ドラマ『スローダンス』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年4月17日
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2005年7月〜9月に放送されたドラマ『スローダンス』

この記事では、ドラマ『スローダンス』を無料で全話見ることができる動画配信アプリ・サービスを調査してまとめています。

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ドラマ『スローダンス』はどんな作品?

話数 全11話
放送年 2005年7月期
放送枠 フジテレビ月曜日21時(月9)
脚本 衛藤凛
演出 永山耕三
平野眞
成田岳
主題歌 福山雅治「東京」
キャスト 妻夫木聡
深津絵里
広末涼子
小林麻央
西野亮廣
田中圭
藤木直人

平野眞 成田岳 永山耕三 衛藤凛 妻夫木聡 小林麻央 広末涼子 深津絵里 田中圭 藤木直人 西野亮廣

主人公

名前(演) 芹沢理一(妻夫木聡)
年齢 25
職業など 自動車教習所の教官
名前(演) 牧野衣咲(深津絵里)
年齢 31
職業など アパレル販売店 店長

あらすじ

人生にブレーキばかり掛けている男。
少しはブレーキを掛けたほうがいい女。
2005年の暑い夏に、熱いふたりの恋のドライブが始まる…

この夏、フジテレビがお届けするのは“恋するって素敵なこと”
そんな気持ちにさせてくれる、暑い夏にふさわしい
熱くて爽やか、そして何より“心地良い(ここちいい)”ラブストーリー
一度しかない人生
ならば、好きなことやって、好きな人と一緒にいたい
人生という大空を、ワシとかタカみたいに
漂うようにゆっくりと、そう、踊るように飛んでいたい
だから
『スローダンス』

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『スローダンス』の各話あらすじ

第1話 夏の恋が始まる

あらすじ

 初夏の朝。颯爽とバイクを駆るのは芹沢理一(妻夫木聡)、25歳。コーヒーショップに立ち寄った理一は、いつものようにダブルトールカプチーノを手に入れ再びバイクへ。
理一が去ったコーヒーショップで、イライラと順番待ちをするのは牧野衣咲(深津絵里)、31歳。ようやく衣咲の番が来たとき、注文した品と違う、と男が割り込んできた。理一だ。理一の割り込みを注意する衣咲は、クレームに応対しようとするウェートレスにも、ズケズケと言いたい放題。そんな衣咲に、理一は見覚えがあるような気がするのだが、今ひとつ思い出せない。と、記憶を探っている理一を尻目に、衣咲は店を飛び出した。
実は衣咲は、自動車学校行きのバスを待っていたのだ。だが、理一と言い合ううちにバスが出発してしまった。察した理一は、教習所までの道を教えようとするのだが、衣咲はナンパだと思い込んで、さっさとタクシーを拾って行ってしまう。
実は理一は、衣咲が向かった先、『旭自動車学校』の教官。この日も、一坂進(温水洋一)の所内教習に出ていると、一台の教習車が追い抜いて行った。ところがすぐに、急ブレーキの音が。理一たちの車を追い抜いた教習車だ。驚いて目を向けると、運転する生徒は、先程コーヒーショップで出会った衣咲。教習を終えてロビーに戻った理一は、衣咲が名前を呼ばれるのを聞いて、ハッキリと思い出す。衣咲は8年前、理一が通っていた高校に来た教育実習生だった。
同じ日の昼休み。理一は大学時代の仲間、長谷部幸平(田中圭)の元を訪れ、昼食を取っていた。理一と幸平は、かつては共に映画監督を目指した仲。しかし、理一は就職。幸平は、家業である『長谷部自動車修理工場』で働いていた。映像学科の恩師の退官パーティーの話を持ち出した幸平に、理一は何も答えず仕事に戻ろうとする。幸平は「もう、映画は撮らないのか?」と尋ねた。その問いに理一は…。
一方、教習を終えた衣咲は、仕事に戻っていた。衣咲は、お洒落なアパレルメーカー路面店の店長。サブ店長の西山順子(村岡希美)と小池実乃(広末涼子)という部下がいる。自分が店にいなくなっても大丈夫か、と問いかける衣咲を見て、実乃は衣咲に、昇進が決まったのかと問うが、衣咲の質問の真意は、プライベートにあった。
その夜、衣咲は江上政之(勝村政信)とデート。プロポーズの返事を求める江上に、衣咲は「はい」と。しかし、江上の口から続いて出た言葉は、さっそく来週からドイツに行って新居探しを手伝って欲しい、さらに、ドイツに別れた妻との間に出来た娘も連れて行く、というものだった。見ず知らずの家政婦に娘の面倒を頼むくらいなら、衣咲のほうが安心だ、と言う江上。衣咲の事情を全く考えない江上に違和感を覚え、また「家政婦」という言葉に引っかかった衣咲は、もう少し考えさせて欲しいと江上に告げた。
その頃、理一はマンションに帰っていた。一人暮らしをするには広い2LDKに、理一は、兄の英介(藤木直人)と住んでいる。もともとは英介の部屋だったのだ。しかし、その英介は、あまり家には帰ってこない。
衣咲の教習を担当した日の仕事帰り、理一は大学の同窓生、木田貴司(西野亮廣)に会いに、木田の仕事場へと向かった。木田は番組制作会社に就職し、今はAD。理一が向かった先は収録現場だったが、その収録はどうやらカラオケビデオか何かのよう。その木田から、一生教習所で働くつもりかと問われるが、理一は答えられない。しかし、ADの身分の木田も映画監督は遠い夢と話す。
そんなある日、衣咲は本社に呼び出された。昇進の話かと胸膨らます衣咲だが、小野田部長(浅野和之)から申し渡されたのは、ミセスブランドへの異動だった。その夜、衣咲は実乃と本社営業の八嶋優太(小泉孝太郎)相手に居酒屋で昼間の件を愚痴りまくり。江上と連絡が取れないことも、衣咲の不機嫌に拍車をかける。しばらくして、八嶋が仕事があると言って席を立つと、テーブル席だというのに、実乃が衣咲の隣に移動してきた。不思議がる衣咲に実乃は、衣咲に連れて行ってもらった教習所で声をかけられた人とデートすることになった、と答えた。異を唱えようとする衣咲の前に現れたのは、幸平と、他ならぬ理一で…。

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第2話 うっかりデート!

