ドラマ『優しい時間』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年2月27日
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2005年1月〜3月に放送されたドラマ『優しい時間』

この記事では、ドラマ『優しい時間』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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ドラマ『優しい時間』はどんな作品?

話数 全11話
放送年 2005年1月期
放送枠 フジテレビ系 木曜22時(木曜劇場)
脚本 倉本聰
吉田紀子
田子明弘
小林彰夫
演出 田島大輔
宮本理江子
西浦正記
音楽 渡辺俊幸
アンドレ・ギャニオン
主題歌 平原綾香「明日」
キャスト 寺尾聰
二宮和也
長澤まさみ
余貴美子
大竹しのぶ
小泉今日子

アンドレ・ギャニオン 倉本聰 吉田紀子 宮本理江子 小林彰夫 渡辺俊幸 田子明弘 田島大輔 西浦正記 二宮和也 余貴美子 大竹しのぶ 寺尾聰 小泉今日子 長澤まさみ

主人公

名前(演) 湧井 勇吉(寺尾聰)
年齢 59歳
職業など 喫茶店「森の時計」オーナー

あらすじ

これは汚れた都会ではなく、忘れられたような清らかな田舎の一軒の喫茶店の物語である。
引用元:番組公式サイト

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『優しい時間』の各話あらすじ

第1話 雪虫 

あらすじ

湧井拓郎(二宮和也)は、3年前交通事故を起こし、同乗していた母・めぐみ(大竹しのぶ)を死なせてしまった。父・勇吉(寺尾聰)は商社のニューヨーク支店長を辞めた上拓郎と別れ、めぐみの故郷・富良野に喫茶店「森の時計」を開いた。だが、それを知っためぐみの親友・朋子(余貴美子)は、拓郎を父の近くにと、美瑛町の陶芸窯「皆空窯(かいくうがま)」に住み込みで就職させた。朋子も富良野で喫茶店「北時計」を開いていた。勇吉は拓郎と事件以来連絡を取っていなかった。拓郎も父が自分を許しているかいないか確信がなかった。
ある日、「皆空窯」の主人・天野六介(麿赤児)が拓郎に「北時計」の届け物をするように言い付けた。富良野と聞くと父を思い出す拓郎だった。「北時計」に着くと、拓郎は朋子に、自分が初めて作ったマグカップを父への贈り物として託した。その日は勇吉の還暦の誕生日だったのだ。拓郎は自分からのプレゼントであることを秘するように念を押した。
その帰りにスーパーに寄った拓郎は、買いに来た皿類をそそっかしく割ってしまう少女・梓(長澤まさみ)に出会い、皿が欲しけりゃ「皆空窯」まで来い、と連絡先を教えてやった。梓は「森の時計」の店員だった。
店には勇吉のほかにリリ(森上千絵)とミミ(髙橋史子)が働いており、客の立石(國村隼)がコーヒーを挽いていた。そこへ、水谷三郎(時任三郎)と美子(手塚理美)の夫婦が入って来た。水谷は商社時代の勇吉の後輩であった。
水谷は会社を辞めて美子の故郷・秋田でペンションを開くと言う。それは美子の夢であった。夫婦は、まさに先輩である湧井の暮らしぶりを参考に見に来たのだ。
そこに朋子もやって来た。朋子は件のマグカップを誕生日プレゼントとして勇吉に渡した。勇吉は朋子が誕生日を知っていることを不思議がる。朋子は天を指差し「メグに頼まれたのよ」と笑って誤魔化しながら「息子さんのこと気にならない?」と拓郎のことをそれとなく切り出す。勇吉は「向こうから連絡してくるでしょう。男は一人でやっていくものです」と静かに語る。
テラスでコーヒーを飲みながら水谷は美子と語らった。美子は穏やかな顔になった勇吉のことを「めぐみさんの気持ちに従っているのよ。めぐみさんは、こんな腰の据わらない生き方は辛いって言ってたわ」と想像する。二人は店を出て、空知川の川原に降り立った。ふわふわと雪虫が空を舞っている。その時、美子が突っ伏して倒れてしまった。
そのころ、「森の時計」には常連の田村(正名僕蔵)と滝川(納谷真大)がいて、そこへ立石が戻って来た。立石は娘が恋人を連れて帰って来たうえ、できちゃった婚をするのだと嘆く。あまつさえその男は自分より年上。だが立石は「所有権が移ったと確信した」と納得した様子を見せる。そこに常連横山(水津聡)も姿を見せ賑やかになったところで、全員が雪虫に気付いた。すると勇吉の耳にめぐみの声が届いてきた。「雪虫が飛ぶと、富良野では10日後に初雪が降るのよ」……その時、病院からの電話が鳴った。美子が運び込まれたのだ。
勇吉が病院へ着くと院長が勇吉との関係を聞いた上で、美子が重い癌であると告知した。
勇吉はそのまま店に戻った。相変わらず梓は皿を割っている。閉店時間になって水谷が戻って来た。水谷は、美子が長くないこと、ペンションの話はすべてフィクションで美子の夢に付き合っていたことを話した。「残酷だな」と言う勇吉に水谷は「付き合う内に本当にそうしてしまおうかと思うようになってきた」と告白する。さらに「美子は湧井さんのところが本当の家庭ね、と言ってました」と付け加えた。だが勇吉にはめぐみの涙の記憶が蘇ってくるだけだった。
水谷も帰り、一人きりになった勇吉の前に「お誕生日おめでとう」と、めぐみが現れた。めぐみは「還暦旅行をするつもりだった」と言う。勇吉は「それに拓郎も連れて行ってやりたかった」と告白する。めぐみは拓郎の作ったカップに気付き、それで飲ましてとねだった。勇吉は「最近、優しい気持ちになって、あいつと話したくなる。ここに来る素朴な人達のおかげで優しくなっているんだ」とめぐみに白状する。
そのころ梓は「皆空窯」に拓郎を訪ねていた。

