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※このゲームは配信が終了したかURLが変わっています。
そういえば菅原さんは周りの人に「アニキ」と呼ばれてますよね?
まあ俺は面倒見がいいから!
では「超兄貴」クラスチェンジしましょう!アッー!
暑苦しいキャラデザは健在!
なに!?あの伝説のバカゲー「超兄貴」のAndroid版だと!?
Google Playでトンデモないものを見つけてしまった!
「筋肉至上」という謎の世界観、暑苦しいキャラクター、珍妙な敵。
シューテング界の異端児!突き抜けたバカゲー!ともかくインパクトがものすごい伝説の名(迷)作「超兄貴」のAndroid版がリリースされていたのだ!
パロディとしてのシューテングゲームというコンセプトは「パロディウス」が先だが、1992年でPCエンジンで発売された「超兄貴」は後発ながらも圧倒的な存在感を持っていた。
私自身はPCエンジンを持っていなかったので、リアルタイムでやったことはない。
だが、小学生であった私はゲーム雑誌でその存在を知り、その鮮烈な印象はいまだ記憶に刻みつけられている。
驚くべきことは、このイロモノ感満載な「超兄貴」はヒットを飛ばし、その後に続編が何度も作られたことである。
その理由は、単なるイロモノではなく、シューテングゲームとしての出来の良さが評価されたという。
今回、Androidに移植されたのも、なんと2009年にPSP向けに制作された「零・超兄貴」だ!
20年の歴史がある本シリーズは、もう単なるバカゲーではなく大人気作と言うべきなのだろう。
暑苦しい…暑苦しすぎる世界観とあのコンビ!
超兄貴と言えばアドン&サムソンのコンビ!
ゲームを起動すると、物語が語られる。
シューテングゲームはストーリー性が薄いと考えられがちであるが、ゲームの背後には細かな設定があることが多い。
超兄貴もそんな過去の名作に敬意を払うのかごとく、無駄な設定が多い(笑)。
主人公たちの目的は、「ボ星」を中心とする「ビルダー帝国」の帝王「ボ帝」によるプロテインの独占に対する抵抗だ!
ツッコミどころが満載(笑)。
自機は偉丈夫系美青年の「イダテン」と妖艶系美女「ベンテン」の2人。
「あれ!?こんなイケメンと美女が主人公だったけ?」と記憶が混乱したが、すぐに思い出した。
というのも、このイダテンを援護する「オプション」、「サムソン」と「アドン」が強烈なのだ!
「こ、こいつらだ…小学生の俺にトラウマを与えたのは!」と記憶が蘇ってきた!
そう!超兄貴においてひときわ異彩を放つのは、このガチムチボディビルダーコンビのサムソン&アドンなのだ!
そもそも「オプション」が人間という設定も悪ノリだが、サムソンとアドンは回転しながら自機に付き従いながらも、頭から謎のショットやビームを放つ(笑)。
原点回帰のオーソドックスな横スクロールシューテング!
破壊力大のメンズビーム!厄介なボスは瞬殺すべき。
ゲーム自体はオーソドックスな横スクロール型シューテング。
一時期は流行にのって格ゲーにもなった超兄貴だが、本作は原点回帰を目指しているらしい。
攻撃方法は通常ショットと弾消し効果のあるボム、さらに攻撃力が高い必殺技の「メンズビーム」(笑)の3つだ。
通常ショットはイダテンが前方集中型で攻撃力が高く、ベンテンは広範囲のワイドショットだが攻撃力は低い。
ボムにはそれぞれのキャラクターのカットインが入るあたりは、最近のゲームっぽいリッチなグラフィックだ。
そして本作の最大の特徴であるメンズビームはボタンを押すとカウントダウンが始まり、その間に設定した攻撃力に従ってゲージが消費される。
うまく当てればボスでも瞬殺できるぞ。
さらに攻略の肝となるのはオプションの配置と攻撃方向だ。
本作は画面の両端から敵が出現するため、自機の方向を変えたり、オプションの配置を調整したりして立ちまわらなければいけない。
イダテンのオプションは先に紹介したガチムチコンビ、ベンテンのオプションは「ミカ&エル」という天使でホーミング弾を打つ。
オプションは小さな敵弾を防ぐことができるため、盾のようにも利用可能だ。
シューテングゲームとしての魅力はいかに?