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)の前で、突然泣き出した牧野衣咲(深津絵里)。ドイツに行ってしまった衣咲の元彼、江上政之(勝村政信)が残したのは、ドイツ行きの航空券ではなく、ディナークルーズのペアチケットだった。
居酒屋『夢の蔵』に場所を移すと、号泣していた衣咲がケロッとした顔で飲んだり食べたりする姿に、理一は唖然。衣咲は、昔は失恋すると食欲を無くしたが、今はお腹が減ると言う。さらに、泣いていた自分を放っておけなかった理一は、何でも真に受けてしまうタイプだ、などと言いたい放題。理一は、扱いにくいと思われる誰かよりもマシだと切り返すが、衣咲はそれが自分のことだと気づかない。
店を出た2人は理一のマンション近くに到着。理一が別れようとすると、衣咲は部屋を確認し、鍵を奪って駆け出した。衣咲は、トイレを借りたいのだった。用を済ませるや否や、すぐに出て行った衣咲に、理一があきれていると、玄関が再び開いて、ディナークルーズのチケットを差し出す衣咲の姿が。元カノ=広瀬歩美(小林麻央)から連絡が来るといいね、と言って去っていった。残された理一が、ふと電話を見ると留守電ランプが点滅。何かを期待して理一はメッセージを聞くが、それは兄の英介(藤木直人)からのものだった。がっかりした理一の視界に、自分の物ではない指輪の姿が飛び込んできた。衣咲が忘れていったのだ。
翌朝、いつものように理一がコーヒーショップ『ヘミングウェイ』に立ち寄ると、そこに長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)が来ていた。木田は理一に、幸平に頼まれてヒロインを見に来たのだという。幸平のヒロインとは小池実乃(広末涼子)のこと。呆れる理一に向かって幸平は、かつて女子大の前で歩美を待ちぶせしたことを持ち出した。また、幸平は理一が先日「3年前に歩美にフラれた」と言った言葉の真相を問う。幸平は、理一が歩美をフッたと思っていたのだ。理一は、歩美にフラれるのが怖くて自分が先にフッたのだから、同じことだと言った。
その頃、衣咲はショップで、例のディナークルーズのチケットのことを実乃に話していた。すると実乃は、自分が一緒に行きたかったと言い出す。女同士の方が、遠慮せずにフルコースの料理をがっつけると言うのだ。そんな話をしていると、検品を手伝わされていた八嶋優太(小泉孝太郎)が、異動の件で話がしたいという部長からの伝言を衣咲に伝えた。衣咲は、少し考えてから連絡すると答えた。
その夜、衣咲と実乃は自動車教習所でキャンセル待ち。実乃は運良く当たるが、衣咲はハズレ。帰ろうとした衣咲は、理一と会う。部屋に指輪を忘れたことを教えられた衣咲は、歩美をディナークルーズに誘ったのかどうかを尋ねる。まだ誘っていない理一の様子に、またブレーキを踏むのか、と問いかける衣咲。その言葉に、理一は思わず歩美の番号を表示した携帯電話の発信ボタンを押してしまう…が、すぐに切った。理一の知る歩美の携帯番号は、すでに使用されていなかったのだ。
その後、理一がマンションに帰って指輪を返そうとすると、衣咲と、一緒に来た実乃が部屋に上がりこんでしまう。理一が2人を帰そうとすると、衣咲は元恋人に連絡できない者同士仲良くしようなどと言い出す。携帯がダメなら家に電話すれば良いとまで言う衣咲と実乃に、理一は気持ちだけで良いから帰って欲しいと頼む。そんなこんなの押し問答をしていると、インターフォンが鳴った。衣咲と実乃は、歩美登場かと勇んで玄関へ。だが、ドアの外にいたのは英介だった。
飲みに行く4人。英介としっかり2ショットの実乃。理一は、ダーツに興じる衣咲に付き合う。理一は、そんな衣咲の行動が不思議だった。英介と会って好きにならない女性はいないと言う理一に、衣咲は顔で男を選ばないと告げる。英介と共にマンションに帰った理一は、英介の口から思わぬ言葉を聴いて驚く。銀行を辞めたと言うのだ。ヘッドハンティングでもされたのかと問う理一に、英介はしばらくぶらぶらするとだけ答えて…。
翌日、理一の携帯に歩美から伝言が入る。理一は、歩美が残した新しい番号にかけ直し、ディナークルーズへ行こうとメッセージを吹き込んで…。

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第3話 キスと接点

あらすじ

 ヘミングウェイコーヒーでいつものように朝食を取っている芹沢理一(妻夫木聡)に、一坂進(温水洋一)が話しかける。間近に迫った卒業検定に不安を持つ一坂の問いかけに理一が答えていると、牧野衣咲(深津絵里)と小池実乃(広末涼子)が現れた。2人のペースに嵌るまいと席を外そうとする理一だが、時すでに遅し。つかまってしまった。早速、衣咲と実乃は一坂に対して“秋葉系”だの“おたく”だのと失礼な言葉を連発。ところが、一坂には婚約者でもある恋人がいることが発覚。え、この人に…? 衣咲と実乃だけでなく、理一まで唖然。
店を出て、バイクに乗ろうとした理一に衣咲がビデオテープを返す。理一の卒業制作映画が収められたものだ。さらに、何か言いたそうな衣咲の様子に理一が問いかけると、英介(藤木直人)は元気か、と尋ねてきた。理一が怪訝な顔をしていると、衣咲は広瀬歩美(小林麻央)との関係に話題を変えた。すると今度は理一が、返事もそこそこに走り去ってしまう。
そんな夜、噂の歩美は合コン中。歩美の彼氏を詮索しようとする相手の男たち。すると、友人の小倉早苗(池田香織)が歩美には3年間想い続けている男がいると言い出す。その矢先、歩美の携帯には、英介からの着信があり…。
一方、本社に出勤した衣咲は、キッズブランドの出店計画を、現在の店長の業務と並行して進めるよう、部長の小野田幸太郎(浅野和之)から指示される。また、一緒に打ち合わせに出ていた八嶋優太(小泉孝太郎)は、営業担当として衣咲と行動するよう命令されてしまう。
夜、『夢の蔵』では、愚痴る八嶋を衣咲がビシッと諌める。その席で、衣咲は、一緒に飲んでいた実乃に「もうすぐ彼が迎えに来るんだもんね」と話題をふった。実は、実乃には医大に通う彼氏がいた。高校を卒業して離れ離れになったが、実乃はその彼から医大を卒業したら迎えに行くと約束されていたのだ。8月1日、実乃の誕生日にティファニーの前で再会しようというものだった。
その頃、理一のマンションには長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)がいた。幸平は、今まさに『夢の蔵』で衣咲たちが語っている実乃の王子様が気にかかる。そんな話で盛り上がっていると、園田雪絵(蛯原友里)が現れた。雪絵は英介を探しに来たのだ。英介は、雪絵に店を出すことを話していない様子で…。当の英介は、歩美と飲んでいる。英介は、歩美に“3年前の恋”の話を持ち出した。
そんなある日、衣咲は幸平の工場倉庫で縦列駐車の練習。しかし、指導していた幸平は衣咲のあまりの下手さにギブアップ。結局、やって来た理一が面倒を見る。帰り道、理一に礼を言う衣咲は、理一の卒業制作も胸に響いたと告げる。そんな衣咲に、理一は英介を狙ってみれば?と、勧めた。だが、衣咲は英介とは接点がないと言う。そして、自分と100%相性が合う男とも出会えない、と理一に話す。世界中のどこかにいるかもしれない100%の人と結ばれないままいるのは寂しい、と語る衣咲に、理一は、この世のすべての男性の中に100%がっちりハマれる相手が存在すると仮定して、出会えない関係というのは、99%の相性なのでは?と返した。理一は、ほんの些細な1%の接点のなかにこそ、100%の出会いがあるはずだ、と。自分と接点のある、今、自分が生きている世界の中に、100%の人がいる…と思いたい、と語った。と、その時、理一は携帯に歩美の電話を着信。理一は衣咲に英介のバーの名刺を渡して去って行く。