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第2話 拓郎

あらすじ

勇吉(寺尾聰)はコーヒー業者の安西(田中圭)と渓流釣りを楽しんでいた。安西は若いがフライフィッシングの先生で髪を染めている。勇吉はそれが気になって、その理由や親の反応を取りとめもなく聞いてしまう。それは、めぐみ(大竹しのぶ)が事故死した時、拓郎(二宮和也)が髪を染めていた記憶にさいなまれていたからだ。
台風情報が流れる朝、梓(長澤まさみ)は、拓郎からもらった「皆空窯」の廃棄皿をリリ(森上千絵)に自慢気に見せていた。「いいんじゃない」と言うリリは勇吉の弁当を作っていて気もそぞろである。ところが「森の時計」に行くとミミ(高橋史子)は「カレーには合わないし、店にも合わない」と梓の皿を頭ごなしに否定する。納得いかない梓は勇吉に裁定を求めるが、優柔不断の勇吉はリリに意見を求める。なんと朝とは違ってリリもミミの意見に賛同。結局、勇吉も二人の意見に倣ってしまう。悔しさと怒りで梓は、裏口に出て皿を全部叩き割ってしまった。ついでにリリも弁当渡しをミミに先んじられる。梓はそのまま車に乗って、親切にしてくれた拓郎のために爪ブラシを買いに出てしまった。
「森の時計」に変なカップルが現れた。新婚旅行中の川西秀子(田畑智子)と健(中村俊太)である。秀子は健から逃れるように店内で動き回り、健は怒ったように外に出てしまった。そこに現れた朋子(余貴美子)とミミが残された秀子に事情を聴く。と、なんと新郎にレイプされたと言う。何のことはない「足の指をなめられた」と言うのだ。絶句する朋子たち。「絶滅珍種だ」とミミ。「警察に行く」と言う秀子をなだめ、朋子は「北時計」に連れて行くのだった。
爪ブラシを買った梓は、拓郎に届けに「皆空窯」にやって来た。土こねやロクロを見学する梓。そこへ六介(麿赤児)が入って来た。が、すぐ消えた。六介は妻の洋子(朝加真由美)に、我が息子に彼女が出来たが如く慌てて相談するのだった。梓が引き上げて六介が再び現れた。「まあ、気をつけて交際しろ。オレも朋子さんから預かってる身だ」と説教した後、「そう言えばボツにした皿を使うから持って来い」と拓郎に命じた。
衝撃の拓郎は、大急ぎで梓に連絡を取る。車中の梓も凍りつく。強い雨も降り始めた。「もう、ないんです。全部割っちゃったんです」。しようがなく、拓郎は六介に「全部割った」と報告するが、六介は「破片でいいんだ」と追い討ちをかける。拓郎はすぐに梓に連絡を取り直す。「破片ね」。了解した梓は「森の時計」へ向けてスピードを上げた。到着すると挨拶もなしにゴミ置き場へ。破片の入った袋を見つけると、車に乗せ、再び「皆空窯」へと車を飛ばした。が、天候は大嵐になっていく。
拓郎は外を見て不安になっていった。来られるのだろうか。たまらず拓郎は車に飛び乗って、梓を迎えに走った。ワイパーもきかない大雨である。と、前方の道路に立ち往生した車が止まっている。梓の車である。拓郎は皿の破片入りの袋を握り締める梓を車から救い出し自分の車に乗せて、六介から借りている自分の家へ走った。
拓郎の家で、シャワーを浴び服を乾かす梓は、風呂上りゆえ拓郎を外させて電話する。「森の時計ですか……。ごめんなさい」。その言葉は拓郎の耳にも届いた。「森の時計……!?」。そこには父がいる……。
そのころ、「森の時計」には健が戻って来ていた。ミミが勇吉に「少し意見してください」と煽る。勇吉もつい説教を始める。だが、どうもかみ合わない。「人にはいろんな成長の仕方がある」「初めて他人と結ばれる時は礼儀が必要だ」「女はもろくて強い、いや強そうで弱い……」。そこへ秀子が帰って来た。「行こう」と秀子。「うん」と健。
「森の時計」閉店である。リリが朝作った弁当を勇吉のために置いていく。一人きりになった勇吉の前にメグことめぐみが座っている。勇吉はメグに語りかける。「拓郎に何も教えていなかったな。あいつは礼儀を知っているのかな。あいつと付き合えるのかな」。メグは「あなたの心が解けて愛せればね」と言う。「あいつは誰かに愛されているのかな」と勇吉。メグは「きっと愛されてるわ」と答えるのだった。
そのころ、梓は拓郎が飾っているめぐみの写真に気がついた。洗面所の拓郎は、「それはお袋で死んだよ」と答えながら、梓の爪ブラシで歯を磨いているところだった。

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第3話 初雪

あらすじ

「森の時計」の寒い一日が始まろうとしていた。勇吉(寺尾聰)はめぐみ(大竹しのぶ)の遺影の前に自分と同じ質素な朝食を供える。もう十勝岳の裾まで雪が来ている……。
ペンションオーナー滝川(納谷真大)が、美しい女性を伴って「森の時計」にやって来ていた。美可子(清水美砂)である。勇吉たちと話し終わって二人が帰ると、常連、音成(布施博)や佐久間(久保隆徳)らが「あの美女は?」と騒ぎ出した。勇吉たちが美可子は滝川の親戚で、旦那さんが亡くなり東京から転居して来た、と説明する。未亡人と聞いて常連はさらに大騒ぎするのだった。
そんな午後、二人の男性客が現われた。水を持って行った梓(長澤まさみ)が、凍ったように調理場へ戻ってきた。「お姉ちゃん、あいつが来た!」とリリ(森上千絵)に言う。「あいつって?」とリリ。「松田先生よ!」。ただならぬ様子を不審に思った勇吉の気をそらすためリリは梓を買い物に出す。梓が外に飛び出すと、その松田(佐々木蔵之介)が追って来て「心配していたんだ、元気?」と親しげに声を掛けてきた。すかさずリリが「早く行きなさい」と叫び、梓は車に飛び乗った。
二人が帰ってからリリは勇吉に、松田のことを説明した。松田は梓の初恋の相手だった。松田の方も妻がありながら積極的で、それが学校で話題になり、梓がいじめに遭った。松田はそのまま身を引いたが、梓は傷ついて学校へ行かなくなり、リストカットするまでになった……というのだった。
そのころ梓は、スーパーでふと二人用鍋物セットに目を留め、かごに入れていた。
夜になって拓郎(二宮和也)が家へ戻ると梓が待ち受けていた。「一緒にお鍋食べようと思って」と梓。拓郎は長く待ち続けた梓に感じ入り、鍵の隠し場所を教えた上で一緒に家の中に入るのだった。久し振りの一人きりではない食事を拓郎は楽しんだ。梓の身の上話を聞くことになった。梓は姉リリと暮らしている。リリの旦那は蒸発した。その前には、炭鉱事故で父親が死んだ後、母親も隣のおじさんと消えた、と梓は悲しい笑みを浮かべて話す。「今は姉ちゃんと『森の時計』で働いている」と言う。それは拓郎も知っている……。「かっこいい、謎のマスターなんだ」と梓。拓郎は複雑な気持ちになっていった。
店を閉め、いつものようにめぐみ用の拓郎が作ったカップを置き、一人の時間を過ごしていた勇吉の前に朋子(余貴美子)が現われた。酔っている。「お見合いしたんですって、きれいな未亡人と」とからむ。離婚した元の亭主が死んだという知らせを受けていたのだ。「あんた、まだメグのことが忘れられないの」と勇吉を問い詰めると、突然「死んだ人間のこと考える暇があるなら、生きている人間のこと考えなさい。息子に会ってやんなさい」と怒り出した。「知ってるんですか、あいつの居場所を」と返す勇吉。朋子は一瞬の間をおいて「シーラナイ」と誤魔化した。……勇吉は、朋子の「北時計」でコーヒー店修行をしているある吹雪の日、突然現われた拓郎のことを思い出した。勇吉は父を慕ってやって来た拓郎を「もう切れたはずだ。お前は一人でやってきたし、これからも一人でやっていくと言った」と拒み、外へ飛び出したことを……。「一人でいて肌恋しくなったことないの」と言いながら、しなだれかかる朋子の様子で勇吉は現実に戻った。勇吉はあわてて朋子を送るため立ち上がるのだった。
美可子が一人で「森の時計」にやって来た。富良野の静けさに目を覚ますこと、コーヒーミルの音で夫を思い出すことなどつれづれに語る美加子の側で勇吉は、生前のめぐみがこのコーヒー店のスタイルを提案したことを思い出していた。
と、その時、リリの「やめてください」という声で我に帰った。松田が再び現われたのだ。勇吉は松田と対峙した。松田は自分が梓を傷つけたことを理解した上で「一言直接謝りたい。そうでないと気が晴れない」と言う。勇吉は「誰のために」と問い返した。松田は黙り、そして言った。「確かに自分のためかもしれませんね。ただこれだけは言っておいてください。僕は卑劣だったけど真剣だった、と」と言い残し、去って行くのだった。
それを厨房の隅で聞いていた梓は拓郎に電話した。「今夜遊びに行っていい?」。だが拓郎の方は、皆空窯の六介(麿赤児)の長男洋一(星野源)が帰って来てジンギスカンをやるので無理という答え。梓は、拓郎と自分のために作ってきた弁当を捨てた。
皆空窯に3年ぶりに洋一が帰って来た。大喜びの六介。と、洋一は結婚すると言い出した。それでも喜ぶ六介。だが洋一は相手を連れて来ていると言う。さらに喜ぶ六介はすぐに上げろと言い、宴は盛り上がる。紹介された美人の紀子(吉井怜)に六介、もっと喜ぶ。しかも妊娠中ときた。「おれたちも、じいさんばあさんか!?」。六介の喜びは絶頂に達した。拓郎は、六介家族の幸せな光景を見ながら、自分が別れの日に勇吉に言った言葉を思い出していた。「一人で生きます。これまでもずっと一人で生きてきましたから」。勇吉は激情をこらえて震えながら「お前はお母さんを死なせた上に、ショックなことを俺に言った。よく言った」。それで勇吉は拓郎の前から消えたのだった。拓郎は宴の場を離れ、車に乗り込んだ。
「森の時計」では、勇吉がメグと話していた。「あの未亡人、きれいね。それとも朋子の方が趣味?」。意地悪な質問をするメグ。「あなたも再婚を考えたら?」。答えの出せない勇吉は、薪を取りに、外の小屋へ出た。何か物音がした。「狐か?」。
それは涙でほほを濡らす拓郎であった。拓郎の頭に初雪が降りてきた。

