ドラマ『がんばっていきまっしょい』の動画を全話無料で見れる配信アプリまとめ

  • 2024年2月9日
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2005年7月〜9月に放送されたドラマ『がんばっていきまっしょい』

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ドラマ『がんばっていきまっしょい』はどんな作品?

話数 全10話
放送年 2005年7月期
放送枠 フジテレビ系 火曜22時
原作 「がんばっていきまっしょい」敷村良子
脚本 金子ありさ
演出 三宅喜重
南雲聖一
音楽 吉俣良
主題歌 aiko「キラキラ」
キャスト 鈴木杏
錦戸亮
内博貴/田口淳之介
相武紗季
岩佐真悠子
佐津川愛美
藤本静
高畠華澄
土屋詩穂
池内博之
石田ゆり子

三宅喜重 南雲聖一 吉俣良 金子ありさ 佐津川愛美 内博貴/田口淳之介 土屋詩穂 岩佐真悠子 池内博之 相武紗季 石田ゆり子 藤本静 鈴木杏 錦戸亮 高畠華澄

主人公

名前(演) 篠村悦子鈴木杏)
職業など 松山第一高校生

あらすじ

『だいいちこー、がんばっていきまっしょい!』『ショイ!』
『もひとーつ、がんばっていきまっしょい!』『ショイ!』

晴れやかな声が、体育館の中に響く入学式。その新入生の中の篠村悦子の顔は希望に溢れていた。受験の終わった春休み、ちょっとした家出の最中に見たあの光景が忘れられなかったのだ。瀬戸内の海に夕日が照らし出した4人漕ぎのボート。ピタッとシンクロし波を裂くオールの力強い導線が……。
そして悦子は、始業式の後、職員室に駆け込んだ。『ボート、やりたいです!』……。『ボート部はあるけど、女子の部はないぞ』『じゃあ、作ります女子ボート部。作りたいんです!』悦子の、高校生活が今、始まった。

悦子はもともと誰からも期待されていなかった。両親の関心は、京都の大学に進んだ優秀な姉がいつも独占していた。中3の追い込みの時期になって、猛烈に勉強し、何とか愛媛県立松山第一高に入学したものの、自分がびりっけつで、ぶらさがるようにして入学したことはわかりきっていた。
おまけに、生来の負けず嫌いがたたってか、小さい頃からなぜか、まわりではトラブルばかり。インネンばかりつける女子の先輩と対決したり。あげく、ついたあだ名が『ヤバ姉』だ。“ヤバい”は愛媛弁で“強い”とか“怖い”ということ。とても、人様に自慢できる由来ではない。いくら『坊ちゃん』気質を受け継いでいる土地柄とはいえ、悦子のDNAは、少々、血の気が多すぎた。

不安的中。さっそく悦子は落ちこぼれた。どの科目も、『雪だるま』状態。つまり、手も足も出ない状態。などと、シャレを言っている場合ではない。もうひとつ、ゆゆしき事態が発覚した。
幼なじみの関野ブーこと関野浩之が同じ学年にいたのだ。これで、『ヤバ姉』伝説は語り継がれてしまう。高校生になったら、自分も『カップル』というものになって、松山城にのぼって、ロープウェーで手をつなぎ、町で唯一の繁華街、ラフォーレ原宿松山でジェラートを食べる、そんな淡い夢もくだけちった。

ボート部のメンバー探しが始まった。八方手を尽くし、さまざまな事件を経て、ようやく集まったメンバーは、中崎敦子(通称ヒメ)、菊池多恵子(ダッコ)、中浦真由美(イモッチ)、そして、矢野利絵(リー)。渋々、条件つき、期間限定で集まってくれた仲間だ。

目指すは、新人戦。しかしボートに乗ることすら出来ず、ひっくり返るわ、溺れまくるわ……。ようやく漕ぎ出だしたものの船酔い者も出たりと、さんざんの初出艇となった。あきれてみている男子部員たち。その中には、悦子の宿敵、関野ブーの姿もあった
。 やがて、落ちこぼれ女子ボート部は、けんかと和解をくり返し、そして、ボートへの真剣な気持ちを確認しあい、少しずつ、少しずつ、固い絆を結んでいく。

『キャッチ、オール!』
『整調!』
『ラスト、ごひゃくーっ』

掛け声も、じょじょに熱をおびていく。やる前から、あきらめるな。傷つくのを、怖がるな。
勝ち負けではくくれない、それぞれのゴール目指して、オールを握れ──!

家族との葛藤。
将来の不安。
淡い恋。
友情。

青春時代のすべてを詰め込んで、悦子たちを乗せたボートは輝く海へと漕ぎだしていく──

引用元:番組公式サイト

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以下に各話のあらすじや主要動画配信アプリ・サービスでの配信状況をチェックできるリンクを載せておくので、こちらもチェックしてみてください。

