まかいピクニック

童話的な世界観でRPGにおける勇者という存在の暗黒面を描いた「moon」など、未だに根強い人気を誇るゲームを手がける西健一さんのスタジオRoute24の初作品。

プレイヤーはまかいの片隅で平和に暮らしていたモンスとなり、アカメという怪物に連れ去られた仲間を救うため旅立つことになる。

パズルは穴を掘る、空中にあるアイテムを獲るなど特性の違うモンスを先頭から順番に編成し、ステージに向かわせてその動向を見守るだけ。

トラップを解除しながら緑色に輝くエネルギーボールというアイテムを集め、制限時間内にステージの最奥に到達すると囚われている仲間を助け出せる。

助けた仲間やフレンドになったモンスは隊列に編成でき、そうして仲間を増やしながら全240ステージを突破しよう。

アーティスティックな見た目の可愛いモンスたち。

OPムービーはラブデリック系のゲームではおなじみの字幕付きのハナモゲラ語が再現されていて、大人向けの絵本を見ているかのようなテーマ性の強い世界観を感じられる。

パズルパートでは隊列を自由に組み替えて様々な仕掛けが施されたステージを突破する思考性があり、他プレイヤーが作ったモンスが各ステージごとに仲間に加わる。

仲間を増やすことで隊列のバリエーションが豊かになるのはもちろんだが、フレンドになったプレイヤーが住んでいる地域がデータとして算出されるため、世界中にともだちを作る楽しさを味わえる。

また、フレンドとお菓子を贈り合って親密度を高めることでモンスたちの歌がうまくなり、気象コマンドを持つ「里子モンス」が手に入るなど、やりこみ要素も用意されている。

早送り機能がないためステージ攻略のテンポはあまりよくないが、多彩な遊び方とゲームボリュームを感じられるパズルゲームに仕上がっていた。

それ以降のステージは最初に「ステージ確認」ボタンを押して全容をチェックし、ブロックを動かす→壊すというようにモンスの特性を考えながら隊列を組むといい。

また、助けたモンスやフレンドの数が多いほどステージの攻略が楽になるので、ともだちメニューでフレンド申請やリクエストのチェックを逐次行おう。

ともだちメニューでは他にも、助けたモンスターMAPという項目があり、世界のどの地域の人とフレンドになったのかを円グラフで見ることができる。

フレンドは無制限に増やせるので、ある程度数が増えたらこの項目を見てみるといいだろう。