征服王にして英雄、筋肉マッチョの巨漢英霊。
坂本真綾が大塚明夫に変貌する不思議生物。
それが―――
「イスカンダル」
他の王も賞賛する王道を行く英雄王であるアレクサンダー大王その人だ。
今回は、男前すぎる逸話を数多く持つ筋肉……じゃなく大王「イスカンダル」を大特集!
いざ!遥か万里の彼方まで! byイスカンダル
Fateでの「イスカンダル」
真名:イスカンダル
身長:212cm
体重:130kg
地域:マケドニア
属性:中立・善
性別:男性
性別:男性
イメージカラー:朱色
特技:出鱈目な論破、リーダーシップ
好きなもの:冒険、目新しさ
苦手なもの:既成概念、既得権益
天敵:母親
CV:大塚明夫(少年時代:坂本真綾)
第四次聖杯戦争で、ウェイバー・ベルベットによって召喚された「ライダー」クラスのサーヴァントの英霊。
略歴(ZEROでの戦い)
ウェイバー(後のロード・エルメロイⅡ世)によって第四次聖杯戦争に召喚された。
「久しぶりの現世を楽しみたい」という理由で実体化を好む。
ホメロスを読む、テレビを観つつ世界征服案を練る、ラフなTシャツ姿で街に出歩き、現代日本の食事を楽しむ、ゲームソフトをハードごと購入してくる、などこの時代を満喫。
サーヴァントとしては生粋の魂喰い(ソウルイーター)であり、全開の魔力消費はマスターであるウェイバーの生命が危うくなる。
そのため、大魔力消費は自身の貯蔵魔力で肩代わりしていた。
終盤で貯蔵魔力の限界となって、実体化を維持できず嫌がっていた霊体化を余儀なくされるほどに。
そこまでになってようやく察したウェイバーが手を打ったことにより、一度だけとはいえ切り札を使用できる程度には回復。
そして最後の戦いに赴く際、彼の足手まといになる事を嫌うウェイバーは、自ら令呪を使い切り、彼の勝利と世界征服の野望の達成を願い、主従関係を断ち切る。
彼は常に自分と並び立ち、戦場に赴き続けたウェイバーを朋友とみなしていた。
令呪三回分の魔力補強と新たな友を得て、英雄王・ギルガメッシュと激突。
切り札である「王の軍勢」は、ギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」に破られてしまう。
だが、その戦意は折れず、臣と認めたウェイバーへ「生き延びて王の生き様を伝えよ」と命じて、真っ向から英雄王に挑み敗れた。
彼の生き様・闘争心・なにより王道はギルガメッシュも認め、心からの賞賛を贈った。
賞賛を受け、駆け抜けた第二の生の達成感を胸にイスカンダルは消滅していった。
能力
マスターのウェイバーが魔術師として未熟であるコト、「ライダー」クラスで召還されたコトもあり、個体能力よりも宝具の能力に偏った性能となっている。
とは言え、本人の能力は高く宝具に頼らずとも、アサシンの奇襲を難なく切り返し、セイバーの渾身の一撃を片手で防ぐなどハイスペックな英霊。
単騎での戦闘が多かったが、軍略スキルを持ち戦略・戦術にも長ける。
アレキサンダー
何故か少年の姿で召喚されたイスカンダル。
マケドニア王国の若き王子としての名前「アレキサンダー」で表記される。
記憶が失われている訳ではないが、青年期以降の記憶は「実感が薄い」らしい。
幼い頃の声優は坂本真綾さんで、大きくなると大塚明夫さんか……
忍野忍(物語シリーズ)が、スネーク(MGSシリーズ)に進化するわけだ―――怖いなw
史実の「イスカンダル」
イスカンダルとは、古代マケドニア王国のアレクサンドロス(アレクサンダー、またはアレキサンダー)大王を指すアラビア語・ペルシア語での名称。
元々は「Aliskandar」と表記されたが、「al」を定冠詞と勘違いされた為、「Iskandar」と呼ばれるようになる。
kとsが入れ替わった理由は不明らしい。表記間違いがそのまま伝わったのかも知れない。
「アレクサンドロス」は西アジア地域でも英雄として伝わっている為、男性名につけられるコトが多い。
イスカンダルは、イラン(ペルシア)では、アケメネス朝ペルシア帝国を滅ぼした侵略者として記憶されている。
アラブでは、「ズルカルナイン(二つの角をもった王:双角王)」という英雄の伝説に語られ、教典コーランにも神から強大な力を与えられて世界を征服した王として登場している。
数々の地域を征服した征服王だけあり、この他にも数多くの逸話、伝説を残している。
逸話
暴走馬
ブケパロス
彼が王子時代に気性が荒く誰も乗りこなせないブケパロスという馬が王宮に連れてこられた時、ブケパロスが自分の影に怯えるのを見抜き、馬の向きを変えて見事に乗りこなした。
その様子を見た父王ピリッポス2世は満足したと同時に恐れを抱いて―――
「もう、お前は、自分の王国を探した方がいいと思うよ」
と言ったという。
彼の洞察力が伺える逸話。カッコいい!