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第4話 ドキドキの雨宿り

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)は、自宅マンションで広瀬歩美(小林麻央)とキス。しかし、それ以上の進展はなく、歩美はすぐに帰って行った。理一は、キスを許した歩美の胸中が分からず混乱してしまう。一方、牧野衣咲(深津絵里)は、英介(藤木直人)のバーの、一人目の客となる。これが自分と相性がバッチリの人との“接点”になったりはしないだろうと思いながらも、店を出た衣咲の足取りは軽い。
翌日、未だに歩美との出来事で混乱している理一は、一坂進(温水洋一)の最後の教習にOKの判を押した。大喜びの一坂は、卒業検定も理一が見てくれるのものと思っている。だが、理一は卒業検定が出来ない立場。少しガッカリした様子の一坂だったが、理一からがんばるように励まされると、サービスするから、と言って弁当屋のチラシを差し出した。その後、ぼんやりしていた理一の元に、長谷部幸平(田中圭)から召集を告げる連絡が入った。
夜、理一が幸平に指示された『夢の蔵』に行くと、衣咲が西山順子(村岡希美)を連れて来た。何やら相談がある幸平は、理一だけでは心もとないから、と、男子代表として木田貴司(西野亮廣)を、女子代表で衣咲を呼んでいた。すると突然、衣咲が「チュウしたんだってね」と、びっくり発言。なんで知ってるんだ…と理一はビックリするが、実はそれは理一と歩美のことではなくて、幸平と小池実乃(広末涼子)の話だった。幸平は、自分にキスをしてきた実乃の気持ちを知りたかったのだ。「どう思う?」と、問いかけられた理一は返事につまる。すかさず、「自分の身に置き換えていたりして」と突っ込む衣咲に、理一はまたもやドキッ。そんな理一はさておき、衣咲は実乃のキスが一回だけだったことが問題、と続けた。一回だけのキスは“探る”感じがすると言う。衣咲曰く“探るキス”には“相手の気持ちが不確かな時は、受け入れてもらえるかどうか?”“自分の気持ちが不確かな時は、ホントにこの人のことが好きかどうか?”が込められ、気持ちが確認できたら、すぐにもう一度キスしたくなるのが普通だと…。
その頃、噂の実乃は八嶋優太(小泉孝太郎)と英介のバーにいた。八嶋と軽口を叩きながらも、携帯画面をながめてボンヤリと物憂げな実乃。そんな実乃に英介が気づく。
『夢の蔵』を出た理一は、衣咲に再び突っ込まれる。一回きりのキス、歩美の気持ちは? と、かまをかける衣咲に理一は、仕方なく、歩美と終電までビデオを見ていたと話すが、納得した様子のない衣咲。理一は、話題を英介のことに変えた。すると衣咲は、店を訪れたのは、意識してやったことなので、偶然でも運命でもないので“接点”にはならないと…。
衣咲と別れ、マンションに帰った理一は歩美に電話。理一が話の糸口を見つけられずにいると、歩美が花火大会に誘ってきた。電話を切ったあと、思わずニヤける理一の前に、荷物を抱えた英介が。照れてごまかす理一に、英介は園田雪絵(蛯原友里)に追い出されてので、しばらく理一と一緒にマンションで暮らすと告げた。
次の日、理一は検定員研修を受けることになった。衣咲は、八嶋とキッズブランドの店舗探し。そんな時、衣咲は八嶋に男らしくて優しい言葉をかけられ“ホッ”とする自分に気づく。自分の思わぬ気持ちの動きに動揺した衣咲が、実乃にそれを話すと、“ドキッ”としたのでなければ、衣咲にとって八嶋は男ではないと言われる。“ホッ”っとするのは男女の関係ではないと。
衣咲と実乃が、英介のバーに行くと歩美が友人と来ていた。英介が歩美たちの相手をする様子を見ていた実乃は面白くない。理一と別れてすぐに英介に…なんて相当の玉だ、などと話していると、英介が来た。実乃は、そのままの言葉を英介にぶつける。すると、英介は歩美の本心を2人に教えた。

