あんさんぶるガールズ!! ~Memories~(あんガル)
Happy Elements K.K
恋愛ゲーム
基本プレイ無料
ソシャゲの始まり、繁栄、サービス終了までを永遠の形に。全5000話以上を完全無料で楽しめる記念碑ゲームダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
どたばた青春コメディをもう一度、何度でも。
『あんさんぶるガールズ!! ~Memories~』は、GREEでの配信から始まったソシャゲを元にしたノベルアドベンチャー。
2018年2月15日にサービス終了を迎えたが、5年間の学院ストーリーを全て、いつでも振り返れるようにした完全無料アプリ。広告すらナシ。
元々キャラの絡みやストーリーが好評だった本作。商売の肝となる一番の魅力を、惜しみなく、心ゆくまで楽しめる。
筆者は「あんガル」の事前知識ゼロの状態から始めたので、贔屓していると感じたら、それだけ心を動かされたのだと受け取って欲しい。
5000話を超える文量で綴られる青春ラノベストーリー
以前はお嬢様学校だった「君咲学院」を舞台に、珍妙な方針から“唯一の男子・転校生”として踏み入った無口主人公=プレイヤー。
巻き起こる「生徒会長再任選挙」、荒れる風紀と押し寄せる波乱。たくさんの少女と絆を紡ぎながら、あなたは“青春の1年間”を謳歌していく――。
シナリオは殆ど日日日(あきら)さんが執筆していて、「狂乱家族日記」「ささみさん@がんばらない」「プリコネR」など様々な有名ラノベも手掛けた小説家。
軽く概算したら、メインエピソードだけで4000話以上。これに+季節イベントやフルボイスパートなんだから、想像を絶するテキストボリューム。
これだけのコンテンツが完全無料……だと?
ストーリーは章ごとに分けられ、メニューから登場キャラも細かく見れるので、好きな所から制限無しに読み始められる。
スタミナやアンロック制限は無いが、ゲーム中に分岐点や選択肢も無く、一方的なテキスト進行を読み続けるビジュアルノベル形式。
でも、これは立派なゲームだ。むしろソシャゲの枠から逸脱した今、真っ当なゲームとして昇華したのかもしれない。
『あんさんぶるガールズ!! ~Memories~』は支持者に対するお礼をカタチに
元々は「モバマス」と同様のカードバトル形式で、2016年10月に大幅リニューアルも挟んだが、札束課金で殴るのが当たり前な世界のまま終わった。
しかし本アプリは、ガチャ・戦闘・育成といった旧式の悪いソシャゲ要素を全て排除。好評だったストーリーのみ残した。しかも全員が平等に、完全無料で見れるように姿を変えて。
オンラインゲームで一番怖いのは、サービス終了の瞬間だ。今まで自分が信じ、費やしてきた“何か”が、全て失われてしまう。消費者側の身勝手な恐怖。
依存先のカタチが無くなる場合、遺るのは微かな思い出しかなく。日常生活の中で忘れていく事実が、とてつもなく悲しい。
それを抑止してくれたのが、手間暇かかったこの措置だ。なんと太っ腹。「ポプスト」もそうだが、費やしたモノへの“保証”は業界全体に広まることを願いたい。
物語は終わりがあるからこそ美しい
物語を完結させるため、途中でサービス終了を延期させ。課金STOP=利益の出ない環境で約半年も運営し。“1年間の学院生活”という枠に、見事に収めて終劇させた。
序盤こそ毒にも薬にもならない特有のフワフワ感だが、途中から終わりを意識したのかシリアス展開も練り込み、終盤は卒業=大団円へと向かった怒涛の展開に息を呑む。
初プレイの筆者まで、ストーリーを通じて、ゲームの始まり・盛り上がり・サ終までを追体験するような。色んなプレイヤーの想いを、確かに感じられるのだ。
旧劇エヴァの赤い海の後、成長したシンジとアスカが結ばれ、レイが祝福する、二次創作みたいなサービスエピローグも。永い物語があったからこそ、心に来た(限定的な例えで申し訳ない)。
皆が愛し、愛されていた作品だから実現できた
安直ながらアピールしておくと、5年間も支持を受けていた物語なワケで。登場キャラは71人。必ず琴線に触れる子も見つかるだろう。
最初は暇つぶし気分でいい。実際新しく興味を持った人には当たり前の心持ちだろうし、物語を見ている内にそんなことは言えなくなるんじゃなかろうか。
「メルスト」「ラスピリ」他を手がけるハッピーエレメンツさんと、熱意を持って挑まれたクリエイターさん方に、感謝を。
ゲームの流れ
メニュー画面。作品内の時系列順に掲載されている。
イベントとメインエピは別だが、サザエさん軸で5年分を、1年の春夏秋冬と完結させている。
会話パート。ソシャゲ時代はアニメーションも多かったみたいだけど、容量の都合で削除?
まあボイス込みで150MBって衝撃の軽さだから、かなり工夫して詰め込んだと思う。お疲れ様です。
画像の子は気弱ボクッ子ツーサイドアップ。ど真ん中だね。
こちらはオカルト研究会の珍妙なメンバー。
本編もかなり波乱だが、サブシナリオも個性が強すぎてヤバイ。
最初はふつーの学園モノかと思いきや、途中からトンデモ設定が混じってきてよりドタバタに。
「生き神さま」と呼ばれる弓道部のはじめちゃん(CV.早見沙織)。人気故か喋る機会が多い印象。
終わった後からも色んな人が興味を持てる、素晴らしい遺し方でした。
この先はアナタの手でプレイしてみてくれ!(お約束)
『あんさんぶるガールズ!! ~Memories~』序盤攻略のコツ。
ゲームとして攻略する要素はないから、気付いた点を褒めていきたい。
やっぱ完全無料だし、どっからでも遊べるとこだよなー。一覧にスチルも載ってるから気に入るシチュを判別できる。
登場キャラも細かく載っているから、お気に入りの子のボイスシナリオだけーっみたいな贅沢プレイもOKよん。
阿澄佳奈さん・早見沙織さん・豊崎愛生さんなどなど。ボイス量はそこまで多くないけど豪華声優さんも多いし。
凝ったイラストが多いので視覚的にも楽しいよ
イベントスチルも多数用意されていて、1話に複数枚挿入されることもしばしば。
シチュエーションもコスプレ・アイドル・水着など様々で、場面ごとに用意されている。元はガチャ絵でもADVとしては良いことしか無い。
終わってからより触りやすくなった会話パート
UIもサービス終了後に改善されたようで、ソシャゲ時代より利便性が向上しているようだ。
特にスゴイのが、1つ会話ログを巻き戻すボタン。イラストやボイス見逃した!って時にワンタッチで戻せて便利。