待ちガイル〜TAKAREET FIGHTER Ⅱ〜

「待ちガイル〜TAKAREET FIGHTER Ⅱ〜」は、CAPCOMと秘密結社鷹の爪のコラボレーション作品。

90年台、対戦格闘ゲームブームの立役者となった「ストリートファイターII」のアメリカ代表、ガイル少佐になって、ソニックブームとサマーソルトキックで秘密結社鷹の爪を撃退する、言わばウェイティング・ガイル・アクションだ。

英語にしただけだが。

プレイすればわかると思うが、効果音からガイルの声まで見事に再現され、プレイ中はガイルステージのBGM（名曲！）が流れ、やられた時のボコボコになった顔も再現されており、懐かしさに襲われることうけあいだ。

本格的な格闘ゲームではなくシンプルな操作性のカジュアルアクションになり、スマホならではのとっつきやすいゲーム性になっている。

秘密結社鷹の爪の「総統」は明らかにベガのパク…いや影響下にあると思ってたので、総統とガイルの対決も胸熱だ！

そういやストII、ジャン・クロード・バンダム主演でハリウッド映画化もしてたなあ。

「待ちガイル」とは、かつて「ストリートファイターII」時代、猛威を振るったガイルの戦法である。

しゃがみながら飛び道具「ソニックブーム」を放ち、飛び込んできたら対空技「サマーソルトキック」で迎撃する。
この方法をとられると一部のキャラでは為す術無く、当時は待ちガイルを禁止するゲーセンもあったというほどである。

「20年間変わらない完成された戦術」とすら評されたガイルの伝統的スタイルである。

初代ストIIでは、「待ちガイル」「真空投げ」など、凶悪な性能で、ヨガの使い手、ダルシムと並び、最強と言われたガイル少佐。
余談ではあるが、彼の活躍は、筆者が愛読する押切蓮介氏の作品「ハイスコアガール」でも見ることができる。
主人公、ハルオの持ちキャラという設定のガイルは、作品中でも重要な役割をもつ。

その後、ガイルは「ダッシュ」「TURBO」「SUPER」とシリーズを重ねるごとに弱体化を余儀なくされるのだが…。

実写版『ストリートファイター 暗殺拳』も公開されたし、今年、もしやストIIがアツイのか？

1991年、ストIIの誕生から時は流れ、2014年。
ガイルも21世紀になって、本作では必殺技のコマンドに溜める必要がなくなり、ソニックブームの連発も可能になった。

攻略のコツだが、ソニックブームはストIIレインボーよろしく何発も発射が可能。
（知らない人は検索してみよう）

横からの攻撃に備え、とりあえず上から来るかもしれなくてもソニックブームを何発か置いておこう。
ガイルがファニッフー！ファニッフーって連呼するし気持ちいいぞ。

若干迎撃するときに心と時間の余裕ができるはずだ。

そうそう、ストIIをやりまくった人ならついうっかり、突進してくる鷹の爪クルーもサマーソルトキックで撃墜したくなってしまうところだが、横からの攻撃はソニックでしか返せない！

ここ超重要。

しかしガイルステージのBGM、クソかっこいいなぁ。
戦いに挑む男の孤独な悲壮感、勇壮さが見事に表現されている。
ちなみに作曲は「ライブ・ア・ライブ」「聖剣伝説LOM」や「スーパーマリオＲＰＧ」などを手がけた下村陽子さん！
ガチ尊敬しています。