休日の神託所
決して負けない人
アジアへの遠征前のコト、休業日の神託所を強引に開かせて神託を求めた。
巫女がうんざりしつつ―――
「あなたは決して負けない人だから、大丈夫!」
と告げると、彼は満足して立ち去ったという。
豪胆というか、はた迷惑な人だな……。
全裸の賢者
ディオゲネス
いつも全裸で樽に暮らす賢者ディオゲネスが、コリントスに暮らしていた。
ひなたぼっこを楽しむ彼にアレクサンドロスは「望むものがあるならば全て叶えるけど?どうする?」と質問した。
対する答えは「じゃあ、そこ日陰になっちゃうんで、どいてくれる?」というものだった。
それを受けてイスカンダルの感想は……
「オレ、もしアレクサンドロスじゃなかったら、ディオゲネスになりたいなぁ」
と語ったらしい。全裸か?全裸に憧れちゃった?
英雄への憧れ
アキレウス
東方遠征時、彼はわざわざ本隊を離れてまでトロイへ赴いて、英雄アキレウスの墓に花冠を捧げている。
更に、アテナ神殿に自分の武具を奉納して、代わりにトロイ戦争時代から伝わる武具を貰い受けたという。
その中でも聖なる盾を常に持ち歩いていた。
すごくミーハーで、ある意味オタク趣味であったらしい。ちょっと親近感w
子孫だといいなぁ……
ヘラクレス
彼は自分がギリシア神話の大英雄ヘラクレスの子孫だと信じていた。
インドに侵攻時、ヘラクレスが落とせなかった難攻不落のアオルノスという岩山を陥落させたという。
実際には、現地にこの伝承が残っていないので真偽は定かじゃないようだ。
ヘラクレスか……、体格は似てるw
毒殺なんか怖くない
彼が病に臥せった時、侍医であるフィリッポスが敵「ダレイオスⅢ世」に買収された上、自分の毒殺を画策していると情報が入った。
その手紙を受け取った彼だったが、フィリッポスの前で薬を飲みほしてから手紙を見せた。
フィリッポスは「今後も、医者としての私の指示に従ってくれれば、きっと助かるんで」と言ったという。
その後、王は高熱に苦しんだものの、全快した。
まぁ、毒飲んでも寝てりゃ治りそうな人だしなぁ……。
貴婦人への敬意
ダレイオスⅢ世の母と妃が捕えられた時、イスカンダルは彼女らには非常に敬意を払って接した。
その事を後々に伝え聞いたダレイオスⅢ世は彼の度量を賞賛し、もしも不幸にも王国を失うコトがあるなら、彼が新たな王となるように神に祈ったらしい。
とことん魅力的な王様だな、敵の王にすら賞賛されるコトが多い。
たとえ征服者であっても
「勝利を盗まない」
ガウガメラの戦いの際、臣下から夜襲を進言されたが、彼は―――
「オレは、勝利を盗まないから!今日は寝る!」
と言って全軍を翌朝までぐっすり休ませた。
対するペルシア軍は夜襲を警戒して一晩中起きていた為、無駄に体力を消耗した。
劣勢だったマケドニア軍だが、しっかりと休んだので気力は万全の状態で戦闘に臨むことができたらしい。
率先して自ら寝ちゃったらしい。やっぱり豪快!
兵と共にある王
砂漠の一杯の水
インド遠征からの帰路、砂漠を行軍してペルシアへ向う際のコトだった。
1人の兵が王の為にと、発見した1杯の水を届けてきた。
だが、兵たちは飢えや渇きに苦しみ倒れる者も多くいる状態。
彼は―――
「オレは、せっかくだが皆と共に渇きに苦しむ方を選ぶぜ!」
と水には手を付けなかったという。男前だ!
このように男前な逸話盛り沢山の豪胆なイスカンダル。
真偽の疑わしい話も多いが、総じて魅力溢れる筋肉マッチョであるコトは間違いない。
僕らの筋肉王活躍中!
「Fate/Grand Order」で遊ぼう!
「Fate/Grand Order」は、アニメ化もされた伝奇ビジュアルノベル「Fate」シリーズの新たな物語を楽しめる英霊召喚RPGだ。
物語の舞台は西暦2015年。シバによって観測されていた未来領域が消失し、人類は2016年で絶滅する事が判明する。
未来を変えるべく、術者を霊子化させて2004年に現れた「観測できない領域」に送りこみ、事象に介入する事で時空の特異点を探し出し、これを解明――あるいは破壊する『グランドオーダー』が開始された。
プレイヤーは新人の「魔術師(マスター)」となり、神話や伝説上の英雄である「英霊(サーヴァント)」を率いて特異点の調査をはじめる。
バトルは2つのフェイズに分かれていて、タクティカルフェイズではサーヴァントスキルやマスタースキル、原作にも登場する「令呪」を使用してキャラの能力を向上させる。
次に発生するコマンドフェイズでは、キャラや色の違うコマンドを3つ選択してサーヴァントに攻撃行動をとらせて敵を倒す他、それらの行動によって「NP(ノーブルファンタズム)ゲージ」を溜めるとサーヴァント固有の必殺技「宝具」を使えるようになっている。
アプリゲットが贈る「Fate特集」もご覧ください!
TYPE-MOON作品・奈須きのこさんの大ファン!記者むらさきが、Fateシリーズを徹底紹介!「Fate特集シリーズ」をご覧ください……。