ラディウス

ほど良い難易度と新鮮な操作感を楽しめるパズルだ

ゲームの特徴

タイトル名にもなっている「ラディウス」とは「角度」のこと。プレイヤーは実験施設内に取り残されているボールを、”ラディカルトランジットビーム”を使いこなして各レベルの出口へと無事に運び出さなければならない。この特殊ビームは「ボールを円移動させる」ことしかできない実験管理用のビームのため、ボールを移動させる際の角度と半径を見切って各レベルの攻略ルートを見極めなければならない……というのが本作のポイントだ。このルールのおかげで、操作性自体はシンプルだが新味のあるパズルとなっている。

ボールがレーザーや廃液に触れると即ワンミス

【基本ルール】実験施設内にあるボールを出口にまで運べばレベルクリア。なおボールの左右移動はプレイヤーが直接操作できるが、それ以外の移動は”ラディカルトランジットビーム”をボールに当て、うまく操作しなければならない。なお障害物にぶつかるとビームの効果は切れてしまうので、ビームのエネルギーが0になる前に効率よくゴールまで運んでいこう。

指定した半径に応じてボールが円運動を行う

【レビュー】最初のうちはビームの扱いに手こずるものの、難易度自体はシビアではないため円運動でビームを牽引する位置やスライド量を誰でもすぐに見切れるようになるはず。コアなパズル好きにとっては（2011年10月17日時点で用意されている全18レベルでは）障害物配置などの煮詰めが足りず物足りなさを感じるかもしれないが、レベルデザイン次第では今後面白くなりそうなポテンシャルを感じる一作だ。没入感を高めてくれるミニマムなBGMも、世界観に結構ハマっていて○だ。

ゲームの流れ

【左右移動と回転移動を使い分けよう】画面両端の矢印でボールを左右に移動でき、画面中央にあるスライダーでボールから左右にビームを伸ばし、伸ばした分だけ円を描いて回転移動できる。

【回転移動させる時は円の半径周囲の障害物に気をくばれ】スライダーをうまく調節すれば横穴を避けたり上層のフロアにボールを移動できる。回転中に障害物にぶつかると動きが止まるので、上下左右をよくチェック。

【出口までボールを運べばレベルクリア】「WAY OUT」と表示された出口までボールを運べばクリア。回転移動で画面左側に表示されているエネルギーが減るので、バーゲージが「0」になるまでにたどりつこう。

【各レベルの仕掛けを解きながら進め】実験場内には廃液やビーム隔壁などの障害物が配置されているレベルが存在する。これらの障害物は触れると即リトライとなる。床を出現させるスイッチなどの仕掛けを利用しよう。

【タイミングを計って敵を避けなければならないレベルも】進行ルート上に存在する敵は、回転移動直後に左右に移動して安全地帯に逃げる、などの複合操作も必要。軽めのアクション性も用意されているのだ。