クロノ・トリガー (アップグレード版)
SQUARE ENIX Co.,Ltd.
スクエニ系RPG
Android:1,220円 iOS:1,220円
世界に誇る超傑作RPG、操作性が大幅改善され登場。20年経っても色褪せぬ、日本のRPGの金字塔ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
世界的傑作RPG、操作性が改善されて登場
「クロノ・トリガー」は、言わずもがな、名作。
1995年に発売され、PSやニンテンドーDSにも移植された、世界的人気を誇るRPGだ。
スマホ版は今回「アップグレード版」と銘打ち、以前より操作性を改良し、オートセーブも実装。
時空を駆け巡る壮大なストーリー、神がかったドット絵、とサウンドトラックを堪能しよう。
スクウェアとエニックスが手を組んだ「夢のRPG」
今更「クロノトリガー」の魅力を説明すると、1995年に「ドラゴンクエスト」の堀井雄二、「ドラゴンボール」の鳥山明、「ファイナルファンタジー」の坂口博信らによるドリームプロジェクトから生まれた奇跡的なRPGである。
アクティブタイムバトルや「つよくてニューゲーム」、10種類以上にも分岐するエンディングなど、まさにスクウェア黄金期の集大成と言える。20年以上の時を経て、未だ傑作と呼ばれる完成度を誇っている。
移植版の追加要素も網羅。
本作はスーファミ版からPS版に移植された時のオープニングムービーやDS版に移植する際に追加されたダンジョンも網羅している。
入るたびに形が変化するダンジョン「次元のゆがみ」と、様々なクエストをクリアしていく特別なダンジョン「竜の聖域」がプレイ可能だ。
ということは、DS版で追加された「クロノ・クロス」へと続く、衝撃的なエンディングも見れるということだろうか。未見のユーザーは是非プレイしてほしい。
クロノ・トリガー(アップグレード版)の特徴は、奇跡的な完成度(そして改善された操作性)
クロノトリガーの魅力を思い入れ抜きで語るのは難しい。タイムトラベルを題材にしたシナリオ、勿論鳥山明のキャラデザを具現化したドット絵、世界観をこれでもかと引き立てるBGM…すべてが自分の少年時代の中でキラキラと輝いている。
メインストーリーからミニゲーム、サブイベント、マルチエンディング、クリア後の楽しみ、すべての作り込みが半端ない。何周もしたくなる、尊いRPGだ。
操作性も改善され、原作の魅力を十分に堪能できる。
従来のスマホ版の問題点だった移動パッドによる操作性の悪さは大きく改善され、オートセーブ、オートバトルにも対応した。これで「死の山」や「アリスドーム」で、操作に困って詰むということはない。
今回同時にリリースされたSteam版は不評が多く、不安もあった(どうやら移植に不備があったようだ)。
確かにスーファミ版とフォントが違ったり、グラフィックに若干の違和感を感じなくはない。とはいえ、2018年にプレイするなら、このスマホ版が最も身近かつ適切な選択肢であることは間違いないだろう。1200円という価格もお手頃だ。
100点を超える「神曲」の数々
語られ尽くされた話を繰り返して申し訳ないが、BGMの素晴らしさについて語らせてくれ。
光田康典(当時、若干23歳!)によるサウンドトラックの美しさは、特筆せずにはいられない。タイムスリップした先、中世のフィールドで流れる「風の憧憬」の儚げな旋律、古代の浮遊大陸で「時の回廊」が流れる、映像と音楽が完璧にシンクロする瞬間。20年経って色褪せぬ、いや、寧ろ更に際立つ名曲群の強さに惚れ惚れする。
どの曲も、果てしない時空の冒険を最大限に彩る奇跡的な完成度だ。自分は本作のサウンドトラックを何歳になっても永遠に聴き続けるだろう。
ゲームの流れ
時は現代。王国の千年祭から時空を超えた冒険ははじまる。
あの頃のオンボロブラウン管テレビと比べたらスマホって超絶画質いいな。
スマホ版の最も評価するところは大きく改善された操作性にあり。
個人的にはオプションで移動方法を「ダッシュ」だけにするとストレスがないように感じた。スーファミでもBボタン押しっぱなしだったし。
戦闘はオートバトルにも対応。ボタンがない操作だが慣れれば違和感なくプレイできる。
封印された宝箱、怪しい所を調べたりすることで強力な武器防具が手に入る。
無理にショップで整えずとも、宝箱から出てくる武具で結構事足りることも。
戦闘では個々の技を組み合わせる「連携」が重要かつ強力。
「かいてんぎり」と「かえんほうしゃ」を組み合わせた「かえんしゃりん」。なんて中2心をくすぐるネーミングセンスだ。
クロノ・トリガー (アップグレード版)攻略のコツ
久方ぶりにプレイして思った。なんと親切なレベルデザインだろうか。主人公は強く、強敵が現れたと思ったら技を覚え、仲間が加わる。
ボス戦前にはセーブポイント。宝箱には強力な武具。アイテムを取りこぼしても次の店で買える。どうしようもなくなった時だけ、レベルを上げ強力な技を覚えればよい。
様々な隠し要素を見つけていこう。
光る何かがあったらステータスをアップするカプセルの目印だ。また、各所に点在する開かない扉、封印された宝箱はストーリー後半で取れるようになる。場所を忘れずにいよう。
前述の通り、全般的に難易度は低く、行き先も明確に提示してくれるため、序盤はさほど困ることはないだろうが、RPGに不慣れな人は回復アイテムを多めに買い込んでおけば安心だ。
周回プレイに耐えうる面白さ
低難度を物足りないと思うコアユーザーもいるだろうが、誰でもエンディングまで辿り着ける優しさにも思える。ほどよいボリュームな上、ゲーム序盤からラストボスに挑むこともできる。
忘れちゃったかつての少年少女も、まだプレイしてない幸運なユーザーも、(今からまた、こんなにドキドキできるなんて!)ネタバレを防いでもらうのが楽しめるコツだろう。
Wikipediaの容赦ないあらすじ解説を回避し、ご丁寧にすべてを網羅した攻略サイトを見ず…クリアして、取りこぼした要素をもう一度攻略して、そこから、たくさんのエンディングをコンプしてほしい。それだけの面白さが、本作にはあると強く断言する。