『がんばっていきまっしょい』の各話あらすじ

第1話 漕ぎたい

あらすじ

すべてが始まったのは三年前の春、松山第一高校の入学式の朝からだった。懸命に自転車をこいできた新1年生の篠村悦子(鈴木杏)が校門近くにさしかかると、小・中学と一緒だった中崎敦子(佐津川愛美)がうずくまって3人の女の子に囲まれていた。てっきりいじめられていると思い込んで、悦子が「なんで泣かしよるん」と気色ばむと、リーダーらしき菊池多恵子(岩佐真悠子)は呆れたように「コンタクト落としたやて」。一同は平謝りする悦子に構わず慌てて校門へ向かったが、悦子だけがまだ探していると「どないしたん?」と声をかけられた。その長身のイケ面の中田三郎も遅刻してきたらしい。コンタクトは三郎が見つけてくれたが、体育館では既に校長が新入生歓迎の挨拶の真っ最中。2人がこっそり列に潜り込もうとすると、一高慣例の掛け声が響きわたった。「がんばっていきまっしょい!」。初日から遅刻したが、悦子の顔は高校生活にかける希望に満ちあふれていた。
悦子は高校ではボート部に絶対に入ると決めていた。この春休みに半日だけ自転車をこいで家出したときに見た、夕陽を浴びながら大海原を行く4人こぎのボートに感動したからだ。早速ボート部顧問の福田(相島一之)に入部したいと伝えたが、なんと男子部しか無かった。呆然となった悦子だったが立ち直りは早かった。「女子ボート部、私が作ります」。張り切って女子を勧誘し始めた悦子に対して、クラスメートの反応は冷ややか。級友の矢野利絵(相武紗季)からも「目立ちすぎなんと違う?」とチェックが入った。初日から大遅刻して、しかも男子と登校。おまけに勧誘活動とくればいやでも目立つ。利絵は親切心から「大事な時期やけんね」とアドバイスしてくれたのだが、いま悦子が関心あるのはボート部のことだけ。他人の目なんか気にしていられない。
だから学校を飛び出すと、ボート部の艇庫のある砂浜へ自転車を走らせた。「あの、すみません」。悦子が体を太陽に焼いていた男子部員たちにおずおずと声をかけると、意外にも「よう来てくれたなぁ」と拍手で大歓迎してくれた。悦子はうれしくて「頑張りますけん」と頭を下げていた。
キャプテンの安田恭一(北条隆博)が艇庫へ連れて行ってくれたが、着替えていた男子を見て悦子は驚いた。「ブー!」。近所の幼なじみで同じクラスになった関野浩之(錦戸亮)ではないか。将来はプロ選手目指して中学ではサッカー部で頑張っていたはずなのに。案内された部室のあまりの汚さにも呆れた。悦子は早速トレーニングを始めるつもりでいたが、先輩たちと浩之は悦子を残して海へ出て行ってしまった。仕方ないから1人でバック台で汗を流していたら、ようやく夕方になって戻ってきた。山積みのままの洗濯物の山を見て男子部員たちが首をかしげた。「必ず女子部作りますけん、それまで練習混ぜてください」。みんなは悦子をマネージャー志望と思い込んでいたのだ。
悦子が帰宅するともう夕食の真っ最中。家族は自宅でクリーニング店をしている幸雄(大杉漣)と友子(市毛良枝)の両親と、祖母のキヌ(花原照子)。そして大学生の姉の法子(浅見れいな)が帰省していた。久しぶりに家族全員そろったのに悦子が心弾まないのは、父親の幸雄と冷戦状態が続いているから。昔から幸雄は出来のいい法子ばかりひいきしてきた。だから悦子は頑張って一高に合格してホメてもらえると期待していたのに、幸雄の口から返ってきたのは学費の苦労だった。それで嫌気がさして自転車で家出したのだ。そして落ち込んでいた悦子を励ましてくれたのがボートだった。その感動を忘れないために悦子はそのときの砂浜の砂を入れた小瓶を大切に持っていた。
悦子は利絵から多恵子を避けている理由を打ち明けられた。2人は同じ塾に通っていたが、多恵子が入試でカンニングしているのを利絵は試験官にチクったのだ。「あの子、ほんとはできるんよ。なのにいつも投げやりで許せんかった。まさか同じ高校になるなんて」と利絵はため息をついた。クラスは違うとはいえ、いつまでも顔を合わさずにいられるものではない。
悦子は女子ボート部のメンバーを集めることしか頭にないから、初めての数学のテストはさんざんな結果だった。「難しかったなあ」とトイレで利絵とぼやきあっていると、多恵子とばったり出くわした。身構える利絵に対して、多恵子は意外にも「あの時はチクッてくれてありがとな」とこだわりのない笑顔を向けた。ところがこれにカチンときた利絵が「この学校入る時はうまいことやったんやな」と返したものだから一瞬にして険悪なムードになった。悦子は「何すんの、したらいかん」と必死に止めようとしたが、多恵子たちは利絵を個室に閉じ込めると、頭からバケツの水を浴びせかけてしまった。
悦子は利絵を助けられずにぼんやりと悔やんでいると、福田からボート部の先輩夫婦を紹介された。現役ボート選手の大野健(池内博之)と妻の仁美(石田ゆり子)。夫婦そろって一高のOBで、しかも仁美は女子部ボート部があった頃の最後の部員だ。悦子は大野から「乗ってみるか?」と誘われて驚いたが、気が付くとカウンターを持たされてボートの最後尾に収まっていた。
初めて見る船上からの景色が悦子の目にはまぶしい。「それじゃ、千本こぎいきます」「オーリャ!」。悦子の役目は百ずつ数えて大声でコールを入れていくこと。ひたすらこぎ続ける部員たち。ボートはぐんぐん加速していく。波が高くボートが揺れた瞬間だった。オールに手をはじかれて、悦子は持っていたカウンターを海中に落としてしまった。「すみません」。うなだれる悦子の耳に「乗せたんが間違いじゃ」のつぶやきが聞こえた。ボートが浜辺へ引き返し出した瞬間だった。悦子はいきなり体操着のまま海中に飛び込んだ──。

