探偵 神宮寺三郎 Oldies(オールディーズ)
ARC SYSTEM WORKS
アドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
不器用な漢の生き様に痺れろ。30年間も愛され続けるハードボイルドな探偵推理アドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
▲はァー、こういうの良いわ。絵に描いたような探偵。
欲望渦巻く歌舞伎町を、探偵は今日も征く。
主人公である私立探偵「神宮寺三郎」は、喧騒が絶えない新宿歌舞伎町を舞台に、依頼人から受けた難事件を解決していく。
システムはオーソドックスなADV形式、コマンド選択で捜査を進め、推理しながら物語を読み進める。
根強い人気の秘訣は、現実的でハードボイルドな雰囲気。煙草を吸いながら静かに思考を張り巡らせる不器用な“漢”の在り方に惚れてしまう。
1話1話で完結するオムニバス形式が読みやすいし、短編小説や刑事ドラマ、漫画「ブラック・ジャック」等を好きだった人にはオススメだ。
『探偵 神宮寺三郎 Oldies』は渋い漢の群像劇がカッコイイ!
▲タバコを起点にするゲームもそうそうあるまい。
気が利く有能な美人秘書、主人公には頭が上がらないヤクザ、馴れ馴れしいのに人殺しの目を持つ南米系外国人、生きているのに死んだと報道される作家の息子。
ファンタジーな要素は一切無く、現実らしいリアリティを持つが、歌舞伎町の底知れない闇がユニークな非日常へと変えている。
ジャンルは一人称視点で綴られる“群像劇”なのだが、主人公である神宮寺三郎という人物もまた魅力的で、強烈に惹かれる。
決して多くは語られないが、様々な物語を通して少しづつ、彼の性格・思考・経歴・人間関係を知っていくのが面白い。
カジュアルなスマホアプリが多い中、漢の硬派な探偵ドラマが楽しめるというのも乙だろう。
『探偵 神宮寺三郎 Oldies』序盤攻略のコツ。
▲古臭さはないけど、ガラケーに時代を感じる。
4章中の1章までは無料、プレイ時間は1章につき大体30~1時間くらい。それ以降は480円で購入。
ゲーム攻略は主に一本道。迷ったら「煙草」で一服しながら状況を整理し、次に必要な行動を考えだそう。
コツとしては、踏ん切りが付くまでコマンドを繰り返すこと。同じ選択肢でも2回目は展開が違ったりする。
アイテムをチェックすることでの進展もあるので、煙草ヒントを頼りに色んな可能性を探ってみよう。
ゲームの流れ
- 本作はガラケー時代に出ていたアプリのリファイン版。
最初は3話だけ開放されてる。
エピソード毎の値段はかなり強気だけど、無料分だけでもかなりのボリュームを楽しめる。
- 主人公である神宮寺三郎。
探偵モノをそのまま表したような漢で、基本無口。冷静沈着。年の割に超スペック。
ADVの基盤を固めた一人でもあるからね。
- ゲーム場面。右メニューの選択肢で行動。
コマンド選択のみで進む。非常にシンプル。
ミステリーじゃないので、トリック解明より聞き込み調査とかが主。
- いつでも煙草コマンドで、現状を整理してくれる。
時には三郎の心の声も聞けて、作品に深みを与えてくれる。
場所次第では吸うのを遠慮したって表現を挟む。時代だなぁ。
- 周りには色んな人物がいて、物語を盛り上げる。
欲望渦巻く黒い人物たちが、客観的な表現と、主人公視点での心理描写によって、様々な角度から描かれる。
- 受ける依頼も、失踪した妻の捜索。「自分は死んだ」と唱える少年の保護など。
奇怪な事件を通して、人々を描く。個人的には推理より、ドラマがメインだと思う。
- 馴れ馴れしく絡んできて、思いの外ウマが合うと酒を交わした男が、外では殺人鬼の目をしていたり。
劇画タッチでの渋い表現が堪らんね。
- 三郎の物語に少しでも興味を持ったら、とりあえず無料の範囲だけでも試してみて欲しい。
後はアナタの目で確かめてくれ!(お約束)