今回は、今話題の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」に収録される30本のうちの1本。
「イー・アル・カンフー」を特集していこう!
1対1で戦う対戦格闘ゲームの草分け的存在。
移植された機種によって色々と設定・操作が違うというカンフーアクションゲーム!
「イー・アル・カンフー」って?
「イー・アル・カンフー(Yie Ar Kung-Fu)」は、1985年にコナミよりリリースされたアーケード用アクションゲーム。
MSX版もほぼ同時にリリースされ、その数か月後にファミコン版がリリースされた。
移植版はBGMやステージ構成、敵キャラクターの種類が違う。
基本システムは、徒手空拳で戦う主人公を操作して敵と戦っていく。
1ステージに敵は1人のみで、後に大ブームとなる対戦格闘ゲームの形式と同様のものになっている。
棒術使いや手裏剣使いなど、敵は武器を使った特殊な動作をしてくるので、それに対応した攻撃・回避方法を見つけ出すという攻略になる。
1985年に、MSXでの続編として『イーガー皇帝の逆襲』(サブタイトル:イー・アル・カンフー2)がリリースされている。
アーケードでも、本作の続編という位置づけにあたる『ショーリンズロード(少林寺への道)』がリリースされた。
また、後年にアーケード版でリリースされた『マーシャルチャンピオン』という対戦格闘ゲームは、開発時には「イー・アル・カンフー2」というネームだった逸話がある。
それぞれの移植で変わる設定
アーケード版とその他の移植版では、多くの相違点がある。
大きな相違点は、敵の種類・数だろう。
アーケード版では11人の敵がいるのに対し、ファミコン版(MSX版)では5人と半分以下の種類になっている。
また、主人公の攻撃パターンもアーケード版が16種類もあるのだが、ファミコン版では7種類、MSX版では5種類とかなり違う。
そして、ストーリーに関してもそれぞれ違っている為か、何と主人公の名前まで違っていたのだ。
アーケード版では「ウーロン(Oolong)」、MSX版・ファミコン版では「リー(Lee、李)」となっていた。
別人?
と思ったら、PlayStation版『コナミ80’sアーケードギャラリー』の説明書では「リー・ウーロン」と融合した名前で紹介されている。
同じ人だった・・・のだろうか?
後年統一する為に融合、つまりフュージョンして同じ人物に仕立て上げられたのじゃないだろうか。
何にせよ、現在では「リー・ウーロン」が本名・フルネームというのが公式の見解なのだろう。
移植した先で、設定まで変わっている作品なので、全ての設定を統一するのは難しいと言える。
アーケード版のストーリーは、父の無念を晴らすための戦いだったものが、後のPS移植時に悪党軍団に占拠されたチャイナタウンに平和と取り戻す為の戦いになっている程だ。
なにせ、ゲーム本編内でストーリーが語られていないので、どのように解釈を加えるコトも可能なのだ。
今後、再び物語の改変があるかはわからないが、ファミコン版をそのまま収録している「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」では、ファミコン時代のストーリーのままなのだろう。
つまり、中国全土で悪業を重ねるチャーハン一族を倒すため「メンマの塔」へと乗り込むという中華っぽい単語が並ぶストーリーだw
子供向けなのか、ちょっと面白い設定なのでファミコン版は好きだw
スマホで遊べるレトロ風ゲーム
ぎゅうぎゅうダンジョン2
「ぎゅうぎゅうダンジョン2」は、魔物がぎゅうぎゅうに詰まった迷宮に挑むダンジョンRPG。
ダンジョンに入ると周囲は完全に魔物に囲まれた状態でスタートする。
体当たりで即決着がつくシステムで、レベル差によってダメージが変わるというシステムだ。
前作から同様のシステムだが、今回は基本以外にジョブチェンジやダンジョン以外での宝箱などシステムが追加されている。
よりやり込み要素が深まったレ本作は、前作から遊んでいる人はもちろん、レトロ風ゲーム好きなら是非プレイしておいてほしい逸品だ!
Dot Heroes Ⅱ :Top Summoner
「Dot Heroes Ⅱ :Top Summoner」は、英雄や兵士を送り込んで魔物を倒す塔攻めRPG。
100階構成の塔を1フロアずつ攻略していくシステム。
兵士はオートで進み、オートで戦闘をしてくれるので、プレイヤーは兵士たちの稼いだお金で兵士たちや英雄を育成するのがお仕事。
英雄は任意のフロアに出現させる事ができるが、兵士と違ってフロアをクリアしても次のフロアへは進まず、出現させたフロアを巡回する。
兵士と英雄を上手く使い分けて塔を制覇し、てっぺんに待ち受けるボスを撃破するのが目的になるぞ。
スーパー ニャー!!
「スーパー ニャー!!」はヒーローに憧れるネコキャラを操り、多彩な能力を駆使してステージを突破する王道2Dスクロールアクションだ。
ハイムーンや雨の日、太陽と風など様々なシチュエーションのエリアに挑んで物語を進めていこう。
基本操作は画面左にあるボタンで左右移動、右側にはジャンプボタンがあり、敵を踏みつけて倒すスタンプ攻撃や空中にあるブロックを真下からジャンプで叩くと壊せるなどオーソドックスな形式になっている。
この他に、エリアごとに「妖精」が出現し、それを取得すると魔法弾の発射や近距離ワープなど、多彩な特殊アクションが使えるようだ。
ステージの各所には針山や不意に飛んでくるトゲトゲ玉、近づかないと発見できない隠し部屋があり、それらの障害を多彩なアクションで乗り越えていこう。
アプリゲットが贈る「ゲーム年代史」もご覧ください!
レトロゲームなら任せろ!記者むらさきが贈る受験に役に立たないゲームの歴史「ゲーム年代史」をご覧ください……。