当時展開していたコンパチヒーローシリーズの1作品。
敵のロボットを「説得」して仲間にするシミュレーションゲーム。
それが―――
初代「スーパーロボット大戦」
シリーズ最新作「スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ」にもつながるシリーズの原点を特集だ!
きみ いいからだしてるね byゲッター1
初代「スーパーロボット大戦」
色々なロボットアニメ作品のロボットたちが競演するシミュレーションRPG「スーパーロボット大戦シリーズ」の第1作目。
当時、バンプレストが展開していたロボットやウルトラマン、仮面ライダーなどがクロスオーバーするコンパチヒーローシリーズの派生作品。
開発時のコンセプトは、「ロボットアニメによる大戦略」。
この初作のみ、コンパチヒーローシリーズの系譜に倣ってロボットが擬人化されているのが特徴。
SDキャラとして描かれ、パイロットなど原作の設定そのままをオマージュしていくのは次作「第二次スーパーロボット大戦」から。
後の作品でも「説得」による引き抜きはシステムとして存在するが、本作のシステムとは違いフラグ管理によるイベント扱いとなる。
この作品での「説得」は、どんな相手でも有効で、特定の条件が必要なキャラ以外は確率で説得が成功するシステム。
精神コマンド
スパロボと言えば精神コマンド。
パイロットの存在しないこの作品にももちろん存在する。
ただし、ヒーローに選んだユニットに以下のうちの三つがランダムで取得される。
こんじょう:ヒーローのHP全回復
あい:現在のステージで撃破されたユニットからランダムで1体復活
ゆうじょう:味方全員のHPを回復
ねっけつ:ヒーローの攻撃力上昇
ひらめき:ヒーローの回避率100%
とっくん:指定したユニットの攻撃、防御、素早さ、カリスマのいずれかを1アップ
きょうめい:通常説得が可能なユニットの説得を100%成功させる
せいぎ:味方全員の忠義上昇、たまにヒーローのカリスマが4アップ
今もあるが効果が違うモノや、完全に存在そのものが無いモノも。
独特のシステム
完全に独自のシステムなのは、ガンダムチーム、マジンガーチーム、ゲッターチームの3チームから一つを選ぶ点と、ゲームボーイ独特の通信対戦機能を利用した対戦モードがある点。
ストーリーに差があるわけではないが、陣営の選択がありその後は説得で仲間を増やしていって自分だけのオリジナルチームを作るというモノ。
そして、そのオリジナルチームで、対戦ができるといった現在のスパロボにはないシステムだ。
リメイク作品
2014年4月24日、PS3・PSVitaで初のリメイク版がダウンロード専売でリリースされた。
グラフィックはオリジナル版で使用した原画を使用してHD画像にアップグレードされている。
更に、新たなロボットも参戦し、オリジナル版の全13話の他に、第2部が追加された。
今のスパロボとは大きく違う作品だが、作品の基礎を作った伝説の作品。
リメイク版で遊んでみるのもいいのではないだろうか?
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