Liyla and The Shadows of War

とある日、平和に暮らしていた街に空爆が行われ、民間人は虐殺されることになってしまう。

ゴア表現は無いが、影のように暗いビジュアルでの残酷な展開となるので、より一層想像力が働かされる。

哀しいサウンド、親子が紛争に巻き込まれる悲劇、失われる命。

イスラエルで起きたパレスチナ紛争が舞台となっていて強いメッセージ性があり、話題を呼んでいる。

ゲームとしては数十分、映像作品なのかプロパガンダなのか。人によって様々な印象を受ける作品だろう。

だが、中身は一般人なので些細な事で死んでしまう。これが戦争だと言わんばかりに。

途中から娘と妻の３人で一緒に逃げようとするが、これも叶わない。

いきなり戦火に飲まれ崩壊する街や、無実の子どもたちが死んでいく様子など。

デフォルメされたデザインにアニメーションも加えた美しいグラフィックで綴られる、紛争という悲劇の物語。

政治的などの要素を踏まえても、十分に体験する価値のある魅力と独自性だろう。

唯一困りやすいのが、中盤での電波塔破壊のシーン。

灯りが付いてるうちに先へ進もうとすると、ミサイルで狙い撃ちされる。

なので、真っ暗になるまで物陰に隠れよう。該当シーンになれば分かるハズ。

選択肢が出るシーンは、どれも無駄な接触を避けるのが一番。現実でもそうかもしれない。

最後の場面は一択。制限時間切れまで待っても、決して運命は変えられない。