マスターシステムの後継機。
数多くのパソコンメーカーがコンシューマー参入のきっかけとなった16ビットマシン。
それが―――
「メガドライブ」
セガファン、セガ信者が愛したセガのカセット媒体最期の名機を大特集!
メガドライブ
メガドライブは、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が1988年10月29日に発売した家庭用ゲーム機。
機体に書かれている通り16ビットのマシン。
アメリカ・カナダではGENESISという名称で1989年に発売。
欧州地域や南米地域では日本同様のMEGA DRIVEという名称で1990年に発売されている。
マスターシステム(及びセガ・マークⅢ)の後継機として登場し、別売りのメガアダプタをセットする事でマスターシステムなどとの下位互換を行える。
他にSuper32Xを装着するコトで、専用のハイグラフィックのゲームも可能となった。
見た目から鏡餅と言う人もいたとかw
メガドライブでは、これまでと違い多くのサードパーティーが参戦。
ゲームアーツ、ウルフ・チーム、テクノソフト、エレクトロニック・アーツ、U.S. Goldなどパソコンのメーカーが多くコンシューマー市場へ参入するきっかけとなった。
任天堂のスーパーファミコンより先行しての発売となり、それまでのセガファンを取り込んで多くの名作を産み出した。
メガCDで、CD-ROM媒体でのゲーム作成も行われた。
アクションゲームなどに有名なモノが多く、ソニック・ザ・ヘッジホッグや重装機兵レイノスなど、後々まで続くシリーズになる。
数々のシリーズ
メガドライブ
1988年10月29日に発売された初期生産型。
黒い機体に上部のカセット挿入口付近の丸いデザインが特徴的。
メガドライブ2
1993年4月23日に発売の小型化された廉価版。
ステレオ出力になり、付属のパッドが3ボタンから6ボタンに変更された。
ワンダーメガ
1992年4月24日に発売のCD-ROMを媒体としたメガCDと一体化されたメガドライブ。
MIDI出力、S端子などを備え、CDドライブはトップローディング。
ドライブの開閉が電動で行われるちょっとおしゃれな仕様w
マルチメガ
1994年に発売された、いわゆる海外版のワンダーメガ。
この当時は、海外事業部の各所と別々に企画を進行していた関係上、いろいろなタイプの機体が存在しているようだ。
メガジェット
本体とコントローラーが一体になったメガドライブ。
ちなみにコントローラーは後期型を採用している為、6ボタンになっている。
元々、旅客機内で貸し出しサービス用として日本航空と共同開発されたものを販売した経緯がある。
携帯型に見えるが、電源が必要な為、携帯はできないw
メガCDに接続できなかったり、Super32Xにも対応していなかったりと、手持ち出来ることと引き換えに失ったものが大きいマシン。
ノーマッド
海外のみで発売された携帯型メガドライブ。
ちなみに駆動は単三電池6本必要。
液晶画面にコントローラー端子も装備している為、2P用コントローラーを接続すると、ひとつの画面で2人プレイが可能という離れ業を持つ。
しかも、ケーブルでテレビ画面へ接続することもできる優れモノ。
ただし、残念なことにSuper32XやメガCDへの接続はできない。
テラドライブ
1991年5月に発売した日本IBMと共同開発のPC/ATパソコン「IBM PC」とメガドライブの複合機。
メガドライブが遊べるパソコンといった感じ。
ファンタシースターシリーズの世界観を確立させたといわれる「ファンタシースター2」もこのメガドライブから生まれた。
メガドライブシリーズは、ファミコンやスーパーファミコンの日本でのシェアを上回ることはなかったが、セガ派という現代につながる信者たちを産み出した。
海外では、地域により任天堂に勝利を収めていたとされる、正に名機だ。
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