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第4話 根雪

あらすじ

「森の時計」の水道管が凍って常連の水道屋・立石(國村隼)に早朝から仕事を頼む羽目になった。富良野はもう、根雪である。そんな「森の時計」には、朝から窓際でベッタリくっついて離れないアベックが居座り、変なムードが漂っている。立石は、「娘と婚約した下品な“パチンコ王”が、結納金1000万円出すと言い出し、それは欲しいし、娘を売り飛ばす気がするし、悩んでいる」とミミ(髙橋史子)に話し出した。と、横で聞いていた梓(長澤まさみ)が大声で「不潔です、破談にすべきです」と喚き立てるのだった。その梓は、どうも、オーダーを忘れるし代金の計算もうまくいかないのだ。
昼を過ぎても、そのアベックはじっとしている。そこへ佐久間(久保隆徳)が現れた。小声で勇吉(寺尾聰)に「電機店の音成(布施博)が、顔見知りに金を無心している。ここにも来たか」と言うのである。音成は現れてはいなかった。
午後3時を回ってもアベックはそのままであった。リリ(森上千絵)が「死んでるんじゃない」とまで言い出す。そこへやっと風間刑事(山下澄人)がやって来た。制服の警官も伴っている。4人がアベックに近づく。と、件のアベック、突然体を起こし「行こうか」と行ってしまうのだった。
その後で音成が現れた。勇吉に「頼みがあるんだ。時間が残ってないんだ」と切迫した様子だ。「200万円、いや、150、100でもいい。6時までに用意しないと店を取られちまう。お願いします」と懇願する。だが、勇吉は「できません」とピシャリと拒否した。「私は商社にいて金の怖さは身に染みています。あなたは友人です。友人に金の貸し借りはいけません」。音成は諦めたが、席を立とうとはしなかった。そのやり取りを陰から見ていた梓は勇吉に対して怒りの表情を見せていた。
6時になり、梓は帰路に着いた。その途中で商品を運び出す騒ぎになっている「音成電機店」に気付いた。再び怒りが込み上げてくる梓だった。梓は思い立ったように車を走らせた。
「森の時計」では音成がコーラスの練習を聞きながら「高校のコーラス部に好きな子がいて、6年がかりで口説き落とした。それが今の女房。合わす顔がない」と慟哭するのだった。
六介(麿赤兒)は、拓郎(二宮和也)の家の中に女の子がいるのに気付いた。前にも見た子だ……梓である。梓は音成電機店の騒ぎを見て拓郎の家に向かったのだった。六介は自宅にとって返し、洋子(朝加真由美)に「何かあるといけない。朋子さんに連絡した方がいい」と促すのだった。
後日、「皆空窯(かいくうがま)」に朋子(余貴美子)が訪ねて来た。朋子は「修行中は専念しなさい。女の子を家に上げちゃだめ。他の人以上に自分に厳しくしないといけない」と拓郎を諭すのだった。
そのころ、梓は、レジの金をポケットに入れていた。ミミがそれに気付いた。梓は「計算が合わず、現金の方が多かった。分けただけだ。盗ったんじゃない」と言い張る。その騒ぎに勇吉も気付いた。「以前は少なくて自分のお金をレジに入れた。今度は多いからポケットに入れただけだ。盗みとは違う」と言い募る梓に、勇吉は「傍目には盗んだと思われても仕方ない行為だ」と静かに諭すが、梓は「信じられない!! 警察に突き出せば!! 私この店辞めます」と外へ飛び出すのだった。
梓はそのまま拓郎の所へ行った。朋子との約束があるので、拓郎は家に上げず車の中で話を聞くことにした。梓は堰を切ったように勇吉を罵った。「あのオヤジ信じられない!! いきなり盗ったって言うことないと思うわ。あのオヤジ、常連客にも冷くお金貸さないの。偉そうに。あのオヤジ何様のつもり!!」。徐々に拓郎の顔色が変わっていった。ついに鋭く「オヤジって言うな」と声を上げた。「あの人は俺の親父だ。親父の悪口をこれ以上言うな」。そう言い放って拓郎は梓の車を飛び出し、家に駆け込んだ。それを追った梓は、鍵の掛かったドアの外から「どういうことよ」と叫び続けた。
「森の時計」の前にパトカーが止まり風間が降りて来た。勇吉が出ると「音成さんが自殺しました。一緒に行くかい」と風間。勇吉は間を置いて誘いを断った。カウンターに戻った勇吉はメグ(大竹しのぶ)の声を聞いた。「あなたがあの人を追い込んだわけじゃないわ」と、優しく声を掛けるメグ。「俺は周囲に厳しすぎるのかな」と勇吉。「厳しい人がいなかったら世の中どんどんだめになるわ。そろそろ憎まれ役の年齢なのよ」と、メグは少し笑うのだった。