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第2話 涙の青い海

あらすじ

多恵子(岩佐真悠子)が三郎におんぶされて登校して来たものだから女子生徒たちは大騒ぎ。敦子(佐津川愛美)から「諦めたんやろ」と言われても、未練たっぷりの真由美(藤本静)は「あんなの朝から見とうない」とぶ然。利絵(相武紗季)も「目立ちたいだけや」と冷ややかな反応。そして悦子(鈴木杏)はといえば「青春ですねえ」としみじみつぶやいたものだから、女子ボート部の設立書を手渡した顧問の福田(相島一之)から「お前は茶のみバァサンか」と笑われてしまった。キャプテンに推された悦子以下、メンバーは利絵、敦子、真由美の4人。新人戦に出場するにはあと1人足りない。「ほうや、あいつは」。福田が候補に挙げたのは多恵子。さっきまで三郎におぶられていたのに、もう元気に廊下を歩いている。足をくじいたなんて嘘。どうやら利絵の読み通り、三郎はうまく利用されただけのようだ。
女子ボート部初日、張り切って挨拶する悦子に真由美ら3人は惜しみない拍手を送った。ところがその真由美が「UV対策に」と帽子を配ったものだから、男子部キャプテン安田(北条隆博)から「日焼け気にしてボートがこげるか!」とカミナリが落ちた。早速4人はボートに乗り込むが、いきなりバランスを崩して大騒ぎ。どうにか出航したものの、今度は全員海中に放り出されてしまった。砂浜から様子をうかがっていた浩之(錦戸亮)は「さすがの俺もフォローできん」と呆れた。
翌日敦子が辞めると言い出した。「あんなきつい思わんかった」。海中に放り出された時、敦子はボートにしがみついてるのがやっとだった。悦子が困惑していると、多恵子がいつものようにやって来た。悦子はいきなり「ボートやらへん?」と多恵子に声をかけたものだから、利絵と真由美は「あの子が部活なんか、やるわけないがなあ」と憤然となった。ところが多恵子は「ボート部、入ってもええよ」とあっさりうなずいた。
安田がコックス役を勧めてくれたおかげで敦子は退部を思いとどまってくれた。悦子がホッとしたのもつかの間、今度は利絵が「多恵子が入りよったら、私が辞めるけん」と言い出した。トイレの水かけ事件がどうしても許せないようだが、多恵子は姿を現さなかった。トレーニングが始まると、悦子はシートを飛ばすわ、利絵に至っては船酔いでうずくまってしまった。
ヘトヘトになった4人だったが、仲良く買い食いしながら帰っていると多恵子と出会った。悦子が敢えて明るく「明日は来るん?」とたずねると、多恵子はいともあっさりと「マジにやると思てたん?」。両親が厳しいのでボート部に入ったと口実にしたかっただけという。裏切られた思いの悦子が「もう知らん!」とぶ然と帰宅すると、洗濯物を預けに来た浩之から意外なことを教えられた。多恵子をボート部の艇庫前で見たという。「でも入りづらかったんか、すぐ帰ってしもた」。
翌朝悦子は「待っとるけん」と多恵子を誘ったが、利絵は険しい表情で「あの子にこだわるんならキャプテンとして認めんよ」とピシャリと言った。ショックな出来事はそれだけではなかった。数学のテストがクラス最下位で追試を命じられた。合格点が取れなかったら補習授業を受けなければならない。「その間部活は一切禁止!」。担任に言われて悦子は呆然となった──。

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第3話 必勝新人戦

あらすじ

悦子(鈴木杏)は1学期の通知表のあまりの悪さに浮かない表情。しかし新人戦まであとわずかとあってはキャプテンがいつまでも落ち込んでいられない。早速女子ボート部はトレーニングを始めたが、悦子はコーチの大野(池内博之)から「お前がチームの大穴だ」と指摘されて特別メニューを命じられた。しかし悦子は初日からランニングをこなしきれない。
新人戦レースの対戦チームが決まった。3チーム対抗戦だが、とりわけ新海高校は2大会連続優勝の強豪チームで、田中ちえみ(関めぐみ)はボート留学の経験もあるエリート選手だ。チームメイトはみんな悦子を信頼している。それだけに本人は特別メニューをこなせない自分がうらめしい。
悩んでいる悦子を見かねた浩之(錦戸亮)は、自分が中学卒業と同時にサッカーを辞めてしまった理由を告白した。苦渋にみちた浩之のつぶやきは悦子の胸にしみた。しかし悦子は気持ちの整理がつかないまま、新人戦当日の朝を迎えた──。

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第4話 ふざけんな

あらすじ

女子ボート部では仁美(石田ゆり子)をコーチに迎えて3日間の夏季合宿が始まった。悦子(鈴木杏)は「私らのこと、しごくかもしれん」と不安になったが、他の部員たちは林間学校気分さながらに大はしゃぎながら艇庫の2階に布団を運びこんだ。「遊びに来たんやない。特訓するんよ」とクギを刺した利絵(相武紗季)にしてもスイカを忍ばせていた。大野(池内博之)も男子ボート部の合宿をみるから、夫婦でコーチを務めることになった。そこでお好み焼き屋の根本(小日向文世)と緑(友近)から託された差し入れを、浩之(錦戸亮)にわざわざ艇庫に運ばせたが、部室をのぞいて呆れた。積んだ布団の上でサーファー気取りの悦子を、真由美(藤本静)、多恵子(岩佐真悠子)、敦子(佐津川愛美)が手拍子ではやしたてているではないか。「お前ら、何しとんねん!」。悦子は布団ごと倒れると、利絵が抱えていたスイカは一階に落下してこっぱみじん。「こいつらはダメダメ集団じゃ!」。浩之がにらみつけていると、運悪く仁美が階段を上がってきた。「礼儀とか厳しいけん。はよ片付けえ」。大野の指示に悦子たちがあたふたしていると仁美が現れた。ところが意外にも仁美は優しく微笑むと「今日からみんなのコーチやります。精一杯やりますけん、よろしく」と挨拶した。一同はホッとしたが、悦子だけはうかがうように仁美の顔を見た。
悦子は家族からも心配されていた。姉の法子(浅見れいな)が「悦子はああいう性格やから何も起こらんとええけど」ともらすと、母親の友子(市毛良枝)と祖母キヌ(花原照子)は不安になった。しかし一番心配していたのは黙々とアイロンをかけながら、3人の会話にしっかり聞き耳をたてていた父親の幸雄(大杉漣)だった。じつは幸雄は高校を中退して、このクリーニング屋に転がり込んで友子と結ばれた。自らの青春時代がけっして明るく輝いていたわけではなかったからこそ、同じ年頃で思い悩む悦子のことが気になるのだ。
とりあえず仁美を歓迎した悦子たちだったが、いざ合宿が始まってみると思惑は違った。というのも仁美は艇庫の2階でボートの講義を始めたからだ。しごかれても思う存分ボートを漕げるものと期待していた悦子はぶ然となった。講義が終わって、いよいよ海に出れると思ったら、今度はエルゴメーターによるイメージトレーニングだ。「さっき教えた理論、よく思い出して」。悦子が我慢できずに「いつになったら漕げるんですか?」と尋ねると、仁美は「あんたらのオール、変なクセがついとる」とぴしゃりと指摘された。力の効いたオールはフィニッシュの後、海面に透明な渦巻きができるという。「フォームを直さんと、ボートに乗るのは百億光年早い」。辛らつな言葉に悦子たちは黙りこんだ。
初日の練習が終わると利絵たちは早速復習を始めたが、悦子だけは「あー腹たつ」と板間に寝転んだ。面白くなくて廊下に出ると大野がいた。「どんな指導しよるん?」と仁美のコーチぶりを聞かれたので、悦子は「わくわくせんのです」とつぶやいた。仁美の指導が正しいのは判っていても、悦子は初めてボートに乗ったときの胸の高鳴りが失われていく気がしていた。大野は「子供には個性あるけん」とそれとなく悦子たちの不満を仁美に伝えたが、仁美は「分かってる」とだけ言葉少なに応じた。
合宿2日目も悦子たちはエルゴメーターを命じられた。陸トレのできない男子部員たちはレギュラー、補欠そろって海に漕ぎ出した。「こっちの練習、邪魔されとる感じじゃ」。男子部員にうっ憤が溜まり出したので安田(北条隆博)は女子部員たちと花火を一緒にしようと提案した。三郎(田口淳之介)のいるラグビー部員たちも合流した花火大会。最初は照れ合っていたが、やがて打ち解けた雰囲気に。その夜悦子たち5人はそろって銭湯に出かけた。悦子は5人が湯船の中でもボートと同じ順番に並んでいることに気付いてうれしくなった。湯気に包まれながら「明日こそ、漕げるといいなあ」と思わずつぶやきがもれた。
ところが合宿最終日も仁美は「フォームに気を付けて」とエルゴメーターを命じた。たまりかねた悦子が「もう陸トレはうんざりです。ボートに乗せてください」と訴えると、他のメンバーも口々に「漕ぎたいよね」と同調した。けれど仁美は「一度出した指示は変わりません」とぴしゃり。思わずカッとなった悦子は「ほやったらもうコーチえぇです!あなたの指導は受けとうない!」と叫んでいた──。

