終わらない夕暮れに消えた君

「お祭の日の　夕暮れ時に
　かくれんぼをしては　いけないよ」

そんな……

「悪いことをすると
　夕凪さまに　連れていかれちゃうよ」

10年前　お祭りの日

ぼくたちは　みんなで　かくれんぼをしていた

ほとんどの友達が見つかったけど　ひとりだけ――「イヅル」だけが見つからず　彼はそのまま行方不明となった　

今　お祭りの日

タイムカプセルを掘り出すために　あのときの友達が集まった　

埋めたと思われるカプセルは見つからず　代わりに見知らぬ箱が出てきた　中には一通の手紙があり　こう書かれていた

「１０年前の　つづきをしよう」

あのとき　かくれんぼで「鬼」だったのは　ぼくだ

だから　続きをするというなら　ぼくがイヅルを探さなければならない

出会った人の詳細が書かれた「ジンブツ」　事件に関連するキーワードが記された「キオク」　島の地形を表した「マップ」

それらを確認し　ぼくが島を歩き　真相に迫る　だから　ぼくは　覚悟を決めてこう言った

「もういいかい」

世界観は祭りを題材にしていた彼女は…に近く、さらに夕暮れという物悲しさを感じるシチュエーションが効果的に使われている。

過去作を考えるとシナリオのクオリティはお墨付きで、最初は「ひぐらしのなく頃に」のような恐怖を感じるが、徐々に路線がいつもの涙腺を刺激するかたちに変わっていく。

ドット絵という想像力を喚起させるグラフィック、要所で奏でられるBGMも素晴らしく、仕事ながらやめどきが分からなくなった。

もういいかい

まーだだよ（記事が書けていないから待って）

をリアルで発したゲームだ。

要所には選択肢が表示されるので、キオクに書かれた情報やジンブツ情報をよく見て決めよう。

小まめにセーブをすることも重要だ。

また、メインストーリーには関係のないサブイベントをこなす「実績」メニューが今作にも用意されているので、シナリオの進行と合わせて達成するといい。