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第5話 記憶

あらすじ

 勇吉(寺尾聰)に怒られ、拓郎(二宮和也)のもとへ行った梓(長澤まさみ)は、拓郎から勇吉が父親であることを聞かされ、さらにショックを受けた。なかなか家に戻らない梓を心配し、勇吉は朋子(余貴美子)のもとへ電話を掛けるなどして梓を探した。「森の時計」まで立ち寄った朋子は「いちいち気にしてたら始まらない」と勇吉を慰めながら、音成(布施博)の自殺の話を持ち出した。朋子は、返ってこないことを承知で「300万円貸した」と言う。その時、やっとリリ(森上千絵)から「梓がアパートに帰って来た」と連絡が入り、梓行方不明騒ぎは事なきを得た。
だが、梓のショックは覚めやらず、リリと口をきく様子もなかった。布団を被る梓は、車の中で拓郎から聞いた勇吉と拓郎の関係を思い出していた。「俺は、俺が原因の交通事故で母親を死なせてしまった」と告白する拓郎。「母さんを愛していた父さんが俺に口をきかない気持ち、俺はものすごく理解できるんだ」。
翌朝、「森の時計」はいつものように営業を開始した。そこへ、ぼーっとした中年男(小日向文世)が入って来た。その男がリリに言う。「私、どうしてここにいるんでしょう」。男は記憶を失っていた……。
常連客の横山(水津聡)や滝川(納谷真大)、獣医の木梨らとリリやミミ(高橋史子)が男の持ち物などを調べるが、一向に埒が明かない。
そんなころ、梓は朋子の「北時計」のドアを開けた。朋子は「マスターがショック受けてたわよ」など軽口を言いながら梓を受け入れる。と、梓は「ママは拓郎さんを知ってるんですか」と切り出した。朋子は、拓郎のもとへ出入りしている少女が梓であると察した。梓は拓郎と勇吉の関係を知ったことを、朋子に語った。梓は「なぜマスターは拓郎を許せないのか」と突っ込んでくる。朋子は「勇吉さんは、海外赴任中に自分がまったく知らなかった拓郎の非行や苦しみを母親のめぐみが一人で背負っていたことにショックを受けた。勇さんはメグも拓のことも信じ切っていたから、息子に裏切られた気持ちが強い。その分、拓郎を許せないんだと思うよ。分かんないかもしれないけど」と言い聞かせるように説明するのだった。
音成の通夜が近所の寺で始まった。勇吉はじめ「森の時計」の常連客らが顔をそろえている。その時「森の時計」にはまだ記憶喪失の男がいた。リリたちが持ち物から分かったことで旅館などを当たるが相変わらず成果はない。そこへ、田村(正名僕蔵)が入って来た。田村は「音成が自殺したメロン農家の納屋を、持ち主が寝覚めが悪いと壊すらしい」など話し始めた。すると、男が反応した。「メロン農家……納屋……。戻って来た、記憶が……」。徐々に記憶を手繰る記憶喪失の男。「そうだ、私は金融業者だ。音成さんの取り立て担当で、うまくいかず、音成さんに本当にひどいことを言いました。で、ご主人が自殺……。それで今日お通夜に伺ったんです」。男は音成の通夜に飛び出して行った。
しばらくすると、通夜を終えた勇吉や常連客らが帰って来た。軽口や冗談も湿っぽくなる。そんなころ町を行く梓の携帯電話が鳴った。拓郎からである。拓郎は「親父は、君を傷つけるために言ったわけじゃない。分かってやってくれ」と言う。梓は「そんなに優しいのに、なぜ会おうとしないの」と問い返す。だが、拓郎は答えず、「おやすみ」と言って電話を切ってしまった。
皆が帰った後の「森の時計」に音成の妻・春子が顔を出した。恐縮する勇吉に、春子は香典を返そうとする。「過分なお志を頂き、お返しします」と言うのだ。春子は続けた。「主人が失礼なお願いをしていたことは知っていました。しかし、もうこれ以上皆様のお情けにすがる必要もありません。お気持ちだけ頂戴いたします」と気丈に香典の包みを勇吉に渡すのだった。
勇吉が包みを手にカウンターに戻るとめぐみ(大竹しのぶ)が笑っている。「借金の申し出を断ったから、わだかまりがあってたくさん包んだでしょう。あなたって冷たい振りするくせになりきれないのよね。アズちゃんにも同じ」とめぐみ。勇吉が「俺はもともと冷たくなんか、ないんだ。そう見えるとしたら……」と言いかけた時、外で物音がした。勇吉が裏口に出ると道路の雪かきをしている人影が。梓である。勇吉に気付いた梓は顔を上げぬまま「昨日は御免なさい。もう一度この店に置いて貰えませんか」と頼むのであった。

