友人と食事をした後、少し飲み足りなかったのでバーを探して街をフラフラと歩いていたら、路地裏に隠れるようにそのバーがあった。
入口は2階。1階の階段付近には、妖艶なピンク色のライトが艶めかしい看板が、申し訳程度に置かれていた。
「今日はバーボンでも飲もうか」。
多分、そんなことを言ったか言ってないか覚えてないかが、多分そんな流れで入店。
席はカウンターが6席程度とテーブル席が一つ。夜中だったから1人しか客はいない。
店の奥からは、スタイル抜群で露出度の高い服を着た女性(?)、この店のママ(?)だろうと思われる方が出てきて、テーブル席に誘導してくれる。
1杯目はビールを。そこから何杯飲んだだろうか。次に気がついた時には、友人がママ(?)に恋相談をしていた。
泥酔に近かった私はあまり記憶がないが、『命は短い。自分の幸せをしっかり考えなさい!』と親身になって話してくれていた気がする。
そこからの記憶がまた曖昧で、次に気がついた時には、私の隣にママ(?)が座っていた。
ママが隣にいることに気づいてから、今度は帰るまでの記憶がない。あの日は、何でこんなに記憶が曖昧なんだろう。
ただ、帰り際に「あなた可愛いわね、ウフフッ」と言われ、ハグをしてくれたことは覚えている。
あとはあのママ、多分ママじゃなくて、どっちかというとパパだった。気がする。
すごく綺麗だったけど。あれはママじゃない。でも、記憶が曖昧で確証がない。
そうだ、今度、真相を確かめにいこう。もう一度、あのバーへ。
お酒は飲んでも飲まれるな
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