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第5話 好きなんよ

あらすじ

女子ボート部は退屈な陸トレにうんざりして、勝手にボートを漕ぎ出して遭難騒ぎを引き起こした。おかげで仁美(石田ゆり子)からはコーチを断られ、男子部からは艇庫の使用禁止を言い渡された。悪いのは自分たちだから女子部員は顔を見合わせてはため息ばかり。キャプテンの悦子(鈴木杏)が男子部に謝るしかない。いざとなれば浩之(錦戸亮)が口添えしてくれるはずと部室の前まで来たら、中から悦子のことをけなす浩之の声が聞こえてきた。「ジャングルジムのてっぺんから突き飛ばしたんです」。実は悦子との仲の良さを先輩たちにからかわれて、昔のケンカのことをとっさに口走ってしまったのだ。そんな事情とは知らない悦子はいきなり浩之の胸ぐらをつかむと「許さん!」と投げ捨てた。「あんたらのボートなんか、絶対借りん!」。怒りのあまり悦子は叫んでしまった。
これでは話をつけるどころか逆効果。「余計こじれてしもたがぁ」。近くの堤防に座った悦子、利絵(相武紗季)、敦子(佐津川愛美)、多恵子(岩佐真悠子)、真由美(藤本静)の5人はうなだれた。浩之もひそかに心配していたが、上級生の窪田(田中琢磨)に代わって第一クルーに抜てきされたプレッシャーでそれどころじゃない。ラグビー部で補欠に回されて「いまどき年功序列か」とボヤく三郎(田口淳之介)とは大違いだ。男子部コーチの大野(池内博之)も元気が無いのは、口論になった仁美が実家に帰ってしまったからだ。つまりボート部はコーチも部員もバラバラの状態にあった。
悦子はいつまでも落ち込んでいなかった。みんなで仁美の実家のうどん屋に押しかけて「また練習みてください」と頭を下げて、半ば強引に再びコーチをしてもらえることになった。仁美はまず男子部との関係を修復させようとするが、大野と顔を合わせるなり「ガキっぽい真似するな」「ガキっぽいのはどっちよ」と夫婦ゲンカ再燃。だから女子部も練習を再開したものの、男子部とは意地の張り合い。男女両部のボートは抜きつ抜かれつで海上を暴走していったが、前方への注意を怠った瞬間、女子部のボートににぶい衝撃音が走った。
ぶつかったのは田中ちえみ(関めぐみ)率いる新海高校の女子クルーだった。どちらにもケガ人は出なかったが、新海高校のボートに大きな亀裂ができてしまった。修理代は1人5万円。悦子は母親の友子(市毛良枝)に泣きついたが「そんな大金」とつれない返事。あとは父親の幸雄(大杉漣)に頼るしかないが、祖母のキヌ(花原照子)に「今はやめとき」と耳打ちされた。長女の法子(浅見れいな)から結婚を考えている恋人のいることを打ち明けられて、すっかり落ち込んでいるという。事実幸雄から「お前はこの家おりゃぁえぇ」と声をかけられて悦子はびっくりした。そんな優しい言葉をかけられたのは初めてだった。
結局誰も5万円を用意できなかった。5人が部室で肩を落としていると、顧問の福田(相島一之)が「問題解決したぞ」とやって来た。修理代はいらない代わりに、新海女子ボート部では雑用係をしてほしいという。琵琶湖で開催される全国大会に向けて人手が足りないらしい。ライバルチームの雑用係とは屈辱的だが、悦子たちは男子部のトレーニングを横目に見ながら新海高校のボート用具を運び出した。さんざんこき使われて自分たちのトレーニングはできずに1日が暮れた。
いつまでも口をきかない男女ボート部員に業を煮やした根本(小日向文世)がOB会の開催を思いついた。準備を一緒にさせれば、OBの前でケンカしているところを見せるわけにもいかないはず。仁美からも「いい加減、歩み寄らな」と諭されて悦子は折れた。会場は根本のお好み焼き屋。緑(友近)も手伝ってくれて悦子たちがコップを並べていると、次々とOBたちがやって来た。ところが男子部員が来ない。悦子が部室に呼びに行くとイメージトレーニングの真っ最中。どの顔も脳裏に波を思い描いて真剣そのもの。「もうOB会なんですが」「うるさい、集中できんやろが!」。浩之に怒鳴られ、悦子は怒りをこらえて部室を後にした。
結局男子部がお好み焼き屋に着いた時、悦子たちの姿は無かった。大野から「怒って帰ってしまったぞ」とたしなめられても、浩之は「いま大事なのは勝つことです」と言い放った。すると根本がにぎやかに盛り上がっているOBたちを指差して「勝つことだけがボートやないんやけどな」とぽつりと漏らした。長い人生のたった3年間一緒に頑張っただけで、いつまでも話し合える。ボートはそんな時間をくれる。「なのに将来、お前らの代だけあんな風に集まれんかったら寂しいよなぁ」。根本のつぶやきにも似た嘆きに、男子部員はしんとなった。
翌朝、浩之は悦子に謝ろうとするがきっかけがつかめない。ぎくしゃくした空気の中、仁美がうれしい知らせを届けてくれた。昨夜のOB会でボートの修理代のカンパが集まったのだ。喜び勇んで悦子はちえみに手渡そうとしたが、ちえみは「いらんから、このまま練習手伝うて」と受け取らない。しかも悦子が「私らも練習せんと」と漏らすと、ちえみは「必要ないやない」と応じた。新海と松山第一ではボートのレベルが違う。悦子たちのボートはただ暇つぶしの部活と決めつけたのだ。「同じボート漕いでてもあんたらとはまるきり違う。どうしても嫌言うなら、頭下げて。ほうしたらもう手伝わんでえぇ」。思いもかけないちえみの要求に悦子たちは呆然と立ち尽くした──。