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第6話 聖夜

あらすじ

クリスマス・イヴの日。相変わらず「森の時計」はにぎわっている。コーラス・グループのメンバー五木(木村多江)らが勇吉(寺尾聰)に「今晩予定はあるか」とあせって聞く。何事かと尋ねると、コーラス慰問の予定があるのにサンタクロース役が風邪で寝込んだ、ついては代役を探している、と言うのだ。勇吉は、予定は無かったが言下に断った。コーラスグループメンバーは、来る客来る客に「サンタになって」と頼み込み、とうとう常連の佐久間(久保隆徳)が引き受ける羽目になった。そんな騒ぎの中、美可子(清水美砂)が店に入って来た。梓(長澤まさみ)が呼んだのだった。美可子は小さなトランクを開けて中を梓に見せた。そこには、美可子が作ったアクセサリーが並んでいた。梓は雪の結晶の形をした同じ銀のペンダントを二つ買った。
美可子のアクセサリーでひとしきり店内の話題が弾むころ、怪しい男が入って来た。リリ(森上千絵)が応対に出ると「内村の奥さんだね」と、別居中の夫の苗字で話し掛けてきた。何事かと不審顔のリリに男は「内村が困った事をしでかした。あんたに話がある」と言を重ねた。
リリは注文だけ通しておくと言って、その場を離れ、客として来ていた刑事の風間(山下澄人)に、その男のことを耳打ちした。風間はカウンターを離れ、男の背後の席に移った。リリが男の席に座る。男によると、内村が札幌である女といい仲になったが、女は有力者の妻で、話をつけるのに金がいる、という話であった。リリが「夫とは3年会ってない。関係ない」と立とうとすると男がリリの手を掴む。と、風間が男の肩を叩いた。「今のは立派な脅迫だ」と男を外に連れ出し、車に乗せて走り去った。
陽も翳って雪が降り出し客も減った。ミミ(高橋史子)が、「マスターにお子さんがいらしたんですか」と勇吉に尋ねる。はっきり答えない勇吉だが、子供にサンタクロースをしてやったことを話し出した。「一度だけやったが、泣かれた。多分怖かったのだろう」。
一人になって勇吉は、2度目の「サンタ役」の日のことが、眼前に浮かんできた。それは商社マンの頃である。仕事で夜遅く帰って来た勇吉を、サンタの衣装を持っためぐみ(大竹しのぶ)が責める。「なぜ早く帰って来てくれなかったの」。勇吉は説明する。「急に部長から呼ばれた。来月から単身でロンドン赴任だ。今度帰る時には拓郎は小学校だな。あいつとどんどん離れていくな……」
夜になって、件のコーラスグループが慰問直前のリハーサルに店にやって来た。佐久間が衣装を着せられる。そんな折、梓が勇吉に話し掛けてきた。「私にプレゼントさせてください」。「何をくれるの」と勇吉。梓が答える。「あげるんじゃなくて、紹介したい人がいるんです」。「アズちゃんの大事な人かな。光栄だね」。店が終わったら梓の車で会いに行くことになった。
梓は、美可子から買ったペンダントの残りのひとつを包装した。拓郎(二宮和也)に渡すつもりであろう。だが、店にペアルックを着た父子が入って来て、梓の気が変わった。梓は、自分の首から下げたペンダントを外し、それも車の中でプレゼント用に包装した。
その様子を外から朋子(余貴美子)に覗かれた。朋子は「見いちゃった」と言いながら「あんた拓のことマスターにしゃべってないね」と念を押しながら店に入って行った。
朋子が入って「哀れな人へ慈悲を」と勇吉にケーキを差し出す。すると、すぐに美可子も現れた。手にはケーキが。なんとそこへリリとミミが特大ケーキを作って登場した。客の横山(水津聡)が「どれを食べるか、どの順番か、問題だ」と茶化し、勇吉は困り果てる。
店も閉め、梓は車に勇吉を乗せ暗い道をひた走る。車内で梓は、例のペンダントを勇吉にプレゼントした。皆空窯の近くへ着き、梓は勇吉を車内に待たせて工房へ向かった。
中では拓郎が仕事をしていた。梓がプレゼントの箱を渡す。拓郎が開けると勇吉と同じペンダントが入っている。喜ぶ拓郎に梓は「もうひとつプレゼントがあるの」と切り出した。「何?」と聞く拓郎に「紹介したい人がいるの」。「誰?」「マスター。あなたのお父さん」。
拓郎は蒼白になり後ずさった。「しゃべったのか?」声がかすれる。「まだ」と梓。「何で連れて来た」「仲直りして欲しいから」「余計なことするな」。そう言うが早いか、拓郎は裏口から外へ飛び出した。
そのころ勇吉は、工房の前に置いてある彩文の陶器オブジェが気になり車外へ出ていた。と、梓の「タクちゃん!!」という必死の呼び声が聞こえた。そっと中を覗くと、立ちすくむ梓の背中越しに、裏へ走って行く若い男の姿が目に飛び込んできた。勇吉は梓に知られぬよう、そっと車に戻り、蒼い顔をした梓が戻るのを待った。「忙しくって今晩は会えないって」と誤魔化し言い訳する梓。車は「森の時計」に走り出した。
一人になった勇吉は、めぐみに「あれは拓郎だろうか……」と尋ねるしかなかった。

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第7話 息子

あらすじ

勇吉(寺尾聰)は、梓(長澤まさみ)に連れて行かれた「皆空窯」で見た青年が、息子の拓郎(二宮和也)ではないかという疑問で頭がいっぱいだった。つい、窯元に電話を掛けてしまう。六介(麿赤兒)の妻・洋子(朝加真由美)が電話に出ると「間違えました」と切ってしまうのだが……。
大晦日の「森の時計」はいつものように常連で賑わっていた。北海道の雑煮が丸餅か角餅かで盛り上がっている。そこへ初老の男が入って来た。中里(北島三郎)である。スーツ姿の中里は、窓のそばの席に陣取り外を見つめ始めた。
しばらくすると、勇吉の商社時代の同僚・河合(佐々木勝彦)と妻・綾(田島令子)、その大学2年生の息子が現れた。スキーに来て、以前店を訪れた水谷の話で「森の時計」を訪ねたのだと言う。綾が、棚に置いてある勇吉の彩紋カップに気付いた。「皆空窯で買ったのか」と訊く。怪訝な顔の勇吉に「昨日似たようなカップをそこで買った」と河合が続ける。勇吉は、「皆空窯」の青年をまた思い出した。
同じころ富良野駅前では、老いた木田敏子(佐々木すみ江)が、交番で道を尋ねていた。写真を見せて「この喫茶店を知らないか」と言っている。そこへ偶然、刑事の風間(山下澄人)が現れた。ふと見ると「森の時計」である。敏子は「息子がやっているんです」と言う。「?」の風間。
昼になって、中里はカレーを食べ始めた。勇吉はミミ(高橋史子)に「ちょっと空ける」と言い残し車に乗った。行き先は「北時計」だった。
座ってコーヒーを飲みながら勇吉は「このカップはどこのですか」と朋子(余貴美子)に切り出した。「皆空窯」であることを知りつつ、言い澱む朋子。間を空けながら会話が進む。「拓郎に似た人間を見た気がしたんです」「アズちゃんが『タク』って呼びました」……。朋子は、もはや言い逃れが出来ぬと知った。「悪かったわね、余計なことして。あの子が哀れで」と朋子。陶芸の修行をしていることなどを白状するのだった。と、勇吉が梓と拓郎の関係を訝り始めた。「あいつは梓を引っ掛けたんでしょうか」
朋子は怒った。「あんたがそんな風に悪意で見るから仲を修復できないのよ。あの子は永遠に悪い子なの? 今まで一度でもちゃんと見てやったことあるの?」 勇吉は下を向いて「……ママが正しいです……」と呟くしかなかった。
拓郎が近くにいたショックと朋子の指摘に消沈した勇吉が「森の時計」に帰ると、中里が外で薪割りをしている。「勝手にやってますから」と中里。すると、そこへ敏子が現れた。
「安男がお世話になってます」と敏子。「経営者の木田安男はどちらに」と付け加える。勇吉は「お間違えでは」と答えるが、敏子が見せた写真には「森の時計」の前で微笑む安男が写っていた。
店内に入ってミミに見せると「お客さんに頼まれて私が撮った」と言う。常連が覗き込むと、田村(正名僕蔵)と高松(山谷初男)が知っている人物だと言い出す。手紙から住所も分かり安西(田中圭)が近くへ送っていくことになった。敏子はどんどん不安になっていくようだ。
敏子が出て行くと、初詣先を尋ねる美可子(清水美砂)や「変なばあちゃん来なかった?」と風間も登場し、「森の時計」は普通どおりに戻った。
敏子は、安男の住所を訪ねた。そこには誰もいなかった。敏子は放心し町をさまよい始めた。
一息ついた「森の時計」ではレジ脇で梓が拓郎にメールを打っている。が、リリ(森上千絵)に見咎められ、止める。そのころ、拓郎は六介から陶芸展の申込書を渡されていた。「新人登竜門だ。死ぬ気でやれ」。拓郎は興奮した。そこへ梓からのメールが入る。めげずにまた打って来たのだ。拓郎は「当分会わない。メールしないでくれ」と返信した。鳴り続ける拓郎の携帯。拓郎は電源を切った。
夜になっても中里は「森の時計」に居座り続けた。そこへ風間が敏子を連れてやってきた。敏子は、息子が立ち上げようとしていた喫茶店を訪ねようとしていたところを保護されたと言う。その喫茶店も工事途中で投げ出されていた。夜逃げして、しかも万引きで捕まっていた、と風間が小声で言う。
ストーブを挟んで中里と敏子が話し始めた。二人とも離農し富良野を離れたのだ。「森の時計」の周辺は中里の土地だったらしい。「貧しくてもあのころの暮らしが一番よかった」と中里。敏子も無言でうなずく。
中里が気付いたように帰り支度を始めた。勇吉に「札幌から近くなりましたよ」と挨拶された中里は「道はね。私には遠い土地ですよ」と言い残し、去って行った。
敏子も帰ると言い出す。だが、歩いてどこへ行けるものでもない。ペンションを取ってやろうとしても、駅で安男が待っているかも、などと言う。どこまでも信じたいのか。慌てた滝川(納谷真大)が車で追いかけるのだった。
勇吉一人になった後、河合が入って来た。河合は、勇吉に会社に戻れと誘う。だが、勇吉は「今、振り返るという仕事をやっている。世界を相手にするのではなく、小さな周囲を見つめているんだ。大変なんだよ、この仕事は」と断るのだった。
河合が帰って、めぐみ(大竹しのぶ)が現れた。勇吉は、朋子に諭されたことをめぐみに報告した。「俺は、お前のことも見ていなかったのか」と問う勇吉。めぐみは笑って「ちゃんと見ていたわ」。少しはほっとする勇吉。
そのまま、勇吉は二年参りで賑わう神社に行き、お守りを買った。そして車に乗り「皆空窯」へ向かった。車中で年が明ける。到着し、静かに陶房を覗くと、拓郎が一心不乱に制作に没頭している。勇吉は、入り口の外にある彩紋のオブジェの下に、今買ってきたお守りを忍ばせるのだった。

