The Collage Atlas(ザ・コラージュ・アトラス)

The Collage Atlas(ザ・コラージュ・アトラス)

パブリッシャー John William Evelyn

ジャンル アドベンチャーゲーム

手描き風の3Dが魅力!絵本のようなモノクロ世界で言葉やページを発見していくアート的アドベンチャー

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※このゲームは配信が終了したかURLが変わっています。

The Collage Atlasのレビュー画像

モノクロの世界を探索すると、言葉やページが現れる。絵本の中に入り込んだよう…。

モノクロで描かれた絵本のような世界を探索する3Dアドベンチャーゲーム

「The Collage Atlas(ザ・コラージュ・アトラス)」は、モノクロで描かれた絵本のような世界を旅するアドベンチャーゲーム。

線と塗りで表現された世界を探索すると、失われていた言葉ページが出現。主人公の持つ本にページが追加されていく…。

ビジュアル手触り(=振動)といった要素を通じて表現された癒しの空気が心地いい。アート的な魅力に溢れた作品だぞ。

世界を探索!視線と移動で道を切り開こう

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プレイヤーができることは移動と視点操作。この2つのアクションで世界を探索しよう。

必要な操作は2つ。画面左側をスワイプしての移動と、画面右側をスワイプしての視線移動

アイテムの取得や使用、ギミックの操作といったアクションはすべて視線移動で行える。風景や特殊なアイコンをタップする必要はなく、見ればOK

動かせそうなものを見つけたら、視線を移動して、視界の中央にとらえてみよう。

AppleARCADE本領発揮!チャレンジングな作品

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他ではなかなか味わえない体験ができる稀有な作品。サブスクだからこそと言える。

AppleArcade作品としてリリースされた本作は、AppleArcadeらしさを最も体現している作品だと感じた。

というのも本作は、先に書いた通り、ゲームとアートの中間のような作品。恐らくAppleArcade作品以外の形でリリースされるなら、買い切り型だっただろう。

けど、ゲームとアートの中間だからこそ、買い切り型だとゲームファンとアートファンのどちらもが手を出しづらいように思う。

この点、月額制でプレイし放題というサブスク型のAppleArcadeなら、プレイヤー側は気軽に手を出すことが可能。同時にデベロッパー側も潤う。

一般的なアプリとしてリリースされるようなフツーのゲームではなく、サブスクならではの作品がプレイできること、それがAppleArcadeの魅力だろう。…とするなら、本作のようなチャレンジングな作品こそ、AppleArcadeらしさをもっとも体現しているのではないだろうか。

「The Collage Atlas」の魅力は目と耳と触感で体感する癒し

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出現する言葉には、元気づけてくれる言葉が多い。なので、プレイしていると癒される。

アートというと、難しそう、魅力がわかりづらそう…というイメージを持つ人もいるかもしれない。

しかし安心して欲しい。本作はアート的だが、わかりやすい魅力をしっかり持っている。

それは、ビジュアル触感(=振動)で感じさせてくれる癒しの空気

これは絵本のゲーム化!ビジュアルとサウンドの魅力

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歪んだサウンドとともに、頭上から錨が降ってくるシーン。緊張感が表現されている。

ビジュアル、音、振動の中で最もわかりやすいのがビジュアルだろう。モノクロで描かれたビジュアルは、インクで描かれた絵本を連想させる。

絵本…といえばもちろん2次元だが、本作の場合は3Dこの絵がグリグリ動く。ここにまず一個目の驚きがある。

また、サウンドを使った情景描写も見事!ストリングス系のやわらかいサウンドと、ディストーションの効いたギター系のサウンドを使い分け、緊張感あるシーン安らげるシーンとを表現している。

本作同様に手描きテイストのビジュアルを用いることで「絵本のようなゲーム」と形容されるゲームは少なくない。

しかし本作の場合、3Dビジュアルやサウンドなど、ゲームならではの要素を使い、絵本をゲームとして再構築しているように感じられる。つまりこれは、絵本のゲーム化なんじゃないだろうか?

一触の価値アリ!心地よい振動

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ページをめくった際の繊細な振動がスマホから伝わってくる。これがとても心地いい。

実は、筆者が感動したのはビジュアルでも音でもない。振動

本作は、ギミックを動かした時や本のページをめくった時の感触を、振動で再現している。

この振動がとても繊細で、リアル!「HD振動」機能を備えるニンテンドーSwitchじゃなくても、ここまで振動による演出ができるのか…と驚かせてもらった。

これは一見の…じゃない、一触の価値アリだと思う!

ゲームの流れ

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タイトルでタップすると、ゲームがスタートするぞ。最初に出てくる言葉は「勇気を出そう」。

出現した言葉は、主人公の持つ本へと収録される。

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どう見ても手描きの2Dイラストだけど、世界は3Dで描かれている。

視線を動かすとグリグリ動くぞ。ビジュアルの魅力を堪能しつつ、周囲を探索しよう。

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門から外れた扉をゲット。視線の中央にとらえることで、持ち運ぶことができるぞ。

周囲を見回すと、扉が片方だけついた門を発見。あそこに戻せばいいということか…?

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画面右下の本アイコンをタップすることで、それまでに手に入れた言葉やページを見返すことができるぞ。

ページをめくる際の振動が心地よく、必要もないのについつい見返してしまう…。

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状況に応じて特殊なアクションが行えることも。ここでは、ボールを蹴飛ばすことができる模様。

画面下の矢印がゲージとなっており、タップするとゲージに応じた力でキックするぞ。…でもこのボール、どこに運べばいいんだ…?

「The Collage Atlas」の攻略のコツは目標をセンターに入れること

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何かありそうと思ったらその場所へGO!心の赴くままに探索し、世界を味わおう。

本作はアートのように感じる作品であって、決して攻略する作品ではない。攻略を急いでも、ストーリーらしいストーリーはないし、パズル的な謎解きがあるわけでもない。

思うがままに探索し、そこでの表現を楽しむ…。これが本作の楽しみ方だと思う。

ただ、「何をすればいいかわからない」という状態になると、さすがに面白くないだろう。

そこで、プレイする上での基本を書いておこう。それは…目標をセンターに入れること!

横目じゃなくてしっかり見る!目標をセンターへ

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地面に落ちているページの山を視線の中央へ。何やら風車が現れたぞ…!

アイテムを使用したり、ギミックを動かすためには、目標物をしっかり視線の中央…すなわちセンターに入れる必要がある。

この操作が意外とクセモノ。なぜなら、視線の中央になくとも、画面には描かれているので、ついつい「あれは既にチェックしたしな」と思ってしまうから…!

でも、そんな横目でチラ見するような感じではダメ。怪しいと思ったものは、めんどうでもその直前で立ち止まり、しっかり視線のセンターで捉えよう。

行動に迷ったら?ランドマークを追おう

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モノクロの中に飛ぶ、赤い蝶。これは明らかに何かありそう。しっかり調べねば…!

もしプレイ中、「どこに行けばいいのかわからない」という状況に陥ったら、ランドマーク…つまり、なにか目印になるものを目指すといいだろう。

マップ上には、光の柱だったり、空を舞う蝶の群れであったり、庭園の建造物だったり…様々な目印が存在する。

変わったものを見つけた時に「あれ何だろう?」と興味を持ってその場所へ向かうことでゲームが展開するハズ。同時に、心に響く体験が味わえるだろう。