A-line

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パブリッシャー Asuka Yoshioka

ジャンル 恋愛アドベンチャーゲーム

今日、僕は初恋を殺す。リリシズム溢れるテキストが魅力のワンルーム失恋アドベンチャー

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※このゲームは配信が終了したかURLが変わっています。

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地の文が読み応えあるノベルゲームはいいゲーム。

​終わらせるための、答え合わせ。

「A-line」は、失恋を瑞々しい筆致で描くノベルアドベンチャー

東京に住む高校二年生の主人公は、10歳年上のいとこ、ミナちゃんのことが好き。でもミナちゃんは、来月結婚予定だった。

彼女の家に遊びにいった、主人公の心の震えを描いたワンルーム・失恋アドベンチャー。BGMもグラフィックも透明感に満ちている。これはやるしか。

「初恋」を殺すマルチエンディングの物語

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年上のいとこのおねえちゃんの家に受験で泊まりに来た、ってわけ。

彼女の部屋を調べ、片思い相手との物語を進めていく。クリッカブルマップを採用しており、探索状況によってルートが分岐していく。

画面をスワイプすることでセーブやロード、バックログ表示や早送りができる便利機能もあり。遊び心地は快適そのものだ。

「A-line」の特徴は失恋の痛みを描くリリシズム

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何を飲むかでもストーリーは分岐するかもよ。

本作は第5回新人フリーゲームコンテストで「60分以内部門グランプリ受賞作品」を受賞したという。

短編だからこそ、突き抜けるようなスピード感で、ダレることなく一度しかない初恋をリリシズム溢れる文章で描いている。

こんな独りよがりで、だからこそ純粋な気持ち、確かに10代の終わり頃、僕も抱えていた。

プレイヤーの選択によってエンディングが変化

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ギターを弾きはじめるきっかけも、彼女だったんだね。

ポイントクリック型の謎解きアドベンチャーの要素もあり、そしてそれがストーリーの分岐に関わっているマルチエンディングを採用している。

イラストこそアニメ調だが、文章はリアルで迫るものがある。作者の「今じゃなきゃ書けない魂」みたいなのが垣間見えるような…そんな気がするんだよ。

ゲームの流れ

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オーソドックスな操作のアドベンチャー。

アイコンをタップかスワイプ操作で文章のスキップなどなどが可能だ。

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受験のためにいとこの家までやってきた主人公。

年上のお姉さんは結婚予定。秘めたる気持ちを殺し、ケリをつけにきたのだ。

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とにかく主人公の好意になど無自覚極まりないミナちゃん。

ガチガチ自意識過剰な主人公との対比が鮮やかだ。

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部屋の節々に、好きな女の子の「男」の影をみつけてしまう。

その心の痛み、無力感。おれは、おれだけはおまえの気持ちがわかるぞ。

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初恋の痛みなぞとうに忘れ、40前のおっさんになって、生きながらえている。

それでも人生楽しいぜ!とこの主人公にビールでもごちそうしたくなった。

「A-line」の序盤攻略のコツ

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ノベルゲーやるとき、セーブはこまめにとるくせがあるな。

​クリックする順番や、最初に選んだ飲み物の種類によってテキストが変化していく。ちなみに、探索可能回数には制限があり、制限までに、

・ギターを調べている
・カセットテープを盗んでいる

この2つをしてるかどうかでストーリーが分岐していくようだ。とはいえ、まずは心の赴くままプレイしてみよう。

BGMやボイスにも注目だぜ

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ボイス付き演出もきちんと逃さないようにしよう。

総プレイ時間は45分~1時間ほど。音声による演出がありBGMがいい感じなので、是非サウンドをつけて遊んでほしい。

あとは作品の細かい設定や裏話、作画メイキングなどが収録された設定資料も売っているので気になったらチェックしてみよう。