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第8話 吹雪

あらすじ

富良野を直撃しそうな強い低気圧が近づいている早朝、「森の時計」に、美可子(清水美砂)が数人のペンション滝川の客を連れてやって来た。東京からのスキー客だった。高松(山谷初男)が、荒れるから山はやめたほうがいいと忠告すると「判ってます」と偉そうな口ぶりである。美可子が「山岳会の方だから、よくご存知」と取り成す。梓(長澤まさみ)は、相変わらず奥で食器を割っているが、いつも以上に様子がおかしい。ミミ(高橋史子)が連絡を取ると、すでにリフトが止まっていることが分かり、美可子たちはゴルフ場を抜けてペンションに戻ることに決めた。10時過ぎに現れた長沢(六条寿倖)は、すでに雪で全身真っ白。美可子たちは勇吉(寺尾聰)に挨拶し、店を出発した。
勇吉は、リリ(森上千絵)や梓、道の雪かきをしている長沢たちにも引き上げるよう声を掛けた。梓が別れ際「あのペンダントしてくれないんですね」と恨みがましく言うのが、ちょっと気になった勇吉だった。昼過ぎ、店を閉めようとしていると電話が鳴り、梓の初恋相手の元担任教師、松田(佐々木蔵之介)が急用で店に来たいと言う。待っていると、山用の重装備をまとった一人の男が吹雪と共に店に入って来た。ほぼ同時に松田も四駆で現れた。
松田は、街で見かけた梓の様子が余りに虚ろで、車に轢かれそうになるなどひどく危険な状態に見える、ついては知らせた方がいいと思いやって来た、と勇吉に言う。そのころ梓は、一人吹雪の道を車で走っていた。無表情な顔で歌いながら……。
午後1時を過ぎ、山男が、近くのペンションを紹介してくれないかと勇吉に尋ねた。勇吉が、滝川ペンションに電話する。男の宿泊はすぐに話が付いたが、美可子たちがまだ戻ってこない、と電話口の滝川(納谷真大)が心配している。その時、雪まみれの男女3人が飛び込んできた。美可子の連れの客である。美可子たちとはぐれ引き返してきたと言う。すぐに滝川に連絡を取る勇吉。美可子と数人はまだ不明だ。勇吉は、山男を信用し、その3人を滝川ペンションに車で送りに出た。
しばらくして、勇吉が「森の時計」へ戻って来ると、留守番を引き受けていた男が「湧井さんでは?」と尋ねてきた。なんと山男は拓郎(二宮和也)の家庭教師だった堂本(徳重聡)であった。あの事故直前まで拓郎を教えていたのだという。停電になりローソクの光の中で勇吉は、自分の知らない拓郎のことを堂本に尋ねた。
堂本によると、拓郎は、学校でいじめに遭っており、岸神という男に助けられた。拓郎は彼を慕ったが、岸神は暴走族のリーダーだった。そのため拓郎も暴走族扱いされ、結局加入することになる。しかしその後、抗争で岸神が死に、拓郎は岸神のあだ名だった「死神」という刺青を左腕に彫った上で暴走族を抜けたのだという。堂本は、そのことで、めぐみ(大竹しのぶ)に詰問されたことを思い出し、勇吉に告げた。
その時、立石(國村隼)が飛び込んできた。「道路に木が倒れ電線も切れている!!」。そこへ滝川からの電話が入った。滝川が絶叫する。「5人がたどり着いたが、美可子とリーダーが帰ってこない」。遭難したのだ。「森の時計」を“本部”にして、風間(山下澄人)らの救助隊が結成され捜索が進められたが、北海道の吹雪は想像を絶していて手が出せない。さらに悪い知らせが入る。リリからである。「梓が帰ってこない!!」。勇吉は一度電話を切った後、リリに電話した。「皆空窯に電話して湧井拓郎という青年に聞いてみてくれ。知っているかもしれない」。勇吉はその青年が自分の息子であることも告白した。リリはすぐに電話を掛けたが、拓郎に連絡はつかなかった。拓郎は自宅で制作に没頭していたのだ。
夜になって、滝川も「森の時計」にやって来た。半狂乱である。救助隊は静かに待つしかなかった。勇吉は堂本とまた話し始めた。堂本が言う。拓郎は、父親が母親の故郷の富良野に行ってしまった。どれほど母親のことを愛していたか思い知らされたと泣いていたという。許してもらえないがついて行くとも言っていたと堂本は語った。勇吉は、拓郎が皆空窯で修行中であることを教え、堂本に「あいつに会ってやってください。そして一度話に来ないかと言ってやってください」と頼むのであった。
その時、電話が鳴った。美可子とリーダーがペンションに帰って来たという連絡だ。ペンションの裏手で雪洞を掘り避難していたのだった。一安心である。だが、梓はまだ行方不明だった。
夜も更けたころ、パトカーが雪に埋もれた一台の車を見つけた。中には手首を切った梓がいた…。