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第6話 せつない海

あらすじ

悦子(鈴木杏)たちは毎日熱心にトレーニングに励んだが、2年生の夏を迎えても対外試合では連敗続き。片や男子部は着実に上位入賞を重ねていた。コーチの仁美(石田ゆり子)としてはなんとか一勝させてやりたいが、原因が掴めないから打つ手がない。もちろん一番勝ちたいのは女子部員たち。そこで利絵(相武紗季)の提案で朝練をすることになったが、初日から悦子だけが遅刻した。いつになく多恵子(岩佐真悠子)が「キャプテンの自覚が足りん」と不満を漏らしたが、利絵のとりなしでその場は収まった。みんな勝てなくてイライラが募っていた。
浩之(錦戸亮)も悦子が無視し続けるものだからイラ立っていた。悦子は利絵から「浩之と仲良くされると辛い」と打ち明けられたので、避けるようになったのだ。勘の良い三郎(田口淳之介)は「お前、女と付き合ったことないんか?」と浩之をからかうが、浩之は利絵の視線に気付かない。悦子も利絵に「告白すれば?」とけしかけたが、不注意にも多恵子、敦子(佐津川愛美)、真由美(藤本静)にも聞かれてしまった。責任を感じた悦子は2人の仲を取り持とうとするが、利絵を「公私混同はせん!」とますます怒らせてしまった。自分の無神経ぶりに悦子は「なんで私、余計なことばっかり言うてまうんやろ」と落ち込んでしまった。
男子ボート部が新海高校と対抗戦をすることになり、女子部も、ちえみ(関めぐみ)から試合を申し込まれた。「今の悔しさ、丸ごとオールにぶつけるんよ」。仁美のゲキに悦子たちは盛り上がったが、勝ちたい気持ちが強すぎて次第にぎくしゃくした空気が生まれた。仁美から太りすぎを注意された真由美がボヤくと、多恵子は慰めるどころか「みんなのためにダイエットしぃよ」とキツイ一言。悦子もキャプテンの自覚が足りないと指摘された。トレーニング中もみんなイライラしてオールが揃わない。「原因は2人にあるんとちゃう」。真由美は悦子と利絵の仲がおかしいことに気付いていた。
悦子と浩之を仲直りさせようと、三郎がマラソンでの勝負を仕組んだ。マラソンの授業で勝てばカツ丼をおごる。悦子はマラソンが大の苦手だが、利絵の手前逃げるわけにいかなかった。2人は抜きつ抜かれつを繰り返しているうちに、悦子は突然倒れた。真っ先に駆け寄ったのは浩之だった。悦子を背中に背負って保健室へ向かう浩之。その後姿を利絵は胸をしめつけられる思いで見ていた。幸い貧血と分かって、キヌ(花原照子)や帰省してきたばかりの法子(浅見れいな)は一安心したが、悦子本人は部活を1週間禁じられたのがショック。仁美は代理キャプテンに利絵を指名した。一方、三郎は安田(北条隆博)たちに根本(小日向文世)のお好み焼き屋に呼び出されてボート部に勧誘された。実はラグビー部は先輩たちとの折り合いが悪くて辞めたばかり。三郎がいつになく困惑すれば、浩之も「まじですか?」と絶句。ただ1人、緑(友近)だけが「この部には美形が必要や」とすっかりその気になっていた。
悦子は見舞いに来てくれた仲間たちから利絵の代理キャプテンを知らされた。内心ショックだったが「リーならしっかりしとるけん」と明るく振る舞った。ダイエットを始めた真由美は新海高校との試合までに5キロ落とすと誓った。「はよう戻ってきてや。私らのキャプテンは悦ネェやけん」。多恵子の励ましが悦子はうれしかった。片や重責を任された利絵は張り切っていた。これまでのトレーニングをチェックし直すと、大野(池内博之)が参加する選抜メンバーの強化練習を見学させてほしいと頼んだ。「もっと気持ちが上に向くようなこと考えないかんて」。利絵の読みは当たった。日本代表の座を争う選手たちの力強い漕ぎっぷりは、女子部員たちの瞳に輝きを呼び戻した。男子部員たちは「篠村よりよっぽどキャプテンらしいなぁ」と利絵を持ち上げたが、そのやりとりをこっそり自宅を抜け出してきた悦子に聞かれているとは知るはずもなかった。そして利絵は「本物はすごい。ありがとうな」と浩之からかけられた一言がなによりうれしかった。
悦子が浮かない顔で帰宅すると三郎が待っていた。マラソンを言い出した責任を感じて見舞いに来てくれたのだ。「お前はボート部の大黒柱じゃ。はよ体治して、またニコニコしてくれや」。三郎の優しい言葉に悦子の顔に笑いが蘇った。三郎が帰ると法子が「あれは恋や」と決めつけたから幸雄(大杉漣)は不機嫌になってしまった。
悦子はやっと主治医から登校を許された。教室に入るとためらいながらも浩之に保健室まで運んでくれた礼を言った。「いい加減ブーって呼ぶのやめや」「ブーはブーやろ」。わだかまりなどすぐにふっ飛んでしまった。楽しげにはしゃぐ姿を利絵が辛そうに見ていたのを2人は気付かなかった。
悦子は部活はまだ止められていたので、利絵が代理キャプテンを続けた。「今日は長い距離どんどん漕いで行こうと思う」。岬まで10往復、20キロ。レースで完全燃焼するには漕いで漕ぎまくるしかない。根本から教えられたロウアウト精神を習得しようと利絵は考えたのだ。悦子は「いきなり20キロは」と不安を漏らしたが、利絵は「見学しとったらえやない」と冷たく言い放った。「やる前から諦めんと挑戦してみよや」。利絵の言葉に押し切られる格好で多恵子たちは「やろう」とうなずいた。「声出していこう」。ボートはゆっくりと海上を滑り出した。悦子の代わりは1年生の文江(土屋詩穂)だ。今日は気迫が違う。ボートはぐんぐんと進んでいく。しかし砂浜から見ていた悦子は真由美の様子がおかしいのに気付いた。

