SHI•RO: Midori(シロ:ミドリ)
the brothers grimm
パズルゲーム
iOS:250円
神様を結界に導き神社へと招き入れよう!雅な美しさとシュールな演出が魅力の作家性が強いパズルゲームダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
神社の神主として神様を招き入れるパズルゲーム
「SHI•RO: Midori(シロ:ミドリ)」は、神社の神主として神様を招き入れるという和の世界観をもったパズルゲーム。
招き入れるためには、木にとまっている神様を4人以下にしなければならない。そのために木と木の間を区切っていく。ただし区切ることが可能な回数が制限されており、その範囲内で画面内の神様すべてを4人以下のグループへと編成しなければならない。
シンプルな楽しさを持ったパズルに、漆器に触発されたという和の雅な美しさ。そしてシュールな演出が融合した独特な魅力を持った作品だぞ。
サークルの重なりをタップ!シンプルな操作
パズルパートで必要な操作はタップだけ。
神様がとまっている木の周りにはサークル状のラインが描かれている。2つ以上のサークルが重なる部分をタップすると、木と木の間に線を引いて神様を分けることが可能。
つまり、2つ以上の木からそれぞれ神様を招き入れるということ。2つの木から何人ずつ神様が招かれるかは、サークルが重なる部分を長押しタップすることで表示されるぞ。
なお木が一つしかない場合、神様を招き入れることはできない。もしそうなったら、パズルをやり直そう。
人を選ぶがハマる人にはハマる!作家性の強い作品
本作は一見の価値ありといえるほど美しいビジュアルを持っているが、ストーリーがやや文学的で娯楽性がストレートに表現された作品ではない。作家性が強く、インディーゲームらしい作品といえるだろう。
幅広いタイプの人に楽しんでもらうというより、この世界観がわかる人にはわかる…そんな作品だと感じた。
ただ買い切り型として提供されているため、自分に向いているのかどうか不安という読者もいるだろう。そういう人はぜひ、次の段落を購入の検討に使ってほしい。
「SHI•RO: Midori」の魅力は雅な美しさと独特なシュールさ
本作をプレイしてまず目を引くのが、金色の背景に白く「みどり」と描かれたタイトルロゴだろう。
金色の背景部分はただ金色に塗られているだけではなく、ところどころにたわみがあって金箔のように見える。また、アニメーションに合わせて色味が変化する点も、金箔の存在感を感じさせるポイントだろう。
ストアには漆器に影響を受けた…とあるが、実際漆塗りの器に描かれた金箔のよう。雅な美しさを感じさせる。
ただその一方で、本作には本気なのかギャグなのかわからない、シュールな演出もある。
この雅な美しさとシュールな演出が同居する妙味。この独特なテイストが魅力に感じられるなら、本作はかけがえのない一本になるだろう。だって、本作に似ている作品って他にないもの…!
一見の価値あり!神の持つ美しさ
本作において金色は特別な意味を持っているようだ。
というのも、タイトル画面以降も金色は繰り返し登場する。物語を進めるためのタッチオブジェクトとして。あるいは、神を招き入れるための結界として。
作品の中で言及されているわけではないが、おそらく本作にとって金色は神の色なんじゃないかと筆者は推測している。金箔は漆器にも使われているけど神社仏閣などの建築物にも使われているし、神様とはゆかりが深いもんね。
このためか、単に色が美しいだけでなく散っていくアニメ―ションなど、全体的に力の入った描かれ方をしている。これは一見の価値がある美しさだと思う。
ウゴウゴルーガ?シュールな演出
雅な美しさが描かれる一方で、パズルクリア時の演出はコミカルなのかシリアスなのかわからない独特なテイストを持っている。
クリアすると画面に単語が表示されると同時に、ボイスが再生。本作のテーマに関わっているのだとは思うが、この単語選びのセンスが独特。さらにはボイスが教育素材のように感情を感じない…客観的なトーンなので、シュールに感じてしまうのだ。
このシュールさから筆者は、昔やっていた子供向けバラエティ番組「ウゴウゴルーガ」を連想した。面白く感じたポイントを言えと言われても上手く言語化できないのだけど、なんかコミカルに感じてしまう…という点が近い…気がする。令和の今「ウゴウゴルーガ」が復活したとして、本作のこのシーンが使われていたとしても、違和感を感じないのではないだろうか…。
ちなみに筆者は「ウゴウゴルーガ」が大好きで欠かさず見ていたので、本作のこの雰囲気も大好きだ!
ゲームの流れ
まずはチュートリアル。ゲーム全体の操作方法を教えてくれるぞ。
どこからどこまでがゲームなのかわかりにくいかもしれないが、大きくタップで進むストーリー、ステージのレベルを示す星座、各ステージという構造になっている。
パズルステージはなんらかの星座に属している模様。その星座に属するステージをすべてクリアすると星座が金色に輝き、次の星座が解放される。
おそらくこの「星座」という要素も本作にとって何かの意味を持っているのだろう。…え、考えすぎ?でも本作のように作家性の強いゲームは、考察するのが楽しいじゃない!
パズルスタート!円が重なっている部分をタップして、すべての神様を結界へと導こう。
どれが神様…?と思うかもしれないが、木にとまっている鳥のような存在が神様。鳥のようでいて、蝶のようでいて神のようでもある。どこか、安倍晴明が使役していた式神のようにも思えるビジュアルでカッコいい。
見事すべての神様を結界に導くことができればステージクリア!次のステージへと進むぞ。
結界に導くことができなくとも、ゲームオーバーにはならない。クリアできないと感じたら、画面を右にスワイプしてやりなおそう。
ステージが進むと新ギミックも登場し、パズルの難易度は増していく。
画面に見える黒いサークルは、結界作成ごとに移動してしまう。移動するので当然重なるポイントも変化。かなり考えなければクリアは難しそうだぞ…!
「SHI•RO: Midori(シロ:ミドリ)」の攻略のコツは長押しによる確認と順番変更
パズルの攻略にあたっては、タップ前の事前確認とタップの順番という2点を意識したい。
特にタップ前の事前確認は必須!序盤の難易度の低い状況なら、事前確認するだけで簡単にクリアできてしまうだろう。
いきなり区切らない!まずは長押しタップ
タップ前の事前確認というのは、木と木の間をタップして区切る前に長押しタップで神様の移動状況を確認するということ。
やみくもにタップして木と木を区切ってしまうと、間違いだった時に最初からやり直しとなってしまう。
なので、まずは区切ることが可能なポイントをすべて長押しタップ!タップ時に神様がどう移動するか確認した上で、ステージで許されているタップ回数と併せて、どの場所をどの順番でタップするか、考えよう。
行き詰ったら?順番を変えてみよう
ステージが進むと難易度がアップするので、行き詰ってしまうこともあるだろう。この時試してほしいのが、あえてタップする順番を変えてみること。
タップするのが結局同じ場所であったとしても、その順番を変えることで結果が変化する。
なぜかというと、神様の移動数が変化するから。基本的はそれぞれの木から等しい数の神様が、結界の中へ招かれる。
たとえば木の数が2本だったら、2人ずつ。しかしこの時、片方の木に1人しか神様がいないのなら、もう片方の木は必ず3人招かれることになる。なぜなら、合計4人になるように移動するから。
区切ろうとする木に何人の神様がいるかで移動する神様の数が変動するので、区切る順番を変えてあげれば、結果も変わってくるというわけ。
なので行き詰ったら、「これはないな」と思うような順番であっても試してみるのがオススメだぞ。