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第5話 ギュッと抱いて

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)の教習車に乗り込んだ牧野衣咲(深津絵里)は、すこぶる機嫌が悪い。理由は、幻の焼酎を求めて鹿児島に出かけた英介(藤木直人)に、小池実乃(広末涼子)がついて行ってしまったから。理一は、日帰りだから大丈夫などとフォローするのだが、衣咲のネガティブ思考は消えない。
アパレル本社で、衣咲は小野田幸太郎部長(浅野和之)、八嶋優太(小泉孝太郎)と、キッズブランド出店の打ち合わせをするのだが、心ここにあらずといった様子。マズイ…そう感じた八嶋は、部長に新たな企画を提案する。キッズブランドの宣伝用DVDを、子供服専門誌の付録にしてもらおうと言うのだ。しかし、DVDの制作費はバカにならない。
その頃、英介と実乃は幻の焼酎探しの真っ最中。真面目に焼酎を探す英介に対して、実乃は観光しようと迫るが、英介は取り合わない。しかし、せっかく見つけた幻の焼酎も、なかなか売ってもらえず、ふてくされる英介。その横をすり抜けるかのように現れた実乃が、「これ下さい」とにっこり微笑むと…。
実乃の笑顔のおかげで、英介は予想外の速さで幻の焼酎をゲット。実乃の希望通り、一緒に鹿児島観光を始めることに。
そんな実乃の携帯に、衣咲が電話をかけてきた。実は、この日は実乃が、6年間待ち続けた恋人と会う日だった。衣咲が、その点を指摘すると、最終の飛行機で帰ると答える実乃。衣咲はその言葉に思わずホッとする。英介も、夜には店に荷物が届くから、と東京に帰ろうとしていた。だが実乃は、衣咲への言葉とは裏腹に、最終の飛行機に乗らなかった。
その頃、理一のマンションには、長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)が来ていた。幸平は、理一と木田に、フィルムフェスタに参加しようと促す。と、そのとき、参加を渋っていた理一の携帯が鳴る。英介からだ。英介は、荷物が届くので店に行って欲しいと理一に頼む。日帰りのはずでは?と、問う理一に、一泊することになったと告げる英介。
荷物を受け取るため、幸平と木田と共に英介のバーへ向かった理一。と、そこに衣咲と八嶋がやって来た。衣咲から英介の所在を問いかけられた理一は、答えられない。すると、横から何も知らない幸平が鹿児島に一泊するらしいと話してしまう。万事休す…。そして、英介に実乃が同行していることを知って、衣咲と共に煮詰まる幸平。理一は、必死にフォローしようとするが、2人の鬱々とした空気は晴れそうにない。そんな衣咲たちをよそに、八嶋は木田が制作会社のディレクターと知って、キッズブランドの試作品DVDの制作を安値で依頼。
一方、衣咲と幸平の心配をよそに、英介と実乃は、見晴らしの良い高台にいた。実乃の勝手さ気ままな振る舞いに呆れる英介だったが、実乃は、今日が自分にとってどういう日だったかを話し始めた。実乃は、本当は恋人が現れないのではないかと、怖かったと言う。それから逃れるための口実として、鹿児島に来たと。話をするうち、夜中の12時を越えた。誕生日が終わってしまった、と、無理に笑顔を作ろうとする実乃に、英介は…。
翌日、仕事を終えた理一がマンションに帰ると英介がいた。鹿児島で何があったかを聞けないでいる理一に、幸平や衣咲から電話がかかってくる。衣咲は、理一が英介から何も探り出していないことを知って、一度は電話を切るが、すぐかけ直した。眠れなくなったと言う衣咲に、理一は羊の数を数え出し…。
次の日、幸平と木田は、衣咲、八嶋とDVDの撮影。理一は、広瀬歩美(小林麻央)とデートしていた。そんな理一に、木田から撮影が進まないので手伝って欲しいと電話が入る。デート中だと断る理一だが、撮影が気になって仕方がない。理一は、歩美に先輩からシフトを交代して欲しいと言われたと嘘をついて…。

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第6話 飛び出した告白

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)は、長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)に頼まれ、牧野衣咲(深津絵里)の会社が企画した、雑誌の付録DVDの試作品を監督した。衣咲は、撮影にのめり込む理一に魅力を感じるが、同時にその輪に入り込めない自分を感じ、一人で英介(藤木直人)のバーに行き涙を流す。
そんな衣咲のショップに、夏休みを終えた小池実乃(広末涼子)が戻ってきた。英介と実乃の“疑惑”の鹿児島行きをうらやましがる衣咲。すると、実乃は衣咲に、英介を好きなのでは? と問う。衣咲が否定しながら話題を変えると、実乃は誕生日には会わなかった6年前の彼、佐々木明(高岡蒼佑)と再会の約束をしたと言う。実乃は、一緒に行って欲しいと衣咲に頼むが、衣咲は2人の邪魔になるだけだと断った。
理一は、幸平の部屋で先日のDVDを編集。最終的な仕上げは、次の週に木田の会社ですることになるが、理一は教習所の研修があるからと言って断る。
その夜、英介のバーに行った衣咲は、広瀬歩美(小林麻央)に会う。英介が、その珍しい顔合わせを指摘すると、2人は店の前で偶然会ったと口をそろえた。理一と歩美の関係が進んでいないことを心配する英介に、歩美は、理一が何を考えているのか分からないと言い出す。理一は何も考えていないのでは? と、口を挟んだ衣咲に向かって、理一のことをよく分かっている、と嫌味を込めて言う歩美の様子に、衣咲が居心地の悪さを感じていると、園田雪絵(蛯原友里)が犬を連れて入ってきた。アルフレッドという名のその犬は、英介と雪絵が2人で飼っていたものだった。CM撮影で海外に行くので、アルフレッドを預かって欲しいと、一方的に英介に細かい指示をして雪絵は帰ってしまう。英介は衣咲に、帰りがけにマンションに寄ってアルフレッドを理一に預けて欲しいと頼む。すると、衣咲は気を利かせて、アルフレッドを連れて行く役目を歩美に譲った。
理一と幸平、木田が飲んでいる『夢の蔵』に、歩美はアルフレッドを連れてやってきた。いつになく飲みまくる歩美。理一は、英介のバーから歩美が来たことに、少し焼いているのだが…。歩美は、酔いに任せて理一に自分の本心を告白。幸平と木田が、2人きりにしようと店を出ると、歩美はずっと言いたかったことだと、理一が好きだと繰り返す。しかし、話しかけようとする理一を歩美は遮った。歩美は、返事をするのは待って欲しいと言う。
その頃、衣咲は英介のバーに残って飲んでいた。先日、不覚にも英介の胸で泣いたことを詫びる衣咲。すると、英介は鹿児島で手に入れた幻の芋焼酎を飲もうと言い出す。そして、同じく鹿児島で手に入れたのだと言いながら、薩摩切子のグラスを出すが…。明るく振舞う衣咲だが、少しショック。薩摩切子は、以前英介と一緒に買いに行ったが手に入らず、また今度買いに行こうと約束したものだった。
翌朝『ヘミングウェイ』では、理一と衣咲がボーっとしていた。ようやく、お互いの存在に気付いた2人は、その夜に飲みに行く約束をする。
お昼時、とあるカフェレストランで緊張している様子の実乃に、男が声をかけてくる。思わず振り返る実乃だったが、それは、本当の待ち人の方ではなく、八嶋優太(小泉孝太郎)だった。明との再会の場に同席することを衣咲に断られた実乃は、代わりに八嶋を呼んだのだった。しかし、実乃は八嶋を同席させず、離れた席から10分おきに携帯へ電話するよう指示。八嶋が渋々従ったところに明が現れた。久しぶりの再会だが、2人の会話は弾まない。さらに、明は来月結婚することになったと告げる。明から恋の近況を聞かれた実乃は、自分にも好きな人が出来たので幸せだと答えた。実乃がどうにか笑顔を作っていると、八嶋から電話が入る。恋人からの電話のように取り繕う実乃は、明を見送って…。
夜、理一と衣咲は一坂進(温水洋一)の屋台で飲んでいた。衣咲は、英介との“また今度”の約束が無くなったと落ち込んでいる。フラれるのが怖いから、いろんなことに理由を付けているだけだろう、と、イタイところを突いてくる理一に向かって、衣咲は歩美のことを持ち出した。衣咲が、歩美が好きなのは、英介より理一の方なのではと言うと「みたいだね」と理一。衣咲には、それなのに理一が朝からボーっとしていて、落ち込んでいる理由が分からない。そこを突いて、マリッジブルーなのか? などとからかいながら、衣咲は理一に、歩美と付き合うつもりかと尋ねる。思わず付き合うと答えた理一に、衣咲は…。