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第9話 傷痕

あらすじ

大吹雪の夜、リリ(森上千絵)のアパートでリリとミミ(高橋史子)は梓(長澤まさみ)を待っていた。そこへ電話が鳴った。慌てて応対するリリの表情が変わる。瀕死の梓を収容した病院からの連絡であった。
翌朝、梓は病院のベッドで目を覚ました。美しいナース(小泉今日子)が傍にいる。ナースは梓のリストカットに話を進めた。ナースは「本当に死ぬ気だったら切るとこ違うわよ。ここよ」と笑って自分の傷を見せる。「それでも死ねなかったけどね。問題も解決しないし、誰も同情もしないわ。残るのは傷だけよ。下らない事もうやめなさい」と梓は諭されるのだった。
「森の時計」では美可子(清水美砂)たちの遭難話で盛り上がっていた。梓の話は避けていたのだが滝川(納谷真大)が勇吉(寺尾聰)に「アズちゃん大丈夫?」と尋ねてきた。勇吉は「吹雪で車ごと吹き溜まりに突っ込んで凍死寸前だった。もう心配要りません」と常連の興味を封じた。
勇吉は梓からもらった銀のペンダントを着け、見舞いに向かった。梓は涙を浮かべ、ペンダントを着けてくれた勇吉に素直に喜んだ。勇吉は、梓が拓郎(二宮和也)に会いに行ったことを察し、会えたのか聞いた。だが向かう途中だったことを知り、拓郎に連絡を取ろうかと提案するが、梓はきつく断る。そこへ美可子が現れた。梓は勇吉のペンダントに気付いて微笑み、梓にブレスレットのお土産を渡す。リストカットの傷が隠れることを考えてのことだ。勇吉はなぜ美可子が知っているのか訝るが、問い詰めはしなかった。美可子は「昔の自分を見るみたい」と意味深なことを言う。梓は退院したら、銀細工を習いたいと美可子に申し出る。
勇吉はその足で朋子(余貴美子)の「北時計」を訪れた。朋子は美可子の騒ぎは知っていたが、梓のことは知らなかった。勇吉はそれとなく拓郎と事件の関係を仄めかし、拓郎に梓のことを教えてやってくれと、朋子に頼む。「あんたも段々老獪になってきたわね」という朋子も勇吉の気持ちを思いやる。
立てるようになった梓は裏口に出て、拓郎の携帯に電話をする。出ない。と、後ろから例のナースが「二度出ないのは三度目も出ない。入んなさい」と促す。喫煙所に入りナースは「ボーイフレンドね。あんたは私と似てる」と言い、梓と拓郎に肉体関係がないことを聞くと「彼は本当にあんたが好きなのかもね」と微笑むのだった。
そのころ拓郎は制作に集中していた。ふと人の気配を感じると、入り口に堂本(徳重聡)が立っている。堂本は、「皆空窯」に立ち寄った理由を、勇吉に教えられたからだ、と教え、勇吉が頼んだ通り「会いに来るように伝えて欲しいと言われたんだ」と拓郎に話した。拓郎は感激に声を高めつつも「多分、近々、会いに行くつもりです」と答えた。「会えるだけの自分を作りたいんです」と胸に秘める決心を露にした。それからというもの、拓郎は、無心に制作に没頭した。六介(麿赤兒)も徹底して指導を心がけた。
そうこうするうち、工房に朋子が現れた。併設された六介と洋子(朝加真由美)の作品が並ぶギャラリーを歩きながら朋子は「お二人は作品で愛を交わしてるわ」と喝破しつつ、梓の話を持ち出した。拓郎は冷静を装っていたが、梓が「皆空窯」に来る途中でリストカットし、それを勇吉が「伝えてくれ」と朋子を差し向けたことを知ると、穏やかでいられるわけが無かった。が、だからこそ、拓郎はさらに陶芸に没頭した。
退院した梓は、美可子の自宅を訪ね銀細工を習い始めた。
拓郎は六介に頼まれ、入り口のオブジェを移動させようとした。中からお守りが落ちる。勇吉が置いていったものである。拓郎は、思いを巡らしつつそれをポケットに入れ、六介に外出を申し出た。そして梓の携帯に電話した。「ちょっとだけ会えるかな」。梓は「待ってる」と即答した。
富良野のファミリーレストランで久し振りに二人は会った。梓は勇吉とおそろいのペンダントを拓郎も着けているのを見て喜ぶ。拓郎は梓のリストカットに触れた。「バカだな」。「淋しかったから」と梓が言う。「俺がメールするなと言ったからか」と拓郎が問うと、「そうかも」と梓。拓郎はそれが制作に集中するためのことだったと説明する。梓は下を向き「最低だね、自分の肌を傷付けるなんて」と反省の表情を見せた。と、拓郎が「まだいいさ」と言う。怪訝な梓に、拓郎はシャツをめくって「死神」の刺青を見せるのだった。驚く梓。拓郎は岸神の話を聞かせた。だが「そのことが親をどれだけ傷付けたことか」と独白する。ふと、拓郎はお守りのことを思い出し「これ、有難う」と梓に礼を言った。が、梓は自分じゃないと否定する。拓郎は不思議がった。
夜の「森の時計」。勇吉はめぐみ(大竹しのぶ)と語り合っていた。「拓郎が赤ん坊のころ、きれいな肌をなでまわしたな」「俺たちもあんな肌をしていたんだろうか」……。
お守りを見つめる拓郎は気付いた。「来てくれたんだ、おやじが……」。拓郎の目から涙がとめどなくあふれ始めた。

