古鏡記(Tales of the Mirror)
Lilithgames
推理アドベンチャーゲーム
iOS:370円
首なし死体に水死体状態の首!ライトな見た目だが事件も推理も超骨太!中国古典本格推理アドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
中国古典を原作とする本格推理アドベンチャー
「古鏡記(Tales of the Mirror)」は、中国の古典を原作とした本格推理アドベンチャーゲーム。
舞台は明朝後期の杭州、南京。酒楼で飲んでいた客が首無し死体で発見されるという事件が発生。さらに数日後、その頭部が発見される。しかし、頭部は切り裂かれた上水に長時間浸されており、誰のものか判別不能な状態になっていた…。
舞台は明朝後期の杭州、南京。主人公、白冉は旅の途中であった女性・三娘の頼みを聞き、酒楼で起きた殺人事件の捜査にのりだす。
三娘の夫・沈秀はこの事件の犯人とされているが、三娘によると、殺されていた首無し死体こそが沈秀だという。果たしてこの事件の真実は…!?
いかにも中国の香りを感じさせる墨絵的ビジュアルだが、その本質は超骨太ミステリー。歯ごたえタップリの推理が味わえるぞ。
マップを移動して会話!セリフを聞き漏らすなかれ
ゲームのメインとなるのは人々との会話。タップでマップを移動して、聞き込みを行おう。
重要と思われるセリフを見つけたら筆のアイコンをタップ。そのセリフをメモすることができるぞ。
メモしたセリフは、人々に対して使用したり、宿屋で他のセリフと合体することで、新たな情報を獲得できる。
難易度高し!買い切り型に相応しい難易度
ゲームスタートの時点で事件は犯人=沈秀という形で決着しており、白冉=プレイヤーは特別な許可を得て隠密裏の再捜査を行う。
この設定はストーリーのみならず、ゲーム的なタイムリミットでもある。プレイヤーが施設へ移動するゲーム内時間が経過していく。
減っていくのは時間だけじゃなく、お金も!人々から情報を得るために贈り物が必要な場合もある。その際、贈り物を買うためには当然お金が必要なわけで…。
こうしたシステムによって、本作は難易度が高い。クリアまでに何度かやり直す必要があるだろう。
ただ、本作は買い切り型で、広告挿入や追加課金は発生しない。なので、やり直しも極力ストレスを感じずに行えるぞ。
「古鏡記(Tales of the Mirror)」の魅力は歯ごたえ抜群の骨太ミステリー
ディフォルメの効いた墨絵的ビジュアルは、本作の魅力のひとつ。ただ本作の真骨頂は、そんなビジュアルとは裏腹のミステリー要素だろう。
首無し死体&水死体状態の頭部という事件性もガチだが、効率性と人心掌握が求められる捜査システムや、ロジカルな推理システムなど、全体的な設計がミステリーとして超本格派。
難易度が高いので、一般的なアドベンチャーゲームと同じ感覚で手に取ると、面倒に感じられるかもしれない。しかし、骨太な推理を愛するミステリーファンなら、どっぷり楽しむことができるだろう。
限られた時間と金で情報獲得せよ!骨太な捜査システム
本作の操作は、時間と金に限りがある。このため、次にどの場所を訪れるか、何に金を使うのか、しっかり段取りを組まなければならない。
これは、クライムものの映画などで探偵や警察が行っている捜査と同様のスタイル。探偵や警察が頭脳をフル活用しているのと同様、プレイヤーも非常に頭を使う。
だからこそ、自分が捜査している感覚が強く味わえるのだ。
セリフを聞き逃すな!矛盾点を探せ
また、重要なセリフが自動的にメモされないという点が、本作の推理要素を骨太にしている。
セリフに矛盾がないか、情報の整合性を考えることで事件を推理する…という作品は本作以外にも多数ある。たとえば、矛盾を突く作品の元祖である「逆転裁判」シリーズはその代表例だろう。
ただ、他作品はセリフが自動的に保存されるものが多いのに対し、本作はプレイヤーが筆アイコンをタップしない限り、セリフが保存されることはない。
このため、プレイヤーはより能動的にセリフを読み、一語一句吟味する必要がある。だからこそ、推理をしている実感が非常に強い。
推理も操作も抜群の歯ごたえが味わえるぞ!
ゲームの流れ
単なるタイトル画面に見えるかもしれないが、じつはメニュー画面になっている。各人物をタップすることで、ゲームスタートやオプションの設定が可能。
ゲームを始めるには、黒い屏風の前に後ろ向きで立っている人物をタップしよう。
黒い屏風の前に立つ人物をタップすると、「やり直し」「再開」「遡行」のメニューが表示される。
「やり直し」はゲームを最初からやり直すメニュー。「再開」は中断時点から再開プレイ。「遡行」はセーブデータを読み込んで再開プレイできるぞ。
冒頭のストーリー紹介が終わると、マップ画面へ。最初に入れるのは「沈府」だけ。ストーリーが進むと、訪問可能な場所が増えていく。
建物に入るにはタップすればOK。ただし、建物に入ることでゲーム内の時間が進んでしまうことを忘れずに。
「沈府」の中には未亡人となってしまった三娘が。タップして話を詳しく聞こう。
ちなみに、「三娘」は「さんにゃん」という読み方でいいのだろうか。人名は中国名で書かれるため、結構読み方に苦労する。主人公の「白冉」も、「はくぜん」か「はくねん」かわからない…。
会話によっては選択肢が登場することもある。この時、選択肢の色が赤いものは選び直し不能なので慎重に選ぼう。
緑色の選択肢は何度でも選び直しできる。建物を移動すると時間経過してしまうので、繰り返し会話を行い、セリフのメモし忘れがないように気を付けよう。
「古鏡記(Tales of the Mirror)」の攻略のコツは繰り返し前提のプレイ
どこに行けばいいのか?何に金を使えばいいのか?どのセリフが事件に関係しているのか…?
本作は考えることが多く、非常に難しい。なので、一回のプレイでクリアしようと思わず、繰り返しプレイを前提としよう。
宿屋に入ったら絶対保存!記録を残そう
本作では夜になると訪問可能な場所が宿屋以外なくなり、宿屋で休憩を取らなければならなくなる。この時、必ずセーブを行おう。
セーブをするときは、可能な限り前のデータを消さないようにする。
そして、捜査上のミスに気づいたら、過去のセーブデータからやり直すようにしよう。
何を基準にセリフをメモする?具体的な情報がカギ
筆アイコンを使ってどのセリフをメモするのか?これがなかなか悩ましい。
基本的に、緑色の文字が出現したセリフは重要な情報なので、確実にメモしておこう。
次にメモしたいのは、5W1Hが具体的に盛り込まれたセリフ。つまり「何時に、なんという場所で、誰が、なぜ、どんな行動をどんなふうに行ったのか」というセリフがでたらメモしよう。
なぜなら、ゲームに限らず、矛盾が発生する時というのは、5W1Hを具体的にした時だから。
5W1Hのすべてが盛り込まれていなくてもいい。たとえば、「何時にどこで何があったのか」というだけでもOKだぞ。