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第7話 「キスで気づく本心」

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)の教習所教官としての技能検定員講習が始まった。だが、講習中も、広瀬歩美(小林麻央)とデートしていても、理一はぼんやり。牧野衣咲(深津絵里)に言われた言葉を思い返してしまう。映画監督の夢をあきらめて欲しくないと迫る衣咲に、なぜ自分に? と、問い返した理一は「好きだから」と言われたから。
一方、八嶋優太(小泉孝太郎)とキッズの都内路面店開店準備に追われる衣咲も、理一に言ってしまった「好きだから」の真意を自分自身で量りかねていた。そんな衣咲に、母の千景(高畑淳子)から電話が入る。千景が、恋人の日下部正一(岩松了)と衣咲を会わせるための食事会を忘れていないかという念押しだ。忘れていないと答える衣咲。しかしその会話の中で、行きがかり上、衣咲も恋人を連れて行くということになってしまう。早速、八嶋に日曜の都合を尋ねる衣咲だが、不慮のデートだと断られた。
その夜、衣咲は小池実乃(広末涼子)と食事。しかし、実乃は英介(藤木直人)のバーには行き辛い。衣咲も『夢の蔵』には、足が向かない。そんなわけで、衣咲の部屋で手料理を堪能することにしたのだった。衣咲は、実乃が英介のバーに行きたがらない理由に、まったく見当がつかない様子だが、勘の良い実乃は「理一クンと何かあった?」と、衣咲に突っ込んできた。仕方なく、理一にうっかり好きだと言ってしまった、と話し始める衣咲。しかしすぐさま、それは、恋愛ではなく人として好きなのだと言い訳する。うそ臭いと切り返す実乃は、日曜の食事会を誰と行くか決めたか? と尋ねる。恋人のふりをして欲しいと頼んだら、うっかりホントになるかもしれないチャンスだ、と言葉を続けた実乃に、衣咲は、英介のバーに、一緒に来てくれと頼んだ。
衣咲と実乃がバーに行くと、英介が明るく迎え入れた。だが、実乃と英介は目を合わそうとしない。そんな雰囲気になんとなく気付きながらも、衣咲が思い切って日曜の件を切り出すと、英介は意外にもすんなりOKした。それを聞いた実乃は、英介は調子が良くて、どの人に対しても誠実ではない、と牽制する。英介も「一途な人は言うことが違う」と実乃に言い返す。と、そこに雪絵(蛯原友里)が友人たちと入ってきて、衣咲と実乃はバーを出た。雪絵は英介に、日曜日にアルフレッド(飼い犬)を美容院に連れて行くので、車を出してくれと主張して譲らない。
次の日、理一は『夢の蔵』で歩美とデート。歩美は、来週のフライトから戻ったら返事をして欲しいと理一に頼む。それは、歩美自身が待ったをかけていた、歩美の告白に対しての返事だった。一人になった理一がマンションに帰ると、英介が日曜の都合を聞いてきて…。
日曜日の高級中華料理店。衣咲の前に現れたのは、英介ではなく理一だった。英介ではなく、理一がアルフレッドを美容院に連れて行けば良かったと言って怒る衣咲。むっとした理一は、うっかり「俺のこと好きとか言っておいて…」と、2人がなんとなく避けていたことを蒸し返し…。そこに、千景が日下部とやって来た。自分がなぜこの場にいるのか、事情を知らない理一だったが、衣咲の恋人を演じる役回りだと知って、なんとかしようと努力する。それでも、理一と衣咲は言い争いになってしまったりするのだが、その姿も千景と日下部の目には仲が良いように映ってしまう。挙句、日下部との結婚を宣言する千景は、理一に衣咲を「持ってって下さい」と。
帰り道、食事会に巻き込んでしまったことを謝りながら、衣咲は、先日の「好きだから」発言について話し始めた。気まずさから「その場のノリとか、勢いとか?」と誤魔化そうとする理一に、衣咲自身も、つい乗ってしまって…。
理一がマンションに帰ると、珍しく英介が落ち込んでいる。英介に向かって、昔から後悔とか挫折とは無縁なタイプと思っていた、と理一が言うと、英介はその言葉を否定する。例えば、映画監督になる夢がそうだった、と。だからこそ、昔見た夢の続きを理一の才能に投影したかったのだ、と言った。しかし理一は、そんな英介の姿が、衣咲と似ている、と…。
ウィークデー。衣咲のキッズ路面店が開店。理一も技能検定員講習に戻る。講習を受ける理一の脳裏には、高校時代の教育実習最終日に熱く夢を達成するために希望を捨てるなと語った衣咲が浮かぶ。そして、ついに理一はある決意を実行に移すことに…。

