レイジ・オブ・キングス（Rage of Kings）

「レイジ・オブ・キングス（Rage of Kings）」は、ファンタジー世界を舞台にしたマルチプレイ型の戦略シミュレーションゲーム。

タイトルを直訳すると「王の怒り」なのでバトル中心の戦略シミュレーションかと思いきや、都市づくりの内政がメイン。

農場や伐採場を作って資源を獲得し、兵士を訓練して国をコツコツ強化していく、育成の楽しさが堪能できるぞ。

施設のひとつ「研究院」では「都市防御力」や「モンスター」、「資源」などのジャンルごとに研究を行うことができ、この結果都市づくりの効率性を高めたり、より強力なモンスターに挑めたりするようになる。

つまり研究を通じて「どんな方向性の都市を作るか」がコントロールできるため、研究は育成のおもしろさの要となっている！

こんな都市を作りたい、そのためにはまずコレを研究して…と、戦略に沿った育成が好きな人には非常に楽しめるゲームだ！

本作の特徴は、マップが二段階用意されている点。

領地内のマップの外側には、敵となる王達やモンスターどもがうろつくフィールドマップ。さらにその外側に、世界地図のようなテイストで描かれたワールドマップが存在。

「世界はこんなにも広いのか…！」と広がりを感じさせてくれる！

ファンタジーがベースとしている中世は、新大陸が発見されたり、航海を通じて見知らぬ文化を吸収したりといったことが起きた時代。

いわば、自分達が知らなかった新たなる存在に気づかされた時代と言える。ファミコン時代のRPGも、それまで世界だと思っていた世界の裏に魔界があったり、外側にさらに広い世界が広がっていたり…と、新たな世界に気づかされる演出が盛り込まれていた。

本作のマップも、そんなファンタジーの持つ「新たな存在との出会い」を意識させてくれるものになっている。

中世をベースとしたファンタジーが好きな人はもちろん、ファミコンRPG好きなオールドゲーマーも、この雰囲気に浸れるハズだ。

本作のような戦略シミュレーションでは、施設を建てたり、兵士を訓練したり、研究をしたり…何かひとつ行動をするにも、数分、数十分、数時間…と、時間がリアルタイムにかかっていく。

もちろん他のプレイヤーも同じように時間を費やしている。このため、よりゲームに接触している時間の長いプレイヤーが強くなるスピードが早い。

この原則をひっくり返してくれるのが本作の加速アイテムだ。加速アイテムを使うことで、アイテムごとに定められた時間を、待ち時間から差し引いてくれる。

この加速アイテム、ゲーム開始時に一定数もらうことができるのだが、使い勝手のいいアイテムなだけに使用タイミングは悩みどころ。

筆者オススメの使用タイミングは、レベル4前後。レベル4以降、城をはじめとする建築物のアップグレードに数十分、ものによっては数時間費やすことになる。

とはいえ、まだまだ加速アイテムを二、三個組み合わせて使用するだけで一気にレベルアップが可能な状況なので、加速アイテム使用のコストパフォーマンスがいい状態といえる。


レベル4前後で加速アイテムをガツッと使用し、序盤で他プレイヤーに差をつけよう！