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第7話 別れる二人

あらすじ

悦子(鈴木杏)は利絵(相武紗季)にボート部へ戻ってきてほしいと根気よく説得を続けるが、利絵の気持ちは変わらない。そんな最中、新海高校との対抗戦が近づいてきた。地元では因縁の戦いと言われるだけあって、篠村家でも友子(市毛良枝)と法子(浅見れいな)は応援のTシャツを作り、幸雄(大杉漣)も「行くに決まっとるがぁ」ときっぱり。お好み焼き屋の根本(小日向文世)もまったく仕事に身が入らないものだから、緑(友近)は「腹立つ!」とおかんむりだ。対抗戦は今度の日曜日。まず男子Bクルー、次いで男子Aクルー、そして女子クルー。悦子は利絵の代わりに1年生の佳代(高畠華澄)を抜てきしたものだから、多恵子(岩佐真悠子)、敦子(佐津川愛美)、真由美(藤本静)は驚いた。「今日な、リーにこれ、もろたんよ」。悦子は利絵から受け取った退部届をみんなに見せた。理由はボートに対する頑張り方が悦子とは違うので、もう一緒にはやっていけないというのだ。多恵子たちはあくまでも利絵を連れ戻そうと言い張るが、悦子は「ほやからもう仕方ない。リー抜きでやろや」と言い切ると練習の開始を告げた。
ボート部顧問の福田(相島一之)と女子部コーチの仁美(石田ゆり子)も、もう一度利絵を説得するよう勧めるが、悦子は「残った私らでなんとかします」と頑なな態度を崩さない。悦子は利絵が担当していた雑務も引き受けるつもりだったが、気が焦るばかりで要領がわからない。「リーの分まで頑張ろうて思とるんやろや?」。多恵子たちに図星をさされて悦子はやっと本心を漏らした。「なんの努力もせんと帰ってきてでは失礼やと思うんよ」。利絵の抜けた分を頑張って試合に勝つ。自分たちの努力を見てもらって利絵には帰って来てもらいたかったのだ。「悦ネェの言うとおりや」。多恵子、真由美、敦子の顔に決意が浮かび上がった。
一方、放課後になっても暇を持て余していた利絵は、三郎(田口淳之介)に誘われて軽音部の練習をのぞいた。騒音さながらの演奏に三郎はすぐに退散したが、利絵はあっさり入部を決めてしまった。浩之(錦戸亮)も元気がなかった。今度の対抗戦はBクルーのキャプテンになって初めてのレース。そのプレッシャーもあるが、やはり利絵の告白をすげなく断ってしまったことが気にかかっていた。友達の話と偽って男子部コーチの大野(池内博之)に相談してみたら「ほどほどに接したらええ」の返事。これでは浩之のモヤモヤした気分は晴れるわけはない。
三郎から利絵が軽音部に入ったことを知らされた悦子はショックを受けた。「なんでそんな簡単にボート辞められるん?」。三郎が浩之とのいきさつをほのめかすと、悦子は「わかるよ私だって」と漏らし、三郎から顔をそむけた。利絵は軽音部に入ったものの手持ちぶさたでボンヤリしていると浩之から呼び出された。「俺にあんな言うてくれてありがとう」。浩之はボート部へ戻るよう勧めたが、利絵は「私にはもう必要ない」ときっぱりと断った。
新海高校との対抗戦に向けて特別メニューの練習が始まった。スタートダッシュで差をつける作戦だ。仁美が砂浜から指示をとばしていると、堤防から遠巻きに見ている利絵に気づいた。「本当はボート、やっぱり忘れられん。でも戻ったらドロドロする」。利絵は悦子に対して負い目を感じていたのだ。初めて知る利絵の本音に仁美は思わず笑いを漏らした。仁美も高校生の頃、似た経験があったからだ。「でもな、もう流れてしもた。時間が全部流してしもて、あるのはボートだけ」。仁美の告白を聞いて、利絵はたまらなくボートが恋しくなった。
対抗戦当日がきた。レース会場の山あいのダム湖には次々と応援客がつめかけた。友子、法子、キヌ(花原照子)はもちろん、前夜いつものごとく悦子とぶつかってしまった幸雄もやはり気になって駆けつけた。根本にいたってはお好み焼きの出店そっちのけで応援に夢中だ。「頑張れっ、浩之!」。浩之率いるBクルーはゴール間近で差をつけられて敗退。しかし安田(北条隆博)率いるAクルーは壮絶なデッドヒートを制して、新海に勝った。「ようやった、松山第一!」。沸き返る観客席の中には、安田たちのボートを憧れの目で見つめる三郎の姿もあった。
これで1勝1敗、勝負は女子に委ねられることになった。ところがスタート直前になっても悦子はあたふたしていた。強い風に備えてシートのネジを締めたいが工具が見つからない。「もうレース始まってしまうよ」。真由美に促されて立ち上がった悦子の前に「はい」と工具が差し出された。ウエア姿の利絵だった。「まだ間に合うやろか」。