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第8話 後戻りできない朝

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)は、牧野衣咲(深津絵里)に背中を押されるような形で、教習所教官を辞めてしまう。一方、衣咲は英介(藤木直人)と小池実乃(広末涼子)の微妙な関係を知ってしまった。そんな衣咲の傍らにいたのは理一。理一と衣咲は、思わずキスをしてしまって…。
衣咲が、キッズ店のオープニング準備に追われていると実乃が来た。本社の使いで来たと言う実乃に、衣咲は、英介と園田雪絵(蛯原友里)が、店で揉めていたと話し始める。その原因が、実乃だと言おうとしたまさにその時、八嶋優太(小泉孝太郎)がやって来たため話は中断。
その頃、理一がマンションにいると英介が帰ってきた。理一も、英介に実乃との関係を聞こうとする。しかし英介は、雪絵にひっぱたかれた衣咲のことを心配している様子で、肝心の答えは得られなかった。
理一は、長谷部幸平(田中圭)の自動車工場へ。そして、幸平にフィルムフェスタ参加の意思を伝える。すると幸平は、実乃に映画を撮ることにしたと宣言したと話し始める。実乃への告白のつもりだったと言う幸平。さらに、幸平は実乃の気持ちを探って欲しいと頼んでくるが、理一に良い返事が出来るわけはなかった。続いて理一は、木田貴司(西野亮廣)と会う。映画製作の手伝いを依頼する理一に、木田は二つ返事でOK。と、木田は理一が教習所を辞めて映画を撮ることを、広瀬歩美(小林麻央)がどう思っているのか? と、尋ねてきた。まだ、伝えていないと理一が答えると「他に好きな子でもいるの?」と木田に突っ込まれ、理一は動揺してしまう。
その夜、『夢の蔵』で飲む八嶋は荒れていた。衣咲と一緒にがんばってきたキッズ店に関西エリアからの営業担当が来ることになり、八嶋が外されることになったのだ。荒れる八嶋に、実乃が衣咲の送別会の件を持ち出す。衣咲が遠慮していると、八嶋が英介の店を借りてやろうと提案。途端に、黙ってしまう衣咲と実乃。2人の気持ちの分からない八嶋は、仕切りを実乃に任せてしまった。
衣咲がマンションに帰ると理一から電話が入る。理一と衣咲は、互いの気持ちを知りたいのだが、会話は核心を避けて英介と実乃の話題になってしまう。電話を切った途端、力が抜けるふたり。
翌日、理一は何気なく一坂進(温水洋一)の屋台へ。花枝が結婚式の準備で忙しい上に、バイトにも休まれて、混雑する店を一坂一人で切り盛りしている様子を見て、理一は店を手伝うことに。
衣咲のキッズ店に小野田幸太郎部長(浅野和之)が現れた。出来上がったDVD付き子供服専門誌を小野田から渡された衣咲の心境は複雑。結局、理一たちが断ったため、DVDは他のところに依頼したのだ。思いを振り払うように、衣咲は小野田に、八嶋の異動の話を取り消せないかと掛け合おうとするが、小野田は既に大阪から担当を呼んでしまったと言う。ちょうど、そこに新営業担当が現れた。その顔を見た衣咲はビックリ。新担当、梶誠(真木蔵人)は衣咲の同期だった。
一方、マンションにいた英介は、雪絵からデートしようと呼び出される。仕方なく呼び出しに応じた英介は、別れを切り出そうとするのだが、雪絵に上手くかわされてしまう。遊園地でも話を聞かずにはしゃぐ雪絵の様子に、英介は途方にくれる。しかし、雪絵はそんな英介に「今日が最後だから」と…。
英介がバーに戻ると、実乃が来ていた。英介が雪絵と最後のデートをしてきたと言うと、実乃も佐々木明(高岡蒼祐)が結婚することになっていたと告白。だが実乃は、自分のことが原因で雪絵と別れるのなら、雪絵に説明するなどと言い出す。英介と実乃も、自分の気持ちになかなか素直になれなくて…。
理一は、一坂の屋台でバイトを始めることになった。実乃からそれを聞いた衣咲は、早速、理一に会いに行く。衣咲は、映画を撮るために教習所を辞めたはずなのになぜ? と、理一を責める。責められた理一も、衣咲に向かって、実乃に英介との事情を聞いたのかと問い詰め、言い合いになってしまった。やはり、この日もキスの真意…お互いの気持ちを確かめ合うことの出来なかった理一と衣咲だったが…。

