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※このゲームは配信が終了したかURLが変わっています。
レディオヘッドは日本でも大人気。03年のサマソニでの演奏は泣けたなあ。
レディオヘッドが公式に制作したドリーミーなアプリ
平たく言うと、幻想的なサウンドが流れる中、地獄なのか天国なのか、母胎はたまた世界の終わりのような、幻想的な世界を浮遊するだけのアプリだ。
僕の知るゲームでは「LSD」「アクアノートの休日」「DEPTH」ここらへんに近いものを感じる。
タイトルのポリファウナとはポリゴンの動物相のこと。一本指で画面をなぞると幾何学的な浮遊物が創成できる。美しくもあり、醜悪にも見える。端末を傾けると上下に視点が動き、2本指でスワイプすると視界を移動する。赤い球を追いかけてると別の次元、別の音楽が流れる世界にワープする
ただそれだけだ。
エンディングもバトルもない。だが不思議体験をもたらす。
ヘッドフォンをつけて真夜中にプレイしてほしい。
ゲーム界の悪童、飯野賢治も生きていたら絶賛してたんじゃないかな。
「PolyFauna」の一番の特徴はどこまでも虚無な世界
真夜中やってると意味不明な事をわめきたくなるかもね。
結局、自分と誰かを傷つけることにしかならないゲームに逃避して、どこまでも嫌なやつに徹することで、どうにか凌いだ。
50時間以上かけて、僕が書けたのは一言だけ。「助けて」
どういうことだ?でも、トム・ヨークは、こんな苦しみにずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?
わかったよ、トム。俺達も絶対にこのタイト・ロープからはおっこちないようにする。誓うよ。
「PolyFauna」序盤攻略のコツ
ロックバンドがスマートフォンアプリを提供するのは斬新な試みだ。
「初期的なコンピューターによる生命実験と僕たちの無意識下における想像上の生物などへの興味から生まれた試みなんだ」そうレディオヘッドのボーカル、トム・ヨークは述べている。
スクリーンに現れる赤い点をタップすると異なるシーンへ移動するが、その時はポケモンショックの如き激しい点滅があるので苦手な人は注意だ。カメラアイコンを押すとスクリーンショットが撮れるが、その画像はレディオヘッドのオフィシャルホームページ(Dead Air Space)の画像共有エリアにアップロードされ、端末には保存されないので注意。
トム・ヨークはこうも続ける。「ちょっとゲームっぽい感覚も多少はあるんだけど、結果も何もないんだ。ゆるい、開けっ放しのものになっていて、終わりも目的もないものなんだよ」
世界に耽る、ただそれだけがこのゲームの楽しみ方、攻略なんだ。
ヘッドフォンでのプレイを強く推奨する。
ゲームの流れ
- タイトル画面。浮遊するロゴにドキドキ。
- 無限に生成される幻想的な世界を彷徨おう。
- 赤い丸をタッチすると異世界へワープできる。
- パンドラの箱が開いた。あなたは、見てはいけないものを見てしまった。
- ワインと睡眠薬を一緒に飲んでベッドに倒れこんでしまうか、全てが無駄に終わると知っていたとしても、出来うるかぎりをひたすらやり続けるかどちらかなのだ。
- 死後の世界のようでもあるし、母親の内臓のようでもある。見たことないけど。
- ランダムに自動生成されつづける。可能性は無限。
- このレビューを自分の思春期に大いなる蛮勇を与えてくれた詩人の如き音楽評論家、田中宗一郎氏に捧げたい。