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▲ビジュアルもだけど、ひらがなの文体とか堪らん。
メッセージだけが遺る世界、巨大な機械は一人逝く。
現実世界の天候とリンクしていて、雨の時間に限り巨大な機械は歩き始める。降らなければ何も進まない。
一定時間歩くと機械は壊れるが、自分もまた遺言を打ち込むことで、1つの残骸として他のプレイヤーが受け取る。
「ひとりぼっち惑星」「からっぽのいえ」といった話題作を生みだした、ところにょり氏による壮大なスケールでの、哀調を帯びたSF世界。
新要素も取り入れて、再び巷で人気を巻き起こしそうなコミュニケーションツールとして仕上がっているぞ。
『あめのふるほし』は遺言を集めて送り合うのが特徴!
▲上3つが集めた遺言で、下の大きいのがオリジナル。
一番の違いは、他のプレイヤーが見るのは自分の遺言だけでなく、これまでに集めた物を含んだ、複数のメッセージであること。
続きモノの総括、またはそれを元に発展させた内容でもいい。集めた遺言と、自前の遺言を合わせ、1つの作品として発信するのだ。
最初から実装済みのNPC遺言も、技術が発達した人格移植の前だったり、惑星から避難できる希少な権利を夫婦で譲渡しあっていたり。
過去を生きた人々の声によるSFドラマ。歴代シリーズの続きを思わせる物もあり、単に読み物を拾い集める感覚でも楽しい。
他にも、雨の日しか動けないロマンチックな設定、緻密に描き込まれたビジュアル、しっとり美しいBGM。見所がいっぱいですな。
『あめのふるほし』序盤攻略のコツ。
▲3つ集まると次は壊れるっぽい?
機械は何もせずとも自動で歩き始め、残骸を探す。早ければ2、3分で見つけ出し、遺言を受け取れる。
動画広告を視聴すると歩くスピードが上がり残骸を見つけやすくなるが、その分だけ自分が壊れる時期も早まる。
集めたものは最大3つまで保有でき、取り捨て選択が可能。中身に拘るなら、何も拾わなくてもOK。最終的には3+時前遺言1の計4つ。
もちろん、集めた遺言とは全く関係のないメッセージにしてもいい。適当に流して読む側専用でもいい。
難しい要素や悩む箇所は無く、雨が降ってる日に起動するだけ。その後の遊び方は果てしなく自由だ。
ゲームの流れ
- 雨が降ってない日はスモッグに覆われていて、本当に何も出来ない。
最初にこうだと悔しいけど、数日経てばゆっくり付き合える……と思う。
- 雨が降ると動き出す。誰もやらなかった発想。
アプリを閉じてても動き続け、他の残骸を見つけると足を止める。
- ちなみに細かいビジュアル面もパワーアップしてます。
砂嵐みたいな演出とか、文字フォントもブラウン管っぽいとか。ノスタルジー。
- 作者さんの直筆(かと思われる)遺言は、そりゃあ素晴らしい。
星新一氏のショートショートを思わせる内容とか、非常にソソられる。
今回は更に、連続性のあるドラマまで仕込んでる。
- 見てから拾う、拾わないを選べる。
他人の残骸が全てのドラマを集めてたりすると嬉しい。
もちろん、短い駄文を集めるのも一興。
- ただ、本作のメインはあくまでコミュニケーション。
ゲーム面は薄いので、もーちょっと遊んでる感が欲しかった。
あ、発信する時はNPC遺言のスペース挟みまくる文体をマネするとそれっぽいぞ!
- ちなみに広告削除は、どれも効果が同じだけど金額が違う。
お金払いたいけど払えない!って人に朗報。
サントラとかも発売されてますので良ければどうぞ。
- コンセプトはかなり尖ったけど、作品としてのクオリティは保ってて、魅力的な雰囲気だよ。
後はアナタの目で確かめてくれ!(お約束)