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第9話 届かない言葉

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)は、牧野衣咲(深津絵里)のマンション、しかも同じベッドで目覚めて大混乱。それは、衣咲も同じこと。酔っていたとはいえ、一夜をともにしてしまうとは…。理一と衣咲は、戸惑いと恥ずかしさから顔を合わすことすら出来ない。衣咲から、恥ずかしいので服を着てくれと頼まれた理一は、言われるままに着替えると、そのままマンションを出てしまう。
混乱したまま、理一が自宅に帰ると、英介(藤木直人)が、理一を訪ねて広瀬歩美(小林麻央)が来たと言う。どうやらすれ違いになったらしい。英介は、理一に教習所を辞めたことを歩美に報せてないのか? と、尋ねる。確かに理一は、歩美にそのことを伝えていなかった。
その夜、衣咲は『夢の蔵』で昨晩の出来事を“友達の話”として小池実乃(広末涼子)にする。エッチした後に「服を着てくれ」と言ったら、素直に応じて、すぐに帰ってしまった男の気持ちは、女に向いてないのか? それって、やっぱり無かったことにしてくれってこと? 勘の良い実乃は、その話が理一と衣咲のことではないかとすぐに気づく。衣咲が、あくまで否定していると、今度は実乃が話し始めた。それも、あっさり、英介と鹿児島に行った時に“しちゃった”と。その時は、流れとか雰囲気だったが、後になって、自分の気持ちが英介に傾いていることに気づいたと実乃。すると衣咲も、自分の気持ちに気づいて怖くなることもあると同意する。
同じ頃、理一も“友達の話”として、一坂進(温水洋一)に相談していた。だが、この手の悩みは、一坂が答えるのは無理な様子。
次の夜、理一は思い切って衣咲に電話する。軽い会話から、核心に迫る理一は「すいませんでした」と言ってしまう。自分の言葉にハッとして取り繕おうとする理一を、衣咲は「謝らないで」と遮った。お互いに混乱していることを認める衣咲は、酔っていたのだから気にしないでと言って電話を切る。
翌日、衣咲はオープニング準備中のキッズ店に急ぐ。しばらく連絡が無かった営業担当の梶誠(真木蔵人)が帰ってきたからだ。八嶋優太(小泉孝太郎)によると、梶はキッズ店のライセンス契約を取るため、フランス本国まで行っていたらしい。オープンに向けて気合を入れ直す衣咲と八嶋のもとに、小野田幸太郎部長(浅野和之)が来てフランス人女性、ミセス・ベルナール(ELISE EMILIE BRUCKERT)を紹介する。小野田は、ベルナールをキッズ第1号店店長と紹介し、衣咲にはアシスタントについてもらうと言い出す。八嶋は、ここまで準備してきたのは衣咲だと訴えるが、フランス本国が出した契約の条件だと小野田に言われてしまった。
理一は、長谷部幸平(田中圭)のもとにタコライスを配達。幸平がフィルムフェスタ参加作品の台本を早く書くよう理一に促していると、実乃が来た。すぐに仕事を片付けてくると言って、幸平が部屋を出ると、理一は何をしに来た? と、実乃に問いかける。幸平の気持ちに応える気が無いなら、気を持たせるような行動をしない方が良いと理一。しかし、すぐさま実乃の反撃に遭う。歩美への返事を保留にしておいて、衣咲と関係を持つのは、どうかと言われてしまった。ところが、実乃は理一が配達に戻ると、幸平に…。
翌日から、理一は台本制作のため、貸し別荘にこもる。だが、アイデアが浮かばず煮詰まるばかり。すると、幸平と木田貴司(西野亮廣)が陣中見舞いにやって来た。歩美も一緒だ。早速、理一と幸平、木田は台本のアイデア打ち合わせに入る。歩美は、カレーを作り始めるのだが…。歩美には不安があった。フライトから帰って、理一と連絡が取れなかったこと。そして、自分には何も報せず理一が教習所を辞めて、映画作りを再開したことだった。
理一が一息ついていると、衣咲から電話が入る。理一が入れた留守電を聞いてかけてきたと言う衣咲だが、お互いに特別の用があるわけではなかった。「会いたい…」と告げる衣咲に、理一は、台本制作をしていることなどを話し始める。理一が楽しそうに電話で会話する様子を、歩美が見てしまって…。

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第10話 もう離さないから

あらすじ

 久しぶりに『夢の蔵』で飲んだ芹沢理一(妻夫木聡)と牧野衣咲(深津絵里)。映画の台本も完成して、いよいよ制作に入ろうとする理一に対し、衣咲は店長からアシスタントに降格されてしまい、沈み気味。理一は衣咲に、台本制作の合宿に行った際、広瀬歩美(小林麻央)と別れたことを話そうとする。しかし、衣咲は2人の関係を曲解し、理一の話を聞こうともしない。そんな衣咲の様子に、理一もカチン。言い争いになり、衣咲は店を飛び出してしまった。一方、小池実乃(広末涼子)も英介(藤木直人)に、自分の想いを伝えようとするが、上手くいかず…。
そんなある夜、『夢の蔵』で八嶋優太(小泉孝太郎)、西山順子(村岡希美)と飲む衣咲と実乃は、そろってタメイキ。相談に乗ると言う八嶋をそっちのけにして、実乃は衣咲に、英介に想いが伝えられなかったことを話すのだが、八嶋や順子がいると、どうも話がうまく進まない。実乃は、衣咲のマンションに泊まりに行く事にする。
その頃、理一は長谷部幸平(田中圭)、木田貴司(西野亮廣)と撮影の打ち合わせ。資金繰りで頭を悩ませていると、幸平が歩美の話を持ち出した。木田も理一と歩美の関係を尋ねてくる。そんな2人に、理一は自分の気持ちが他の人に行ってしまったため、歩美にはふられたと告げた。
衣咲は、泊まりに来た実乃と恋愛話。自分から告白したことがないと言う実乃と、自分からしか告白したことがないと打ち明ける衣咲。実乃は、うっかりでも素直に告白できる衣咲を羨ましがる。だが、衣咲は例え上手く言えても相手に届くわけでもないと言う。さらに、実乃は理一と衣咲の教習所での再会を称える。だが、衣咲は現在の理一との関係が一番遠くなってしまったと…。
翌日、理一はバイトをやめるため、一坂進(温水洋一)に挨拶。理一はバイト代を渡してくれた一坂に、なにやら頼みごとがある様子。理一は、映画の主役を一坂にしようと思ったのだ。と、そこに実乃が現れた。理一と衣咲の関係を尋ねながらも、実乃が本当に知りたいのは英介の自分への反応。自分の気持ちを知っていて、なぜ英介は応えてくれないのかと言う実乃。すると、理一は自分への衣咲の態度を思い浮かべながら、女の人はなぜ答えを急ぐのかと反論する。帰り道、理一は先日渡しそびれた合宿土産を衣咲のマンションのポストに入れた。
理一たちの映画制作が始まった。だが、撮影以外に無職状態の理一と違って、木田や幸平、一坂たちには仕事があるため、なかなか捗らない。そんな時間を利用し、英介の店『MANU』に行った理一は、英介に撮影のために店と園田雪絵(蛯原友里)の愛犬、アルフレッドを貸して欲しいと頼む。また、理一は英介に自分のもとに実乃が来たことを話す。そして、理一は、実乃は英介のこと、職業でも肩書きでもない、英介本人のことが好きだと思う、と告げた。
その後、撮影を再開するはずだったが、理一たちは木田の会社テレビファクトリーの社長(蛍雪次朗)に呼び出された。木田が会社の機材を勝手に持ち出したことがバレたのかと、謝る理一。しかし、社長は理一の台本を読んで気に入ったという。そして、フィルムフェスティバルの締め切りに映画制作を間に合わすことだけを条件に、理一たちの映画制作の全面バックアップを申し出てくれた。理一たちは、大喜び。
衣咲もキッズ店のオープニングパーティーを任されて、仕事へのモチベーションは回復。その夜、ようやく店内の装飾が終わった頃に、ベルナール店長(エリース)が来た。ひとしきり店内を見渡したベルナールは、衣咲に装飾の撤収を命じる。衣咲が考えたキッズを意識したのものではなく、カクテルパーティーにすると言うのだ。さすがの衣咲も反論。すると、ベルナールは衣咲に明日から来なくても良いと言い放つ。その言葉どおり、衣咲は、商品管理部に異動させられ、倉庫勤務となってしまった。
バックアップも得て、理一たちの撮影は好調に走り出す。一方、衣咲は第一線から遠ざけられてしまった。そんな理一と衣咲が『MANU』で出会って…。

