ギミカルハート

ユニットの配置やレベルがポイント。

ゲームの特徴

クトゥルフ神話の風味が入っているなぁ、と思ってたら制作元がホープムーンなんだな……（この神話を題材とした携帯アプリを数作品、配信しているゲーム会社）。本作は、もともと月額制のサイトで公開されていたものなのでクオリティは折り紙つき。暗黒童話のようなストーリー、人形の能力、スキル、コストを考えて配置する戦略性がすばらしい。こう書くとものすごく濃い、人受けするゲームっぽいんだけど、チュートリアルがうまくできているから万人が遊べるようになっている。

作りこまれた世界観。

暗闇の中で目覚めた魔法人形「ルミエッタ」。おぼろげな記憶を頼りに遺跡らしきその場所を進むが、彼女の前に意思をもつ人形たちが立ちふさがる。ルミエッタは魔法のキスでオモチャを味方にし、敵を倒しながら遺跡の最深部へと向かう。少しずつよみがえる記憶――自身を製作した「人形師ルイス」との思い出、人形たちが彼女に投げかける「おくりもの」の意味とは……？ 操作感やタッチ反応は問題なし。タテ画面かつパッド操作なので片手で遊べるのもいい。

人形ごとに違う特性を見極めよう。

欠点は画質の粗さ。携帯アプリ版をそのまま移植したのだろうが、元がおもしろいだけにもったいない。HD版で遊びたいくらい。あと、戦闘速度を上げるらしい「3キー」が見当たらない……。他は及第点以上！ 不思議の国のアリスなどゴシック系ファンタジーが好きなら間違いなくハマれるRPGだ！

ゲームの流れ

ゲームは遺跡の階層（章）ごとに分かれており、各フロアにいる敵にふれると物語と戦闘が進行する。なお、ゲーム開始時にオートセーブ機能がOFFになっているため、設定でONに切り替えておくことをオススメする。

戦闘では、画面上に表示されているマナの数値を消費してユニット（オモチャ）を召喚する。序盤はコストが低く、レベルも上げやすい「男の子」と「女の子」、「クマ」が主力となる。

敵を倒すとマナが回復し、ユニットのレベルアップ（強化）や新たなユニットを配置できる。ポイントは強化時にHPが全回復すること。初期配置で強化してもいいが長期戦では、あえて低いレベルで配置する手もある。

ステージを進めると、改造アイテムや新たなオモチャが入手できる。ステージ開始時のマナ値も徐々に増えていくので、その数値とのバランスを考えながら進めてみよう。

序盤は「男の子（Lv.2）」と「クマ（Lv.2）」を召喚し、稼いだマナで強化やユニットの配置を行うといい。先に進むと「クリティカル」や「凍結」などスキルを持つ味方が増え、戦略性がさらにアップする！