VR(バーチャル・リアリティー)という言葉が浸透し始める前、2014年頃からVRコンテンツの開発に着手し、2015年1月にはスマホ向けアクションRPG「白猫プロジェクト」をOculus Rift向けに移植した「白猫VRプロジェクト」を配信しているコロプラ。
誰もがVRに懐疑的だった時から、その可能性を感じ、開発を続けていた同社の新作2タイトルが3月17日(木)、ついに発表された。
今回、情報が解禁された当日にコロプラ社に伺い、話題の2タイトルを体験してきましたのでご紹介します。
1.Fly to KUMA
ピンクの可愛らしいクマをゴールまで導くアクションパズル。クマは一定の法則に則り、前進し続けるので進行ルート上にブロックを配置することで階段を上らせたり、障害物を避けさせたりしながらゴールまで導いていく。
特筆すべきは、クマの死に方!? 。回転式のこぎりのような罠に落ちてしまうと一瞬のうちで、天に召されてしまうし、レーザーを体に浴びてしまうと体が真っ二つに・・・。むご可愛いとでも言うのだろうか。
視点切り替えでクマに近づくと、こちらを愛らしい目で見てくるのだが、その目を見ながら目の前で無残な姿になるクマたちを見ているのは、ある意味恐怖だった。
ステージ数は100以上とボリュームも豊富な上、難易度もほどよく上がっていく。ただ、最後の方のステージは正直、全くクリアできる気がしなかった・・・。パズル好きでもかなり困難な難易度になっていたので、我こそはという方はぜひ、プレイしてほしい。
2.VR Tennis Online
白熱のテニスゲームが楽しめるスポーツアクション。コントローラーでスマッシュ、ボレーなど打ち分け、ここぞというポイントで必殺技を繰り出しながら敵との駆け引きを楽しむのが醍醐味だ。
特に注目すべきポイントはアングル。一人称視点にしてしまうと、左右動作の多いテニスだと酔ってしまう可能性が高いし、かといって俯瞰で見るタイプだとVR独特の臨場感を失ってしまう。
そこでこのアングル。キャラの「背後」という距離感が採用されていたのだが、これが実に臨場感があり、驚いた。引いたアングルだと少しスタジアムが狭く感じるため、あえてサイズ感を大き目にすることで、臨場感を高める工夫が施されているらしく、細かい違和感を無くしていった結果がこの臨場感につながっているのだと感じた。
また、本作はオンライン対戦にも対応している点も魅力の一つ。
実際にコロプラ社の方と対戦させてもらったのだが、声を上げて楽しめたほど、盛り上がった。
昨年、夏ごろから作り始めた本作。スマートフォンゲームの開発同様、リリースまでのスピード感を大切にしつつも、やはり目を見張るのはそのクオリティの高さだ。
コロプラブランドを背負っているだけあって、その点は抜け目がない作りになっていた。
配信開始は2016年春を予定している。
ハイエンドPCとOculus Riftを購入するのは、少々お高い買い物かもしれないが、このクオリティ、この臨場感、この盛り上がりを体験できるのなら、購入するのもアリだと感じた体験でした。
記事提供元:VR Inside
(ライター:Ryohei Watanabe)