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第11話 ずっと好きでした

あらすじ

 芹沢理一(妻夫木聡)は、完成した映画のビデオを真っ先に牧野衣咲(深津絵里)のもとへと持って行く。そして、理一は衣咲に、なぜ店長を辞めたのではなく辞めさせられたということを、自分に言ってくれなかったのかと問う。格好悪いから、と衣咲が今さらの言い訳。そこに、梶誠(真木蔵人)が現れた。梶は、一緒に本社へ行こうと衣咲を促す。衣咲の再異動が決まりそうなのだ。衣咲は、理一に断って梶と共に本社へと向かう。
本社に着いた衣咲は、小野田幸太郎部長(浅野和之)から異動の報告を受ける。梶のバックアップもあり、衣咲は店長への返り咲きとなるのだが、場所は大阪。ゆっくり考えてよいという小野田の言葉を聞くまでもなく、さすがの衣咲も即答は出来ずにマンションへと帰る。そして、理一のビデオを見ることに…。
翌朝、理一のマンションに衣咲がビデオを返しに来た。どうしても感想が言いたかったと告げる衣咲は、まず作品が面白かったと褒める。だが、礼を言う理一に、衣咲は「考えさせられちゃった」と言い残して去って行った。
その日、長谷部幸平(田中圭)、木田貴司(西野亮廣)やテレビファクトリー社長(螢雪次朗)を呼んで、理一の映画の試写が行われた。主演の一坂進(温水洋一)も、その出来に大喜び。だが、理一はボーっとしている。今朝の衣咲の言葉が気になっていたのだ。
理一がマンションに帰ると、小池実乃(広末涼子)がキッチンで何やら作っている。英介(藤木直人)は店に行った、と告げる実乃。理一が状況を把握しきれずに戸惑っていると、実乃は「お騒がせしました」とニッコリ。理一は、英介と実乃の関係が上手くいったことを知る。
英介を追って『MANU』へ来た実乃。そこには、広瀬歩美(小林麻央)が小倉早苗(池田香織)たち同僚と飲みに来ていた。英介は、そんな歩美たちに、今度食事に行こうなどとリップサービス。その様子を見ていた実乃は、ちょっぴり焼きもち。さらに、英介の携帯に電話が入ると、実乃は「誰から?」と詮索してしまう。何でも知りたがる実乃に、英介はうんざりした様子。
ある日、理一と衣咲は『夢の蔵』で待ち合わせ。そこで衣咲は、梶のおかげで異動することになったと話す。ついでに、思わず梶からプロポーズされたとも口走る衣咲。自分で言っておいて動揺する衣咲は、同じく動揺している理一に、梶には断ったとあわてて告げた。異動の話に戻ると、衣咲は、店長として大阪に行くことにした、とキッパリ。そんな衣咲の決断に、理一は「そっか」とあっさり。引き留めない理一に「?」の衣咲。だが、理一は「行くことにした」と断言したのは衣咲だと笑う。2人は仲良く飲み出して…。
次の日、衣咲は小野田に大阪行き受諾を報告。梶は、断ると思っていたと衣咲に告げる。そして、理一には反対されなかったのかと言葉を続ける梶に、衣咲は返事をしなかった。だが、それ以上追求しようとしない梶と衣咲は、同期としての友情を確認する。
夜、『夢の蔵』では衣咲が実乃、西山順子(村岡希美)と飲んでいた。順子は、八嶋優太(小泉孝太郎)が手も握ってくれないと衣咲たちに相談。衣咲と実乃は、流れに委ねるしかないとアドバイス。すると、今度は実乃が衣咲に「嫉妬したことありますか?」と持ちかける。実は、実乃は嫉妬という感情自体、初体験。衣咲も、どう返事をして良いのやら。
実乃は、英介とマンションで食事。思い切って、先日の焼きもちを謝ろうとした時、英介の携帯に着信。実乃に漏れ聞こえるのは園田雪絵(蛯原友里)の声。おなかが痛くて死にそうだから、すぐに来て欲しいと訴える雪絵に英介は応じてしまう。これには、せっかく謝ろうとしていた実乃の嫉妬心が再燃。自分も一緒に行くと言い出す実乃は、疑われていると感じた英介に冷たくされてしまった。しかし、実乃を置いて雪絵のもとに急行した英介だったが、腹痛の主はアルフレッド(雪絵の飼い犬)で…。
実乃は、大阪への荷造り中の衣咲のマンションへ。事情を話す実乃に、衣咲は何事もなかったように英介のもとに戻るよう告げる。そして、正直に自分の気持ちを話すよう促すのだが、何分、実乃にとってこんな感情は初めてのことで、何をどう話せば良いかも整理できない。
次の日、そんな実乃の気持ちを伝えようと、衣咲は英介のバーへ。衣咲が実乃を放っておけないと言うと、英介も「初めて人を愛おしいと思う」と。ならば話は早い。衣咲は、実乃に電話するよう英介に催促。
その頃実乃は、一坂の屋台でバイトする理一に愚痴っていた。と、実乃の携帯が鳴る。英介だ。電話に出るや否や、いきなり「ごめんなさい」と謝る実乃。謝られた英介も大慌て。とりあえず、仲直りするよう衣咲が言うと、アタフタの英介はとんでもない一言を。衣咲は、あっけに取られてしまう。一方、英介の言葉を聞いた実乃は、理一の前で泣きだしてしまって…。
理一の映画は、フィルムフェスティバルの一次審査は通過したものの、二次審査には引っかからなかった。そんな理一に、テレビファクトリー社長は、映画制作会社への就職を薦めてくれる。理一は、大阪行き前日の衣咲に結果を報告。がっかりした様子の理一に、衣咲は次の作品の構想を尋ねる。どこまでも前向きな衣咲に、理一は「悩んだことはないの?」と問うた。すると衣咲は、今回の大阪行きも実は悩んだのだと話し出した。だが、理一の映画を見て、回り道をしながら自分の生き方を見つけるのも良いと思ったのだ、と。理一は、自分と衣咲のような関係は、ずっとずっと、ゆったりと続いていくと告げて…。
翌日、衣咲は大阪へと向かった。一方、理一は自分の力で映画を作りたいと、テレビファクトリー社長の申し出を断って…。

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引用元:番組公式サイト

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