Silent Place(サイレントプレイス)

Silent Place(サイレントプレイス)

パブリッシャー Anna Visaitova

ジャンル 探索アドベンチャーゲーム

価格 基本プレイ無料

悲鳴を上げたら即死!怪異に襲われても即死!消えた人々を求めて深い森を探索するホラーアドベンチャー

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死体袋が起き上がり、失踪人を探せとのメッセージ。広大な森のどこにいるのか…?

行方不明になった人を見つけるため森を探索するホラー・アドベンチャーゲーム。

「Silent Place(サイレントプレイス)」は、事件にかかわり行方不明となった人々を見つけるため、森を探索するウォーキング・シミュレーション系のホラー・アドベンチャーゲーム。

森では様々な怪異が発生。しかし、どんなに恐怖を感じても悲鳴を上げてはいけない。実況動画で話題となったPCゲーム「DON’T SCREAM」のように本作もマイクの音量が一定以上になるとゲームオーバーになってしまうぞ!

さらに本作は、クリーチャーに襲われてもゲームオーバーとなる。大声出しちゃダメという縛りの中、クリーチャーに怯えながら行う探索は、かなり怖い!フツーのホラーゲームより怖さが増幅される印象だ。

必要な操作は3つだけ!メインは移動

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探索ポイントまで近づくと、探索アイコンが表示されるぞ。

本作でプレイヤーが行うことのメインは移動。仮想パッドをスワイプして主人公を動かそう。

移動以外には、ライトのオン・オフダッシュが可能。いずれもボタンタップで行えるぞ。

なおゲーム冒頭など、一部場面では探索が行える。探索可能な位置まで近づくとボタンが表示されるので、探索できそうなモノを見つけたらできる限り接近しよう。

一息つけるオアシスのようなもの?動画広告

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恐怖度はかなり高い。動画広告がちょっとした癒しになるかも…?

本作は無料でプレイでき、課金要素も存在しない。その代わり、ゲームスタート時やゲームオーバー時などゲームの区切りとなる場面で動画広告が表示されるぞ。

動画広告が表示されることで、多少なり雰囲気が壊れるとは思う。ただ本作の場合、かなり恐怖を煽ってくるので、逆に一息つけるオアシス的なものと感じられるかもしれない…。

「Silent Place」の魅力は大声出せないという縛りが生む怖さと難易度のバランス

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怖がって悲鳴をあげたら死!だからこそ恐怖を意識してしまう…。

筆者、以前毎年恒例の年末番組として放映されていた、ダウンタウンの「笑ってはいけない24時」シリーズが大好きだった。

番組を知らない人のために説明すると、ダウンタウン、ココリコ、月亭方正という5人が「笑ったら罰ゲーム」というルールのもと、24時間過ごすという内容。もちろん5人を笑わせるため、さまざまなゲストたちが、次から次にネタが繰り出すかたちになっている。

この「笑ったら罰ゲーム」というルールが非常に秀逸だと思う。このルールがあることで、笑いが二重構造になる。たとえば普通の漫才やコントであれば、笑えないネタはただ「つまらない」というだけで終わってしまう。しかし、「笑ってはいけない」というルールがあると、「5人を笑わそうとした仕掛け側の狙いが外れて、困ってしまう…」というかたちで別の笑いが喚起される。あるいは、「視聴者的に笑えないネタであっても、5人のうち誰かのツボに入ってしまう」といったかたちで、別のおもしろシチュエーションが生まれることもあるだろう。

また一方、仕掛け側が笑えるネタを投下した場合、「ネタ的におもしろい」上に「ネタで笑ってしまい、罰ゲームを受ける5人の姿がおもしろい」という状況が生まれる。

つまり、「笑ったら罰ゲーム」というルールは、笑えないネタを笑いに変える上、もともと笑えるネタであればより笑えるネタへと昇華させる機能を持っていた。

そして、本作の「大声を出してはいけない」という縛りも同様の効果を持っている。この縛りがあるからこそ、「いつ恐怖演出が来るんだ?」と意識してしまい、結果として恐怖が増幅されるのだ。

クリーチャーに殺される!ゲーム的な死がより怖い

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出現するクリーチャー。接触すると大声を出していなくとも死。

「大声を出してはいけない」という縛りは優れたルールだと思う。とはいえ、このルールは本作ならではものではなく、「DON’T SCREAM」という作品が生み出したもの。

ただ本作は単なる模倣作に留まってはいない。「大声=ゲームオーバー」という縛りに加え、通常のホラーゲームのようにクリーチャーと接触してもゲームオーバーになるという要素を用意している。