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第10話 刺青

あらすじ

雪の夜、勇吉(寺尾聰)は、朋子(余貴美子)に電話をかけ、ある頼み事をした。それは六介(麿赤兒)に会う仲介をしてもらうことだった。「拓郎(二宮和也)が世話になっているお礼を言いたいんです……もちろん拓郎には内緒で……」。
その翌朝、勇吉はリリ(森上千絵)に夕方から出掛けることを伝えた。六介に会うためだ。梓(長澤まさみ)は美可子(清水美砂)のところに銀細工を習いに行っていて姿は無い。
まさに梓が美可子の部屋で銀細工に磨きをかけているその時、髪を振り乱した女が部屋に飛び込んできた。女は梓が声をかけるのも聞かず、あちこち探し回るとそのまま消え去って行った。こわばる梓……。
そのころ「森の時計」ではある話題で盛り上がっていた。相場(梨本謙次郎)の話では、なんと滝川(納谷真大)と美可子が愛人関係だったというのだ。それが滝川の妻・珠子(杉田かおる)の知るところとなり、大騒ぎなのだという。常連が盛り上がっているところに、なんと珠子が現れた。梓のところにやって来た女だ。佐久間(久保隆徳)が気配を消して出て行こうとする。珠子が呼び止める。「知っていたのね、佐久間さん。口裏を合わせたでしょう!」。逃げる佐久間、追う珠子。痴話げんかの余震が常連を襲う……。ミミ(高橋史子)だけは「人の不幸って楽しい」とニッコリ。
その騒ぎが収まると、顔を腫らした滝川が隠れるように現れた。美可子の夫の四十九日の法要の時、喪服姿の美可子にぞっこんとなった滝川は、妻がいるにもかかわらず自分のペンションに連れて来たのだと言う。アパートの部屋代も滝川が払っていた。なのに滝川は「タマコガ、カワイソウ」と腫れた口で独白しサメザメと泣くのであった。
夕方になり、勇吉は六介への手土産のブランデーを買って朋子の車に乗った。美瑛の喫茶店で、勇吉と六介は対面した。「拓郎の父の勇吉です。長いことお世話になっていたのにご挨拶もせずご無礼いたしました」と自己紹介する勇吉。六介は手土産のブランデーを見ながら「あんたは変な親父だ、というより異常だ。心配しなかったのか。探したのか。父親失格だな。反省していても詫びても許さないのか。あいつは澄んだ目をしている。ナイーブだ。理解しようとしたのか」と畳み掛ける。さらに六介は「今やあいつは俺の息子だ。あいつを乱すな」とピシャリと勇吉を拒んだ。だが、「このブランデーは今夜、あんたからと言わずにあいつと飲む」とほんの少し救いを残す六介に、勇吉は打ちのめされるのだった。
工房に六介が戻ると、拓郎はまだ制作を続けていた。厳しく指導を始める六介の思いを拓郎は知る由も無かった。
勇吉と朋子は「北時計」に帰り着きそこで話し始めた。朋子も、なぜそこまで息子を拒むのか、疑問を口にした。ゆっくりと封印した記憶をたどる勇吉。「きっと生理的なものです。事故を聞いてニューヨークから戻って来た。かみさんの遺体のそばで、拓郎が泣き喚いていた。そしてあいつは、腕を捲り上げて『死神』と彫られた刺青を私に見せたんです。ゾッと鳥肌が立ちました。こいつは死神だ、と」。
勇吉は「森の時計」に一人で戻った。と、裏口に人がいる。美可子であった。中を開けて二人は話を始めた。美可子が今度の騒ぎのことを説明する。「あの人優しかったんです」「富良野って地名が気に入って奥さんのこと気にならなかった」「噂なんか気にしないでこのまま富良野にいる」「体の関係ができると相手が死ぬの」「マスター、私と組みません?」……強い女のサガを見せ付ける美可子だった。
焼き物に没頭する拓郎の元を朋子が訪れた。陣中見舞いと言いつつ、拓郎の刺青を確認するためだった。シブシブだが、拓郎は腕を捲り上げて刺青を見せた。
「あんた、これを父さんにいきなり見せたんだって。どうして?」。
拓郎は「お母さんに刺青を見せてれば、あの事故は起こらなかった。錯乱した僕は、もう隠すまい、父さんを見たら見せなければって……」と答えた後、「父さんが言ってましたか、そのことを。やっぱりそのことなんですね」。
朋子が帰った後、拓郎は、ぼーっと燃え盛る窯の温度計を見つめていた。
そのころ、勇吉は一人で暖炉の火を見つめていた。そして、めぐみの火葬された場面を思い出していた。「熱いんだろうな、ここで焼かれるのは……」。

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第11話 雪解け

あらすじ

拓郎(二宮和也)は、父勇吉(寺尾聰)との関係を今のように悲しいものにしたきっかけとなった「死神」の刺青に、窯から出したばかりの高熱の陶器を押し当てた。悲鳴とうめき声を上げ悶絶しのたうち回る拓郎……。気付いた六介(麿赤兒)と洋子(朝加真由美)が助けに来て拓郎は病院へ運ばれた。
重い火傷であったが、取りあえず通院で済むことになり、調剤を待つ間、六介は火傷の事情を拓郎に尋ねた。拓郎は、「刺青を消したかったんです。これで昔を一つ清算できました」と無理に笑顔を作って答えた。六介は、その刺青が父親とのいさかいの元になっていると察したが、拓郎が懇願するので勇吉への連絡は控えることにした。拓郎は、発熱したが、翌日から陶器の制作に戻った。
そんなことは知らぬ勇吉の「森の時計」では、その日、娘のマヤ(須藤理彩)を中年男に嫁がせる立石(國村隼)が荒れていた。「一人でここまで来たと思うなよ」とわめく立石に、平然と「来たわよ」と言ってのけるマヤ。どうにか長沢(六條寿倖)が「道路に鹿が死んでる」と入って来て、固まった話題が変わった。
暫くすると、朋子(余貴美子)が中年の男女数人を連れてやって来た。中高の同級生だと言う。つまりめぐみ(大竹しのぶ)の同級生でもある。そこへ、鹿の死骸を見に行った常連が帰って来て、また話し始めた。「知ってる?滝川(納谷真大)が狭心症で倒れたって」。美可子(清水美砂)のジンクスか……。そんな夜も拓郎は制作に没頭していた。見かねた六介は、朋子に事情を説明した。朋子も戸惑ったが、拓郎の意を尊重し、勇吉には知らせないことにした。
だが、朋子は梓(長澤まさみ)だけには知らせようと思って、「森の時計」にいる梓に仕事が終わったら来るように促した。と、その時、朋子が連れてきた「同級生」の中の一人・亀田(高橋克実)が「森の時計」に現れた。亀田は勇吉に、中学高校時代のめぐみの思い出の品をカウンターに並べ始めた。不気味である。とうとう「めぐみの愛唱歌だ」と「圭子の夢は夜ひらく」を歌い出すのだった。そこへ立石がやって来た。披露宴で花婿を殴りつけたことを話し始めた。しかし、その花婿は「殴られてやっと婿として認められた気がする」と手を握ってきたのだと言う。複雑な男たちの気持ちが「森の時計」に充満した。と、風間(山下澄人)と美可子が入って来た。なんと美可子は風間の部屋に間借りするのだという。ミミ(高橋史子)とリリ(森下千絵)があわててそれを阻止しようとするが……。
梓は朋子の「北時計」へ行った。朋子は口止めをした上で、拓郎の火傷の事件を話した。「すごいね、拓ちゃん」「うん、すごい」と感心し合う二人だった。
拓郎は、勇吉のお守りを握り締めながら、制作のラストスパートに掛かっていた。
「森の時計」を閉め、勇吉はめぐみと語らい始めた。亀田のことを話す勇吉。面白がるめぐみに、勇吉は「ある意味、感動したんだ。若い心を持ち続けていることに。俺は君にしちゃいけないことをしたんじゃないか」と内省する。めぐみは否定し、「成熟したカップルは見つめ合うのじゃなくて同じものを見て同じものを感じるのよ。一緒に」と諭すのだった。
雪晴れの日、六介が工房を覗く。拓郎が作品に磨きをかけている。六介はそれをやめさせた。「もう磨くな。それでいい。できたな」。六介は出来栄えを認めた。拓郎は「これを親父に見せに行きたい。泊まってくる」と懇願した。もちろん六介は快諾した…。

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引用元:番組公式サイト

『優しい時間』はどこで見れる?動画配信アプリ・サービスでの配信状況

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