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第8話 初めての夜

あらすじ

悦子(鈴木杏)は元気がない。原因は初恋、相手は校内人気ナンバーワンの三郎(田口淳之介)だ。これまでは気安く話せたのに、今では遠くから三郎の姿を見つめてはため息をつくばかり。その三郎は男子ボート部に入ったものの、相変わらずのマイペースでミーティングにも顔を出さない。浩之(錦戸亮)はうんざりだが、引退間近の安田(北条隆博)から「お前とあいつでやっていかな」と諭されて我慢した。悦子は気づかれていないつもりでいたが、多恵子(岩佐真悠子)たちはすっかりお見通しだった。間もなく修学旅行で大阪へ行く。真由美(藤本静)が「チャンスよ!」と興奮すれば、利絵(相武紗季)は「自由行動、一緒に出かけようと誘ってみぃや」とアドバイス。敦子(佐津川愛美)も「中田君と一番仲えぇやない」と言ってくれたから、悦子も少し自信が出てきた。修学旅行初日、悦子が勇気を奮って三郎を誘おうとした瞬間だった。「会いに行く、小百合に。この街におるんや。忘れられん、好きなんや」。三郎の衝撃的な告白に悦子は言葉を失った。
同じころ、根本(小日向文世)のお好み焼き屋には、なじみの顔が続々と詰め掛けていた。オノケンコーチこと大野(池内博之)がシングルスカルの代表枠レースに臨むことになり、その壮行会が開かれていた。レースは進境著しい若手選手とのマッチレース。大野にとっては引退をかけた大一番だ。激励には幸雄(大杉漣)や友子(市毛良枝)、法子(浅見れいな)に混じって、ジュニア時代から教えてもらっている新海高校のちえみ(関めぐみ)も駆けつけた。隣り合わせた法子はちえみから、三郎が同じ絵の教室に通っていたちえみの姉とつきあっていたことを知った。それが小百合(石川亜沙美)だった。「でも、うちの親が厳しくて。姉の受験をきっかけに別れさせられたんです」。三郎より5才年上の小百合はすでに美大を卒業して大阪で就職しているという。
三郎は宿泊ホテルに戻っても「どうしても会いたいんや」と小百合のことで居ても立ってもいられない。真由美たちはなんとか話をそらそうとするが、悦子はますます落ち込むばかり。翌日ついに三郎は浩之にフォローを頼むと小百合に会いに行ってしまった。悦子は「ほうなんや」と言ったきりぼう然となったが、浩之もそんな悦子を複雑な思いで見た。ところがその夜、三郎は沈んだ表情で戻ってきた。久しぶりに会えた小百合は派手な外見でまるで別人のようだった。「夜の仕事」。さらに小百合は悪びれた様子もなく恋人と同棲していると打ち明けた。三郎は「ま、そういうこっちゃ」と平静を装ったがショックの色は隠しきれなかった。
翌日、悦子は利絵から小百合に会いに行こうと誘われて驚いた。三郎が捨てたアパートの住所メモを拾っていたのだ。「実物すぱっと見てしもた方がえぇんよ」。利絵に引っ張られるように悦子はアパートに着いたが小百合は留守だった。ところが隣りの老婦人によれば、小百合は働きながら寝食を惜しんで絵の勉強を続けており、生活ぶりも慎ましやか。同棲相手などいないという。小百合はどうして三郎にあんな偽りの姿を見せたのか。悦子は早速三郎に伝えようとするが、多恵子に「嘘ついたのは理由あってのこと」と反対されて困惑した。
悦子は小百合のことを黙ったままの自分が後ろめたいまま、旅行最終日を迎えた。一方、松山では代表枠レースの当日。大野は練習のオーバーワークで体調を崩したまま、本番に臨むことになった。仁美(石田ゆり子)は心配しすぎて応援に行く気になれなかったが、友子の「夫婦ってそばにいるだけでええんよ」の一言でふんぎりがついた。仁美がダム湖に着くと、すでにレースは抜きつ抜かれつのデッドヒートの真っ最中。「がんばって!いきまーしょいっ!」。最後の競り合いを制したのは大野だった。「勝った!ようやった」。根本と幸雄は喜びを爆発させた。
朗報はすぐに大阪にも届いた。ちょうど悦子は三郎と公園の池でボートに乗っていた。悦子がケータイに出ると仁美の弾んだ声が聞こえた。「大切な人のとびきり幸せな顔、見れるいうんはええもんやね」。いつもは厳しいコーチの仁美が涙ぐんでいる。ハッとなった悦子は三郎の手を取ると「もう時間無い、はよう行こう!」とはじかれたように駆け出した─。

