パイレーツガールズ（パイギャル）

パイレーツガールズ（パイギャル）は世界の偉人達を集めて海賊団を組むというカードコレクション型のソーシャルゲームだ。

ゲームシステムは一般的なカードコレクション型ソーシャルゲームと同様で、カードを集めてデッキを組み、クエストを攻略していくというものになっている。

つまりごく普通のカードコレクション型ソーシャルゲームに思える……のだが、世界の偉人達が海賊団を組む……という点には少し突っ込みたくなる。

登場する偉人のうち例えばウィリアム・キッドのようなまさしく海賊はイイとしても、坂本龍馬やザビエルは海に関連するものの海賊じゃねえ。

野口英世に至っては、海賊も海のイメージにもつながらねえ。

一体何故この偉人達で海賊団…？と思ってしまうよな。

だがそんな突っ込みも、偉人達が全員女性という時点で引っ込むことだろう。

金髪美女のザビエル……セクシーな女医さん系野口英世……といったように、すべての偉人たちが女体化されているのだ！

つまり、こまけェことはいいんだよ！ということだろう。

何でもアリ！感を最大限楽しむ……そういう心持ちでプレイすべきゲームだ。

何でもアリ！というカオスでB級なゲームに見える本作だが、グラフィックにはガチで気合が入っている。

海賊船同士の砲撃戦が3DCGで描かれる本作のバトルを一度見れば、「B級」だとか「どうせソシャゲだろ？」という認識は一気に吹っ飛ぶことだろう。そして、気合が入ったグラフィックに支えられた本作最大の特徴が、海賊船のカスタマイズだ。

カードコレクション型のソーシャルゲームというと、普通はカードを数枚組み合わせてデッキを作る。

どんなカードを組み合わせるかによって、デッキの強さが変わるワケだ。

このゲームでももちろん、カードの組み合わせによってデッキの強さは変わる。

だがそれだけではなく、自分の持つ海賊船の姿も変わるのだ。

海賊船の姿はどんなカードをどんな順番でデッキに入れるかによって変わるため、いろいろなカードを組み合わせて、自分好みの海賊船にカスタマイズしていく楽しさが味わえるぜ。

もちろん本作のバトルにおいて、海賊船はカスタマイズしたその姿で活躍してくれる。

自分好みに仕上げた海賊船が相手の海賊船を倒す様子は、興奮せずにはいられないぜ。

海賊船カスタマイズがおもしろいものだから夢中になってしまうのだが、実は海賊船カスタマイズはこのゲームを攻略する上では落とし穴になっている。

なんといっても本作はカードコレクション型ソーシャルゲーム。

デッキに入れたカードの強さと、バトル時に発動したスキルによって勝敗が決るゲームなのだ。

このゲームでは最大10枚のカードによってデッキを組むことができるが、この内スキル発動させられるのはメインとして登録した5枚のみ。

またメインのうちリーダーとして登録したカードのスキルは必ず発動する。

よって、どんなカードをメインに配置するか？どのカードをリーダーとするか？がバトルを左右するぜ。

海賊船カスタマイズする楽しさは捨てがたいのだが、本作を攻略する上ではどのスキルを発動させるかという点からデッキを編成することが重用だ。