衝撃的な「レジェンドを含む5枚以上のカードのナーフ」発表から2日が立ちました。
とはいえ、シャドウバース開発会社のサイゲームス社は7月31日にナーフを実行すると発表しているので、それまでは現環境に立ち会わなければなりません。
現環境に向かい合ったとき、やはり最大限注意を払うべきなのは「昏き底より出でる者」を採用したヴァンパイアのデッキ。
彼の最大の恐ろしさは、最大16点ダメージのその圧倒的破壊力にあります。
しかし、ロイヤルには彼を狙い済ましたかのように「不滅の英雄・ローラン」が存在していることから、全く絶望するほどでもありません。
彼女がいれば、本来致死となるダメージも最大8点(彼女を突破されなければ4点)に抑えることが出来ます。
しかしながら、前環境では戦場を全て更地にしてしまう「バハムート」の存在、いくら単発ダメージを減衰させてもパワー4となったゾンビが襲い来る「魔将軍・ヘクター」の存在から、あまり活躍できたとはいえませんでした。
しかし今環境でドラゴンはその数を大きく減らしました。
そこで、ここでは「不滅の英雄・ローラン」およびワンダーランドドリームズにおける新たな英雄を迎えた「コントロールロイヤル」を紹介していきたいと思います。
参考デッキレシピと紹介動画
以下は「oRuta」氏によるデッキ紹介動画です。
環境のメタをうまく読んだカードの採用枚数に注目です。
なお、参考デッキレシピはあくまでサンプルなので、動画のものとは異なる点に留意してください。
デッキ概要
盤面を固めるタイプのロイヤルデッキです。
そう聞くと「ミッドレンジロイヤル」に似た印象を持つかもしれませんが、ミッドレンジと異なる点は、相手のライフを削りにいくカードがほとんど採用されていないことでしょう。
また、重コストカードである「古の英雄」と「不滅の英雄・ローラン」が採用されているのも特徴です。
ミッドレンジロイヤルでは彼らが出てくる前に試合を終わらせてしまうことも多いのですが、コントロールロイヤルでは彼らを出す前提で試合を運びます。
カード1枚1枚の質を重視した、まさに英雄譚を語るようなデッキといえるでしょう。
ワンダーランドドリームズで追加された新顔としては、「刃ネズミ」が採用されています。
かわいい見た目とは裏腹に、彼もまたこのデッキを飾る戦士の1匹。
多彩な除去を撃ちつづければ、いずれは手のつけられない剣山ネズミになることでしょう。
マリガンとプレイング
コントロールロイヤルのマリガンとプレイングを紹介します。
以下はあくまで基本的なことなので、場合によっては全く異なってくる点に留意してください。
マリガン
セオリー通り、低コストカードをキープします。
全体除去・AOEといったカードが一切投入されていないため、コントロールデッキであっても序盤のテンポロスは命取りになります。
特に「不思議の探求者・アリス」を絡めた理想ムーブをされるとそれだけで勝負が終わりかねないので、全力で序盤を戦い抜ける手札をキープしておきましょう。
ヴァンパイアを相手取る場合は、極力「火遁の術」をもっておきましょう。
「火遁の術」を持っていない場合、「トーヴ」を処理することができないからです。
プレイング
序盤はとにかく凌ぎましょう。
理想の序盤は、「刃ネズミ」が出ている状態で除去スペルや、「若き鬼狩人・モモ」といったカードで除去を連打することです。
そうなれば相手の高コストカードと2コストカードを交換することができますし、後の状況も有利になります。
盤面を取るのが一番の重要な課題なので、序盤に相手のライフを削るのは良い手ではありません。
盤面第一だと覚えておきましょう。
そうして終盤までもつれこめば、相手はかなり疲弊しているはず。
「不滅の英雄・ローラン」で大ダメージに蓋をすれば、あとは「古の英雄」が相手のカードを次々と屠り、英雄とは何たるかを見せ付けてくれることでしょう。
デッキ改造案
環境にあわせて様々な改造が考えられます。
現環境では「昏き底より出でる者」のせいで潜伏を持つフォロワーへの対処を各リーダーがたくさん備えている状況ですが、仮に「昏き底より出でる者」がナーフによって姿を消した場合は潜伏フォロワーを投入してもいいでしょう。
一見、コントロールデッキと潜伏フォロワーは相性が悪いように見えますが、「ダラダラ天使・エファメラ」等のシステムフォロワーを採用するのも1つの手だと思います。
もちろん、「火遁の術」のバリューが大幅に上昇するのも一種のシナジーです。
環境が低速化し、確定除去のカードが減ってくるようであれば、バフスペルを投入するのもありでしょう。
感想とまとめ コントロールロイヤルの今後はどうなるのか?
コントロールロイヤルは、現状、ヴァンパイアへのメタデッキとしてある程度の地位を確立しています。
ヴァンパイア側にも「デーモンオフィサー・エメルダ」というカウンターがあるとはいえ、(先攻であれば)6ターン目に出てきた「昏き底より出でる者」を対策できるクラスはなかなかありません。
しかし、仮に7月31日のナーフによってヴァンパイアが環境から転落した場合、コントロールロイヤルが生き残れるかどうかは不明瞭です。
もちろん姿を変えて存在は続けるでしょうが、コントロールデッキの特質上、このデッキの本領が発揮されるのはナーフ後の環境が定まってからといったところでしょうか。