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第9話 かなわぬ夢

あらすじ

悦子(鈴木杏)たちはついに県大会で決勝にまで勝ち進んだ。一足先に琵琶湖で開催される全国大会行きを決めた男子部員の前では「ここまでこれただけで十分や」と余裕ぶって見せたが、本心はここまできたからにはどうしても勝ちたい。そこで仁美(石田ゆり子)はイチかバチか、先行逃げ切りの勝負を指示した。松山第一はスタートと同時に飛び出した。片やちえみ(関めぐみ)率いる新海はまったくペースを変えずについてくる。600を超えて悦子たちはラストスパートをかけた。「力の全部で漕ごうっ!私らのボートはまだまだ終わらんっ!」。新海がどんどん追い上げてきた。しかし松山第一は勝った。「あいつら、やりよった」。観客席の浩之(錦戸亮)と三郎(田口淳之介)、そして幸雄(大杉漣)と根本(小日向文世)らは抱き合って喜びを爆発させた。そんな喧騒をよそに敦子(佐津川愛美)は悦子の様子がおかしいことに気付いた。「どうしたん? 悦ネェ」。腰を襲う激痛で微動もできなかったのだ。
悦子は努めて元気にふるまったが、痛みは日増しに激しくなるばかり。耐え切れず近所の医院を訪ねると、担当医の田宮(浅野和之)からぎっくり腰と診断された。もちろんボートなど厳禁だが、悦子は付き添ってくれた三郎に「琵琶湖までは言わんといて」と口止めした。しかしトレーニングを始めると悦子の不調は誰の目にも明らかだった。三郎はたまらず浩之に打ち明けた。「ボート、辞めろと言われたんやろ」。医者からはこのまま続ければ大事になると指摘された。けれど悦子は「大丈夫です」と譲らない。仲間たちも動揺を隠して「うちらがカバーするけん」と悲壮な決意をした。とりわけ利絵(相武紗季)は「このまま5人でやります」と言い切った。仁美は5人の意思を尊重したが心配でしかたない。もう1人落ちつかないのが幸雄だ。就職の面接に落ち続けている姉の法子(浅見れいな)そっちのけで「まだ腰、治らんか?」と悦子のことが気が気でない。
みんなの心配はついに現実となった。悦子がトレーニング中、激痛に襲われてうずくまってしまった。仁美は断腸の思いで悦子を下級生の佳代(高畠華澄)と交代させた。悦子は艇庫の2階からトレーニングを見守った。「私がおらんほうがよっぽどボートしとる」。その口調には悔しさよりも諦めの響きが強かった。それでも利絵は「悦ネェと漕ぎたい!」とこだわった。5人は同じ地元の大学に進学してボートを続けようと誓っていたが、利絵は上京して医学部で学びたい思いにかられていた。「だから悦ネェと漕げるんはこれが最後なんよ。一緒に漕げたら勝負なんかどうでもええ」。これには多恵子(岩佐真悠子)がカッとなった。「そんなん、間違うとる!」。どちらの言い分もわかるだけに敦子と真由美(藤本静)は何も言えない。
仲間の気持ちを察した悦子は退部の意思を仁美に伝えた。「あなたがどんなに一生懸命だったか、みんな知っとるよ」。仁美に肩を抱かれると、悦子の目の前に広がるいつもの海が涙にかすんだ。とても面と向かって挨拶はできそうもなかったから、悦子は仲間への置手紙に「みんなの勝利を祈ってます」と記した。そして悦子の琵琶湖行きをあんなに楽しみにしていた幸雄のショックぶりも大きかった。
放課後になっても悦子は図書室でぼんやりと時間を過ごすようになった。見かねた三郎が「ええ暇つぶしになるぜ」とカメラを手渡してくれた。「同じ風景が違って見えるんや」「ありがとう」。数日後、悦子の部屋に仁美が利絵たちを連れてやって来た。「練習にも琵琶湖にもできる範囲でええから来てもらえんやろか?」。悦子はうれしさよりみじめさがこみ上げた。「雑用係、やれ言うことですか? オール持てんなら意味ないです」。誰にも目を合わせようとしない悦子に、みんなはもう何も言えなかった。
ぼんやりと帰路に着く悦子に浩之が声をかけてきた。「乗れや、後ろ」。悦子のかばんを自分の自転車に乗せると、強引に悦子を自転車の後ろに乗せてある場所に向かって走り出した…。

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第10話 サヨナラ

あらすじ

悦子(鈴木杏)は幸雄(大杉漣)のワゴン車で琵琶湖へ出発したが、途中で道に迷って大弱り。幸いにも応援に向かう佐野(菊池均也)のおかげでレース会場に駆けつけると、利絵(相武紗季)、多恵子(岩佐真悠子)、敦子(佐津川愛美)、真由美(藤本静)、悦子の代わりに選ばれた2年生、そしてコーチの仁美(石田ゆり子)と大野(池内博之)、顧問の福田(相島一之)らが満面の笑顔で迎えてくれた。「みんなの応援に来たよ」。悦子がいなくてぎくしゃくしていたムードがふっ飛んだ。
もっとも悦子が「みんな準備しぃよ」と急かすとみんな首をかしげた。今日は練習日、予選は明日だ。バツが悪くなった悦子だったが「がんばっていきまっしょい!」と気合を入れた。もちろん宿で顔を合わせた男子チームの浩之(錦戸亮)と三郎(田口淳之介)も「よう来たなあ」と歓迎してくれた。
一夜明けて予選当日。6チーム対抗で上位2着までが準決勝に進める。お好み焼き屋を妻の緑(友近)に任せっきりにして駆けつけた根本(小日向文世)の分析によると、強豪2チームが要注意だ。仁美は急きょシートチェンジを指示した。漕ぎのリズムを作る整調に利絵を抜てきした。賭けにも似た変更だったが、松山第一はスタートこそ出遅れたが終盤にぐんぐん追い上げて見事2着にくいこんだ。女子部の頑張りが呼び水となって男子部も2着。男女そろって準決勝にコマを進めることができた。
けれど手放しで喜ぶわけにはいかなかった。利絵は慣れない整調で明らかに1人だけ乱れていたし、男子部ではスタートダッシュをめぐって浩之と三郎が殴り合い寸前にまでなった。そして仁美は3年間頑張ってきたのにボートに乗ることすらできない悦子のことが気の毒でならない。みんながそれぞれの思いを胸の内に秘めて、準決勝の朝を迎えた。
応援席には友子(市毛良枝)、キヌ(花原照子)、法子(浅見れいな)も姿を現した。きょうは男子部のレースが先発だ。スタートダッシュに成功した松山第一は2位との差をドンドン開いていく。昨夜の口論が嘘のように浩之と三郎の呼吸はぴったり合っていた。ところが誰もが勝利を確信した瞬間、下級生のオールが止まった。結果はゴール直前で抜かれて4着。「俺のせいで本当にすみませんでした」。うなだれる下級生に対して三郎は顔をそむけたが、浩之は「一緒に漕いでくれてありがとう。来年はお前がこの部、引っ張れ」と激励した。そんな浩之を三郎は驚きのまなざしで見つめていた。
男子部の惜敗ぶりを目の当たりにした女子部のメンバーは、口々に弱音を漏らした。「やっぱり悦ネェがおったらなあ」。みんなが我慢していたその一言にくってかかったのは、当の悦子だった。「そんなん言い訳や。みんなならできるよ」。悦子は自分の弱さを打ち明けた。なりふりかまわない悦子の言葉に利絵たちの表情に自信がよみがえってきた。スタート地点に向かうみんなを見送った悦子は、仁美にだけは本音を漏らした。「本当は漕ぎたいです。みんなと一緒に」と。
いよいよ始まった女子部の準決勝。悦子のいないボートだったが激しい接戦になった。そのとき突然応援をしていた悦子が…。

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引用元:番組公式サイト

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