螢幕判官

螢幕判官

パブリッシャー 18LIGHT GAME LTD.

ジャンル パズルゲーム

価格 Android:310円

真相は何だ?殺人犯の主観と客観的シーンに揺さぶられ最後まで一気にプレイしたくなるパズルアクション

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螢幕判官 レビュー画像

父親殺しの殺人犯・王裕明の人生を、幼稚園時代から描く。主観パートはとても幻想的。

父親を殺した殺人犯の人生を追うサスペンス・パズルアクション

「螢幕判官」は、父親を殺した殺人犯の人生を描いた台湾製のサスペンス・パズルアクション。

主人公は殺人犯である王裕明。彼の犯した事件を告げる実写ニュースを映した後、物語は裕明の幼稚園時代まで遡って幕を開ける。

ゲーム性はステージによって大きく変化。パズルステルスアクションランアクションリズムアクション…と様々な姿を見せる。

また、物語が見せる世界観・映像表現も、裕明の主観パートと、それ以外のキャラが主体の客観パートではガラリと違う。

何が真実で何が正義か?我々プレイヤーの価値観を揺るがす作品性が魅力の作品だ。

移動や探索はタップでOK!特殊操作はガイドあり

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先生に発見されてはいけないステルスアクション。慎重に移動しよう。

ステージによって多少変わるものの、基本的な操作はタップで行う。

移動先をタップすることで裕明はその場所へと移動。その場所が探索対象であれば、メッセージが表示されたり、アイテムが獲得できたりする。

布団を特定の場所まで動かすパズルステージや、ステルスアクションステージはこのタップによる移動がメイン。

ランアクションやリズムアクションといった特殊な操作が必要なステージでは、その都度操作について説明が表示されるぞ。

気になる物語の裏側を描く!ボーナスストーリー

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物語の裏側を描くボーナスストーリー。どのストーリーも気になる。み、見たい…!

本作には、真相理解の手助けとなるボーナスストーリーというものが用意されている。

ボーナスストーリーはゲームを進める過程で獲得できるけど、課金でアンロックすることもできるぞ。

「螢幕判官」の魅力は価値観を揺るがす作品性

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ニュースが告げる父親殺人事件。裕明の犯行は事実のように思えるが…?

なぜ、王裕明は殺人を犯したのか?…これが本作の大きな謎であることに間違いはない。

でも、本作をプレイすると次第に価値観が揺らぎだし、そもそも裕明は殺人を犯したのか?という前提条件すら疑問に思えてくる。

この、作品に振り回される感覚こそ、他のゲームでは味わえない、本作ならではの魅力だと思う。

信頼できない語り手?裕明の主観パート

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裕明の視点から見た校舎。裕明は、ミステリーで言う「信頼できない語り手」と言える。

価値観が揺らぐ原因のひとつが、裕明の主観パート。

幼稚園時代では園内に巨大な馬の置物があったり、学生時代の校内はローマの宮殿のようだったり…と、裕明の視点から見た世界は、およそ現実とはかけ離れている。

客観パートで、裕明は子どもの頃から精神的な危うさを持っていたと語られることもあって、裕明は信頼できない

だからこそ、裕明が殺人を犯してそうだ…とも思えるし、誰かにダマされたのでは?とも思える。

浮き彫りになる周囲の醜悪さ!客観パート

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同じ校舎の中(トイレ)も、客観パートではこうなる。いじめをする不良が醜悪。

一方、客観パートでは実写による演出まで使って、現実らしさが強調されている。

なので、客観パートによる情報は、事実の可能性が高い。

ただその一方で、裕明を悪しざまに罵る幼稚園の先生や、その先生と不倫をしているっぽい父、学校で登場する不良どもなど、客観パートの登場人物は醜悪

ニュースキャスターですら、視聴率のために事件を誇張しているかもしれない。

なので、こちらも完全には信頼できない

真相を知る方法はただ一つ、最後までプレイすること。こんなに続きが気になるゲーム、久しぶりだぜ!

ゲームの流れ

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はじめからプレイする場合は「初めから」を選ぼう。

ボーナスストーリーを見たい時は、メニューの下から二番目にある「ボーナスストーリー」をタップ。

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王裕明の幼稚園時代。父親が幼稚園の先生と仲良くしているせいで母親が帰ってこなくなったんだと考えた裕明は、お昼寝を抜け出し、父親と直談判しようとする。

教室を抜け出すため、お昼寝している園児の布団を移動して道を作ろう。

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先生に発見されそうになった裕明。助け舟をくれたのは、ウサギのぬいぐるみ?なんか元は人間だったっぽっく見える…。

裕明の主観パートは「不思議の国のアリス」ばりに幻想的だけど、そこに事実が含まれていそう。たとえば、園児がクモの糸で縛られている様子は、先生の束縛を意味しているのでは?…だとすると、ウサギのぬいぐるみの正体って?

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こちらは客観パート。なんとか父親と会えた裕明だったが…。

自分の子どもがいる前で幼稚園の先生を「ハニー」と呼ぶ父親。不倫をしていたというのは裕明の思い込みじゃなく、事実ということか。

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こちらは実写シーンに登場する幼稚園の先生。上の画像と同一人物。けっこう似てる!

不倫していたくせしやがって、裕明のことを悪しざまに言う。殺人事件は、本当に裕明に原因があったのだろうか?真相は?正しいのは誰?価値観が揺らぐ…。

「螢幕判官」の序盤攻略のコツは繰り返しプレイしてテンポを掴むこと

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布団を動かすパズルは、何度も動かしていれば、いずれ正解にたどり着けるハズ。

布団を動かすパズル先生を回避するステルスアクションなどといった幼稚園時代のステージは、難易度が低いのでそれほど苦労せずクリアできるだろう。

本作の序盤でつまづきやすいのは、幼稚園の先生から逃げるランアクションと、学生時代のリズムアクション

いずれも、繰り返しプレイしてテンポを掴むことがポイントだぞ。

画面下に視線!主人公の位置は真ん中で

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主人公は画面中央、視線は画面下。障害物をかわしたら、すぐ中央に戻ろう。

幼稚園の先生から逃げるランアクションでは、主人公の位置を真ん中にキープしよう。

端っこから回避するためには最大4タップ必要という障害物が登場するため、真ん中の方がクリアしやすい。

また、障害物の場所をいち早く確認するため、視線は常に画面下に。

あとは、繰り返しプレイして障害物の出現するテンポを体で覚えよう。

鳥はタンタン・タン!犬はタンタン・タンタン

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ノーダメージで敵撃破!テンポを覚えれば楽勝、隠れる必要ナシ。

学生時代の廊下では、ステルスアクションに失敗すると、リズムアクションバトルが発生する。

バトルの攻略のコツは2つ。

ひとつは敵の攻撃を防御してから攻撃すること。

ふたつめは、敵の攻撃リズムを覚えること。

鳥はタンタン…と2連続で攻撃し、一呼吸置いてからタン、というリズム。犬はタンタンと2連続で攻撃した後、一呼吸置いてから再びタンタンと2連続で攻撃する。

何度か繰り返してテンポを掴んでしまえば、ステルスが不要に思えるほど、カンタンに勝てるようになるぞ。