球目も右に向けたスライス…。こうした同じパターンの繰り返しがリズムになっていく。

このリズムが崩れる時というのが、こちらが仕留めにかかる時。もちろん、相手の予想を裏切るように打つ。たとえば、左側方向へのトップスピン。しかしそれは相手も予想しているかもしれない。…となると、一旦右側手前へロブを落とした方がいいかもしれない…いや、あれこれ迷っていると逆に相手に意表を突かれてしまう…考えながらも、隙は見せないぞ…。

この心理戦がヒリヒリして楽しい!これだよね、これ。

駆け引きだけではない!育成要素によるほどよいバランス

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育成要素があるからこそ、勝ったり負けたりの適度な緊張感を楽しめる。

ヒリヒリした心理戦がおもしろいのは確かなんだけど、あまりに駆け引きの比重が高いと疲れてしまう。というのも、駆け引きの比重が高くなればなるほど、プレイヤースキルの占める割合が大きくなっていくから。

プレイヤースキルの占める割合が高くなればなるほど、実力の離れた相手に勝てなくなっていく。もちろんこれは当たり前の話ではあるのだが、ということは勝ち目のない戦いをしなければならないというシチュエーションが出てくるということでもある。負けると分かっていて戦うというのは、ゲームであっても相当へこむ…。

だからこそ、多くのゲームが実力以外の要素を勝敗に影響させているのだろう。

本作では育成要素がこの「実力以外の要素」。キャラクターや装備が強ければ、プレイヤースキルで勝る相手に勝つ可能性も出てくる。

また逆に強力なキャラクターや装備を持つ相手を実力で倒すという達成感も味わえる。

プレイヤースキルだけで勝敗が決まるガチの対戦ゲームではなく、育成要素を加えた本作は娯楽として正しいと思う。このおかげで本作の駆け引きは絶妙なバランスに仕上がっていると感じた。

ゲームの流れ

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初回起動時はログインが面が表示されるぞ。ログイン方法を選ぼう。

iOSでプレイすると、FacebookとAppleが選択可能。ゲストログインもできるぞ。

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次に開始選手の選択。ここで選んだキャラクターを使うのはチュートリアルと第一戦だけなので気軽に選んじゃおう。

二戦目以降はパックから引き当てたキャラクターを使うことになるぞ。

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まずはマシーン相手のチュートリアル。仮想パッドで移動して、タップでボールをショットする…という部分は一般的なテニスゲームと大きく変わらない。

ただ、タップによって貯めがスタートし、同時に仮想パッドが打ち返す位置の指定カーソルへと切り替わり。指をボタンから離すとスイング…という部分は本作ならではの操作。結構慣れが必要なので、最初は難しく感じるかも。

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チュートリアルに続いて、いよいよ試合へ。学んだ操作を復習するつもりでプレイしてみよう。

最初の試合相手は人間プレイヤーが選択されたけど、そこまで圧倒的な力量差はない。操作そのものはもしかするとボットが行っているのかも。

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試合に勝ったり、レベルアップしたりするとパックの開封ができるぞ。パックを開封すると、ゴールドや装備アイテムが獲得できる。

アイテムは基本的に左上の数字が大きいほど高性能なので、数字の大きなカードを手に入れたら装備を切り替えよう。

「Mini Tennis」の序盤攻略のコツはまずトップスピンを仕上げること

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まずはトップスピンに慣れよう。序盤はトップスピンだけでも通用する。

本作の操作システムはそれほど複雑ではないのだが、プレイしてみると結構難しい。これは操作単体でみるとシンプルだが、組み合わせると複雑になるから。

「打球に合わせて左右にキャラクターを移動させ、ベストポジションについたらボタンタップして今度は打球の打ち込み先カーソルを移動」という一連の流れは複雑で忙しい。

こういう複雑なことというのは、細かく分割することで難易度を下げることができる。なので、まずはトップスピン、スライス、ロブ…という3つのショットを駆使するのではなく、トップスピンだけ、しかも打ち分けは左右だけに絞ってプレイするのがオススメ。

押すボタンはトップスピン!打ち込み先は左右だけ

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操作を絞ると戦力低下する半面、迷いがなくなるという戦力強化も発生。

トップスピンだけに絞ってプレイすると、当然押すボタンはトップスピンボタンだけになる。相手からの打球が飛んできた際、どのショットで打ち返そう…と考える必要はない。これだけでも随分楽になるハズ。

そして、打球の打ち分けは左右だけ。つまり、手前や奥へ打ち分けはナシ。これで打ち分けについても考える要素が最低限になり、また操作も単純化される。

当然ながらこちらの戦術の幅が減り、戦力も低下するだろう。ただ序盤はそれほど強い相手とマッチングしないので、トップスピンの左右打ち分けでも十分勝てる。むしろ、考えることとやることが単純化されて迷わずに済む分、相手プレイヤーより高いパフォーマンスを発揮できるはず。

慣れてきたら打ち分けを強化!そして…エースをねらえ

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トップスピンをしっかりモノにしていれば、スライスやロブも使いこなせる!

トップスピンで左右に打ち分けるという操作に慣れてきたら、次は打ち分けを強化しよう。左右だけでなく、手前…ネット際に打球を落としてみたり、奥…コートのラインギリギリを狙ってみたり。

これが問題なく操作できるようになったら、いよいよボタンを増やすとき。トップスピンで打球の打ち分けに慣れていれば、スライスやロブを使っても問題なく打ち分けができるはず。つまりトップスピンの練習が、君のプレイを支えてくれる。

そう、昭和の名作テニスマンガ「エースをねらえ」の宗方コーチは言っていた。「コートでは誰でもひとり。今までの練習だけがおまえをささえる」と。

コーチ…!