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青年と少女の物悲しくも優しい物語。
生命の尽きる場所を探す物語
2005年冬。
病院の終末医療を行う7階で主人公は少女のような外見をした女性と出会い、会話ともつかないやり取りをする日々を過ごしていた。
名前はセツミ。
血液型はO。
知っているのは、例の白い腕輪に書かれていることだけだった。
余命を宣告されている2人は、家か7階のどちらかで最期を迎えることを決めなければならない。
そんなある日、主人公は病室に置き忘れた父親の車のキーを持ちだし、家でも七階でも死にたくないというセツミとともに病院を抜け出す。
車のエンジンをかけ、あてもなく西へ。
ナルキッソスの特徴は物悲しくも優しい物語とBGM
BGMを聞いただけでも感極まる。
すぐそこに迫る「死」を待つ青年と少女のような女性。
家か病院、最期を迎える場所を決めかねた2人は父親の車を奪って旅へと出かける。
何気ない日常が現実味のない日々になり、セツミと過ごすことでそれが少しずつ変化していくのだが、物悲しくもどこか優しい世界が描かれていて胸を締めつけられる。
泣けるや感動という言葉で片付けられない読後感がある。
セーブスロットの反応が悪いなどシステムの問題があるようだが、作品自体は非常に良い。
万人に薦めたいアプリだ。
ナルキッソスの序盤攻略のコツ
ただ、素直に物語を読み進めてほしい。
予備知識だが、ゲームタイトルの「ナルキッソス」は植物の「水仙」の学名であり、その花のイメージが物語のテーマになっている。
花言葉は自己愛やうぬぼれ。
ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」の物語からとられているようだが、海外では「希望」の象徴としてガン患者をサポートする団体の多くで用いられている。
ゲームの流れ
- 操作が画面をタップして物語を読み進めるだけ。最初にセツミ視点のモノローグがあり、以降は主人公の視点で進む。
- 運転免許をとったばかりの主人公は不意に体調を壊し、病院へ向かう。告げられたのは現実味のない、治ることなく死にいたる病の説明だった。
- 病院の「七階」に入院することになった主人公は、談話室でつまらなそうにテレビを見る少女「セツミ」と出会う。
- 「七階」で残された時間を何気なくすごす2人。セツミの要所のセリフにはボイスが再生される。
- ナルキッソスとは植物の「水仙」の学名であり、この花が作品のモチーフになっている。