72万人分の働きができる戦士だの、67億匹の猿を殺した戦士だの、とにかくやたらと数を盛りたがり、規模がデカいことで有名なインド神話。
そのためか、Fateの世界においてもインド神話のキャラクターは規格外の性能を誇っている。
今回はインドのインドの叙事詩『マハーバーラタ』の中心人物アルジュナとその宿敵カルナについて書いていこう。
施しの英雄カルナ
太陽神スーリヤと人間の娘クンティーとの間にできた子で、生まれた直後に川に流されて捨てられるわ、実力者を怒らせて土壇場で本領が発揮できなくなる呪いを2回かけられるわ、とにかく不幸な人物。まさに幸運D。不幸の代名詞ランサーのクラスは伊達じゃない!
Fate世界においては『Fate/Apocrypha』『Fate/EXTRA CCC』に登場の後『Fate/go』にも参戦。第五特異点にて宿敵アルジュナと大激戦を繰り広げる。
武器など前座。真の英雄は眼で殺す
エクストラアタックで放つ目からピーム(ブラフマーストラ)も健在。前マスターに名づけられたランチャーのクラスは伊達じゃない!
黄金の鎧
カルナが太陽神スーリヤの加護により生まれつき体にくっついていた鎧。
鎧を装備している限り不死身でいられる規格外の鎧だが、ゲーム本編ではその効果は発揮されない。ゲームの都合マスターの実力不足だからだろうか?
霊基再臨で鎧が無くなるのはアルジュナとの決戦の直前に雷神インドラに乞われて譲り渡してしまったことに由来する。
自分の息子(アルジュナ)を勝たせようと策略をめぐらすインドラの想いにこたえ、自らの肉を剥いで鎧を譲り渡す施しの英雄の姿に、インドラは深く感じ入り、鎧の代わりに必殺の槍を与えたとか。
宝具『日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』
インドラに授けられた必殺の槍。本来カルナはアーチャーやライダーの適正もあるのだが、この槍を持っているのでランサー。
伝承では一度しか放つことのできない槍なのだがゲーム中ではNPが溜まれば何度でも発射可能。神性特攻効果の全体攻撃だ。
授かりの英雄アルジュナ
スンティーがカルナを捨てた後、雷神インドラとの間にできた子供でパーンダヴァ5王子の三男。要はカルナの異父兄弟。
しかしそのことを知らぬまま、事あるごとにカルナと衝突した経緯を持つ大英雄。
アルジュナはカルナと同じ師匠の元学び、カルナと同じ「弓」の適性を持ち、武芸の競技会ではカルナと比べられることになる。
そして大抵の場合、周りの人の手によりアルジュナが優遇され、カルナは冷遇される。そのことにカルナも、あるいはアルジュナ自身も納得がいかず、両者の溝は深まって行った。
クルクシェートラの戦い
両者の対立が決定的になったのはカルナがパーンダヴァ一族と敵対するカウラヴァ一族に与したことだった。
イカサマサイコロ賭博により王国を奪われたパーンダヴァ一族とカウラヴァ一族の戦争「クルクシェートラの戦い」でカルナとアルジュナは直接戦うことになる。
ただしカルナは黄金の鎧をなくしている上、肝心な時に戦車が動かなくなる呪いとピンチの時に奥義が思い出せなくなる呪いの二つがかけられている状態だった。
結局カルナは呪いの力のせいで戦車の車輪が泥に埋もれて動かなくなり、どうしようもなくなったところにアルジュナの矢で首をはねられることになる。
…実質複数の助力で寄ってたかってカルナをボコった結末に満足できなかったのか、Fate/goではカルナの敵に回るためだけに人理焼却側に回る頑固者である。
実際どっちが強いのか?
じゃあ実際Fate/goの世界で二人が戦ったとしてどっちが強いのか?
それはもちろんカルナの方である。相性ゲーのFate/goでは弓より槍の方が強いに決まっている。
ただし、アルジュナの宝具は即死効果がある上、神性もちの相手にはさらに即死効果が発動する特性があるため、神性を持つカルナに宝具を当てればワンチャンあるだろう。
ただでさえNP効率のいいアーチャーである上、アルジュナはスター集中スキルとNP獲得スキルを両方持っている。割と早い段階で宝具を撃つことは可能なはず。
…まあ、相性の優劣はそれ以上に強烈なので、大抵の場合NPが溜まる前にカルナにやられてしまうだろうが。カルナがアルジュナに宝具を出す隙を与えるとはまず考えられない。
結論としては「二人が戦ったらカルナの方が勝つ」である。
………乗っている戦車が泥に埋まったりしない限り。