ゾンビ・クラッシュ

「 ゾンビ・クラッシュ」はタイトルの通り街にあふれんばかりのゾンビを轢き殺しまくりハイスコアを狙う、クレイジー・ゾンビ・レーシング。

とは言え、最初のステージの天気は晴天だし、ゾンビもコミカルに描かれるため、ホラー感は皆無。
轢き殺すことへの罪悪感も生まれない。
ある意味女の子でも安心してプレイできる一作だ。

禿筆なのがいかにもアメリカン！なカントリー調のBGMで、一層ゾンビどもをぶち殺す時にホンワカとした高揚感が生まれることうけあいだ。

連続でゾンビを倒しコンボをつなげるほど高得点を得やすくなる。
集めたマネーでは車の強化も可能だ。
各エリアの最後には巨大なボスも待ち受ける。

序盤は車のスピードが遅く、若干爽快感に欠けるように思えるが、スピードを強化していくとだんだんヒャッハー！と叫びたくなるほどのコンボ感だぞ。

とかくゲームの世界で忍者とゾンビは大人気だ。
ゾンビはまるで現代社会に生きる盲目的な大衆の象徴みたいさ。

忍者や勇者や魔法使いになれたらなっていう願望は少年じゃなくなっても終わらないし、叶わなかった夢への執着はどこまでも続いていくんだね。
30になるまで純潔を守っても、おっさんは魔法は使えなかったらしいけどさ。

ゲームの中でなら全能でいられることってあるよね。
昼の都市で、襲いかかりもせず、恐怖もなんにもなくなった、ただの家畜、雑魚としてのゾンビ。
そんな彼らをヒャッハーと轢きまくる。

いつもは僕らはスケジュールと予算と三大欲求に縛られた、ゾンビなのかもしれない。
そんな僕らを蹴散らして、ヒャッハーとしてる奴らは誰なんだろう。

このゲームやりながら、爽快感に抗えないくせに、深刻ぶってしまった。

いくつになっても、夜に悲しいきもちになることをバカにしないでね。

このゾンビ・クラッシュ。
序盤は車のスピードがあまり上がらず、コースも単調で、爽快感に欠けるように思ってしまうかもしれない。
だが集めたマネーで強化すれば、だんだんヒャッハー！と北斗の拳のザコの如く奇声をあげたくなるような爽快感が襲いかかってくるはずだ！

ゾンビを轢きまくるのだが、うまくハンドルを切るとドリフトが発生しうまくカーブができるときもある。
スタートした道は袋小路になってるので、そこは通らず、ある程度のループするコースを決めたほうが楽だろう。

あと、ガソリンスタンドに入ると60秒残り時間が増えるのでここは後半のステージになるほど活用しなくてはならなそうだ。

しかし、たまに轢き殺したゾンビが再出現しなくなって、スコアがどうしても伸びないときがある。

そうなったときは、リセットしちゃったほうがいいかもしれないな。

現実にはセーブもリセットボタンもないんだけどな。