小さな敵弾を防ぐためにオプションを前後に配置する操作が難しい。
未だにゲーセンでシューテングをやる私としては、本作を単なるバカゲーで済ませるわけにいかない!
難易度はイージーとノーマルの二種類あるが、とりあえず攻撃力の高いイダテンでノーマルをプレイしてみた。
横スクロールのシューテングらしくパターン性が強く、最初のボスから初見殺し!
ボス自体の耐久力は弱いものの、「知らなければ避けられない」といった攻撃が多く、最初は難しく感じるだろう。
またスマートフォンのシューテングゲームの自機操作は主に
画面上のパッドで操作、
自機を直接タッチしてスライド操作
の二つの方法がある。
本作はどちらかと言えば前者だが、画面上にパッドはなく、スライドした方向に従って自機が動く操作方法になっている。
この操作が非常にやっかいで、慣れないうちは最初のステージをクリアするのも難しいだろう。
攻略には自機を動かして、うまくオプションを配置する必要があるのだが、この方法では精密な操作が難しい。
パターンを覚えるゲームにも関わらず、うまく操作ができないので、結局イージーモードを試した。
だが、それでもクリアができず、難易度以上に操作系に問題を感じた。
懐かしのバカゲーとしては楽しめるが、シューテングとしては不満が…
ボスキャラのバカさももちろん、スコアの横で筋トレしているキャラが妙に懐かしい。
異彩を放つキャラクターに原作ファンを喜ばす葉山宏治が全編作曲したBGMなど、「懐かしのバカゲー」としての超兄貴の楽しさは存分に味わえた。
キャラクターボイスなども収録されており、ボムの演出のカットインやコンティニュー時のカウントダウンなど小ネタは満載だ。
しかしながら、以上のように操作性に難があるため、純粋なシューテングゲームとしては楽しめなかった。
ただコンティニューは暑苦しい画像さえ我慢し続けることができれば、無制限にできる(笑)。
それでも、イージーモードをクリアするだけで相当の気合が入ることが確か。
ゲームシステム自体はよく出来ている分だけに、操作性で損をしており、非常にもったいない。
ただ操作系の問題は本作だけではなく、スマートフォンを使ったシューテングゲームは未だ発展途上であると実感した。
- シリーズを一貫した馬鹿げた世界観。
- 圧倒的に暑苦しいキャラクターデザイン。
- これまた圧倒的に暑苦しいボイスとBGM。
- 正統派ながらもこったゲームシステム。
- 操作性の悪さ。
- 他のシューテング移植作に比べて値段が高い。
ゲームの流れ
- イダテンの方が攻撃力が強いが、ベンテンの方が攻撃範囲が広い。敵の攻撃パターンに慣れないうちはベンテンのほうが簡単だろう。
- オプションの組み合わせで合計3通りの自機で遊べる。妙に意味深な確認画面などの小ネタはさすがだ(笑)!
- 攻撃やオプションの操作は右のボタンで行う。上からポーズ、オプション配置、攻撃方向、ボム、メンズビーム、通常ショットだ。
- 操作法やアイテムの詳細はヘルプ画面から見ることができる。アイテムの種類は多いので一度見ておくと良い。通常ショットの強化が意外と重要だ。
- 極めて暑苦しいゲームオーバー画面、しかもボイス付き(笑)。コンティニューしたければ、画面を連打でタップ。その後に薔薇の花が咲く演出も必見。
- 破壊力大のメンズビームは発射準備中に上の数字のボタン部分をスライドしてレベルを調整できる。レベルに応じてゲージが消費される。
- 最初のステージのボスから初見殺しの体当たりをかましてくる。扉の中にいる人間が弱点であるため、オプションを画像のように配置するのがコツ。
- 2番目のステージのボスは楽勝。3番目のボスとなるガチムチコンビは片方をメンズビームで速攻撃破すべき。一方だけになると意外に簡単に倒せる。