今では当たり前となっているコンピューターゲーム。
この原点が、いつ作られたのか、いつの発想なのか知っているだろうか?
驚くべきコトに、1840年にイギリスの数学者が発想していたのだ!
その数学者こそ―――
チャールズ・バベッジ
「Fate/Grand Order」に登場したコトで知っている人もいるであろう、「コンピュータの父」その人。
今回は、「テレビゲームの原点」を生み出した数学者「チャールズ・バベッジ」を特集していくぞ!
一度でいい、五百年後の世界を見てみたい!それが叶うのなら、いつ死んだって構わない。 byチャールズ・バベッジ(史実)
目次
史実の「チャールズ・バベッジ」って?
イギリスの数学者であり、分析哲学者、計算機科学者でもある。
彼の活躍した1800年代は、蒸気機関の発展により産業・科学が躍進した時代。
蒸気機関による機械式計算機なども発明されていた。
そういった初期の機械式計算機を発明し、更に発展させて世界で初めて「プログラム可能」な計算機を考案したのだった。
これにより「コンピュータの父」と呼ばれるコトとなる。
複雑すぎる設計の為、彼の存命のうちに完成されるコトは無かったのが悔やまれるが、その機械の一部は今でもサイエンス・ミュージアムに展示されている。
1832年に彼が設計していた自動計算機バベッジエンジンは、2002年に組み上げられた。
部品は8000個におよび、重量5tになる巨大なエンジンだ。
ちなみに、サイエンス・ミュージアムには、チャールズ・バベッジの脳も展示されている。
FGOの「チャールズ・バベッジ」って?
真名:チャールズ・バベッジ
身長:250cm / 体重:500kg超(どちらも鎧込み)
出典:史実
地域:欧州
属性:混沌・中立
性別:男性
CV:稲田徹 / イラスト:I-IV
「FGO」に登場するサーヴァント。クラスは「キャスター」。
蒸気機関を用いた世界初となるコンピューター「階差機関」「解析機関」を考案した天才碩学で、現代では「コンピュータの父」とも呼ばれている。
蒸気機関によって変革された世界を夢見ていた。
結局「階差機関」「解析機関」の双方共に完成するコトはなく、夢見た未来は果たされないまま世を去った。
とされている―――
鎧を着ている設定だが、見る限りロボットだ。
史実では、こういう外見の人ではないが、胸元や腰回りの形状は現実のバベッジが写真撮影時に来ていた衣装、各所の金色のモールドは機械計算機の部品を思わせるデザインだ。
そして、クラスは「キャスター」―――当時の技術のレベルからしたら、彼の頭脳は正に「魔術師」に、そしてロボットのような不可解なモノに見えてもおかしくはない。
コンピューターゲームの発想が生まれた1840年代
1840年代に彼が発想したのは、機械にチェスを行わせるというモノ。
そう、これが今のコンピューターゲームの原点に位置する。
チェスの組合せが膨大になることから当時の技術レベルでは成功しなかったが、彼のこの考えがあったからこそ今のゲームたちが生まれたのだろう。
一言で1840年代といっても、あまり想像できないだろうが、当時の出来事を少しだけまとめてみた。
1840年-1842年
アヘン戦争
1842年
江戸幕府が異国船打払令を廃止、薪水給与令復活。
1846年
アメリカ・メキシコ戦争
1848年-1852年
第一次デンマーク戦争
多くの有名な戦争・紛争が世界各国で発生し、大変な混迷の時期だったことがわかるだろうか?
日本など「江戸時代」だ。
ちょんまげの侍がいたような時代に、すでに機械にゲームをさせるという発想に到達し、遥か未来を夢見た人がいた―――
どれほど先を見て、どれほど未来を夢見たコトか。
後の時代、1912年にようやくスペインの技術者「レオナルド・トーレス・ケベード」が、歴史上最初のコンピューターゲームと呼ばれるチェス機械「エル・アヘドレシスタ」を作成した。
実に70年以上の年月を経て、ようやく彼の発想に追いつく人物・技術が誕生した。
2016年の現在、数々のコンピューターゲームが生み出され、世界中の人たちが楽しむコトができる時代となった。
発想を生み出したバベッジと、彼の思いを実現させた先人たちに感謝を。
もし叶うなら、彼、チャールズ・バベッジに今のゲームを遊んでほしいと、筆者は思う。
「チャールズ・バベッジ」登場!
「Fate/Grand Order」で遊んでみる?
「Fate/Grand Order」は、アニメ化もされた伝奇ビジュアルノベル「Fate」シリーズの新たな物語を楽しめる英霊召喚RPGだ。
物語の舞台は西暦2015年。シバによって観測されていた未来領域が消失し、人類は2016年で絶滅する事が判明する。
未来を変えるべく、術者を霊子化させて2004年に現れた「観測できない領域」に送りこみ、事象に介入する事で時空の特異点を探し出し、これを解明――あるいは破壊する『グランドオーダー』が開始された。
プレイヤーは新人の「魔術師(マスター)」となり、神話や伝説上の英雄である「英霊(サーヴァント)」を率いて特異点の調査をはじめる。
バトルは2つのフェイズに分かれていて、タクティカルフェイズではサーヴァントスキルやマスタースキル、原作にも登場する「令呪」を使用してキャラの能力を向上させる。
次に発生するコマンドフェイズでは、キャラや色の違うコマンドを3つ選択してサーヴァントに攻撃行動をとらせて敵を倒す他、それらの行動によって「NP(ノーブルファンタズム)ゲージ」を溜めるとサーヴァント固有の必殺技「宝具」を使えるようになっている。
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