ホラー映画に代表される通り、確かに恐怖演出だけでも十分怖い。とはいえゲームの場合、どうしてもゲーム性が怖さに影響を与えてしまう。たとえば「バイオハザード」シリーズを繰り返しプレイしてアクションに慣れている人は、いまさらゾンビを怖いと感じないハズ。ゲーム性を知った瞬間、見え方が恐怖の対象から攻略対象に変わってしまうのだろう。

だからこそ、接触したら死というタイプのクリーチャーは怖いそして、この怖さが「大声を出してはいけない」というルールによって増幅される点が、本作ならではの魅力だと思う。

一撃死でも簡単?プレイヤースキル不要の難易度

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基本的に歩き回るだけなので、ゲームの上手い下手はあまり関係がない。

接触したり大声を出したりしたら即死。こう書くと、ものすごく難しいゲームのように感じられるが、実はそうではない

本作で必要なのは移動することであり、「バイオハザード」シリーズのようにゾンビをエイミングする技術や、「デッドバイデイライト」のように追跡を振り切る技術はいらない。

つまり、プレイヤースキルは不要。ホラー要素を除いて純粋にゲームシステムだけを見れば、実は誰でもプレイできるものになっている。

人によって差はあるだろうが、ホラーゲームの価値としては、ゲーム的なおもしろさより、怖いかどうかの方が比重が高いと思う。この点で本作は、ゲームが苦手な人でもプレイ可能な難易度に調整されていると言え、好感が持てる

ゲームの流れ

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古めかしいブラウン管テレビに映されたタイトル画面。昔のビデオ映画のように簡素な画面だけど、それが逆に怖い。

プラズマテレビだとかブルーレイだとかいった最新グッズより、レトロなガジェットの方が怖いよね…。

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本作は残念ながら日本語に対応していない。ただ、テキストはほとんど存在しないので、そこまでプレイに影響ないだろう。

ゲームが開始したら、まずは目の前にある家の中に入ろう。部屋の中には死体と思われる人物が転がっている。接近して探索しよう。ストーリーが進むぞ。

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死体らしき人物を探索すると画面にノイズが走り、沢山の死体袋が出現する。

その直後、画面に「いなくなった人々を見つけろ。手遅れになる前に」の言葉。

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言葉が表示された後は、小屋に戻っても特にイベントはない。森の方へと進もう。

懐中電灯はつけていても消していてもOKだぞ。

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しばらく進むと周囲が暗くなり、画面下にゲージが出現する。音声を認識するようになるので、大声に注意しよう。

懐中電灯なしには周囲の状況がわからないので、懐中電灯をオン。光が短いので、視線を足元に向けよう。地面を見つつ、森の奥へ…!

「Silent Place」の攻略のコツは音量調整とプレイ環境にあり

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大声を出すと死…なので、音量調整と周囲の環境が重要だぞ。

大声を出すとゲームオーバーというゲームなので当然と言えば当然だが、本作をプレイする際に重要なのは、なんといっても音量

加えて、スマートフォンゲームなので環境にも注意が必要だぞ。音量設定と環境次第では、まったく大声を上げてないのにゲームオーバーということもあり得るぞ。

まずは音量調整!実際に声を出して確認しよう

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タイトル画面からセッティングにアクセス。スライダーで感度を調整しよう。

まずはオプションを開き、音量調整を行おう。自分が大声だと感じるレベルの声を実際に出してみて、ゲームオーバーになる音量レベルを確認する。

この時、ちょっとした音量でゲームオーバーになるような設定にしてしまうと、クリアできない難易度になってしまう。とりわけ本作はスマホゲーム。場所を選ばずプレイすることになるので、場所によっては自分の出した声以外の音が原因でゲームオーバーと判定されてしまうこともあり得る。そういう意味では、ある程度大きな音じゃないとゲームオーバーにならないようにした方がいい

一方で、大声を出してもゲームオーバーにならないような調整は、るべくなら避けた方がいいスリルがなくなって、プレイが退屈なものになってしまうぞ。

最大限楽しむなら!集中できる環境でプレイしよう

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集中できない環境ではあまりおもしろくない。外でのプレイには不向きかも。

攻略のためというより本作を楽しむためには、そもそも据え置き型のゲーム機で遊ぶ時と同様、集中できる環境でプレイした方がイイだろう。

通勤のバスや電車の中など、場所を選ばずプレイできるのがスマホゲームのメリットではあるが、本作は集中できない状況では怖くない。怖くないから当然大声が出ることもなく攻略難易度は下がるが、その分おもしろさも消えてしまう

自分の部屋で他の音声を消し、大声を出しても大丈夫な時間帯にプレイするのがオススメだぞ。